課題解決コラム
事例 No.58
家族に負担をかけず一人で歩けるようになりたい。
原因がわからない下半身の痛み・痺れから、歩行困難になられた女性からのご相談をいただきました。
ご夫婦お2人で生活されており、お子様は遠方、ご主人も高齢であることから、ご自身で出来る事はしたいという想いがありました。初回訪問の際、床からの立ち座りが出来ず、立てても何かに掴まらないと歩行が出来ない状態を確認。
病院を受診したくても、エレベーターのないアパートの3階からの階段昇降が困難で、駐車場までの移動が出来ませんでした。
上記課題を解決するために、福祉用具の選定をさせて頂きました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は歩行器、手すり、4点杖です。
セーフティーアームウォーカー レギュラー
室内の移動と、駐車所までの移動で使用出来るよう、屋内外使用できる歩行器を選定しました。車輪付きの歩行器も検討しましたが、車輪の動きやブレーキ操作の使用に慣れなかったため、身体を預けてゆっくり歩行が出来る機種にしました。
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スタンディ
床からの立ち座り補助に、面の部分を支えにして立ち座りが行える手すりを選定しました。面の部分を使用しない時には折りたたむ事ができます。ご主人と一緒に座って食事が出来るよう、食卓テーブルの脇に設置しました。
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アルミ製4点杖
歩行が不安定で、片麻痺がある方が使用されるケースが多い福祉用具です。
今回、3階から階段昇降の際に何か良い方法がないか検討した結果、ご本人様は片手に4点杖、片側はご主人が付き添い支えることで、階段昇降する事ができました。
お客様の声
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「一人で立ち座りや歩く事が出来て、すごく嬉しかった!」とのお話を頂きました。歩行器や4点杖については、介護保険開始当初からレンタルとして扱われている一般的な福祉用具ですが、この方のニーズにはシンプルな福祉用具がマッチしたという印象でした。病院に受診出来た事で痛みの原因も分かり、今では車輪付きの歩行器でご主人と買い物に出かけられています。ご主人も楽になったと喜んでくれている事が嬉しい案件でした。
この記事を書いた営業所員
鈴木 幸友
福祉用具専門相談員、福祉用具選定士、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 豊田営業所
電話:0565-25-1222 FAX:0565-25-1223