課題解決コラム
事例 No.250
母親を外に連れ出してあげたい
今回は、お母様を外出させたいという息子様の希望を叶えるために選定した用具について紹介させていただきます。
年末に転倒され入院し、歩行が不安定となったご利用者様。
リハビリに通い、歩行器と玄関段差用の手すりをレンタルすることで元の生活に戻りたいと考えておられました。
しかし退院してしばらくして難病のALSの診断を受け、進行性の難病のため今後段差の移動ができなくなるかもと、同居の息子様から相談がありました。
ご本人様の体調と相談しながら、身体に無理がかかるのであれば、玄関段差部分にスロープを設置し車いすで移動できる環境を整えましょうと提案させていただきました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具はスロープと車いすです。
ケアスロープ
玄関框の段差と、玄関扉から自宅前の道路までに段差があり、2段を移動できるように150cmのスロープを2枚選定しました。
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エコールチェアベーシック
車椅子は標準式で、折り畳みができ、主介護者の息子様が段差を押せる軽量な機種を選定しました。
お客様の声
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息子様から「日に日に弱っていく母親を見て不安があったが、何度も訪問して状態に合った商品を提案していただき不安が解消された。歩行が難しくなっても車椅子で外に連れて行くことができ、楽しみしていた花見にも家族で一緒に行くことができて嬉しい。」とお言葉をいただきました。
ご利用者様・ご家族様に信頼していただき、やりがいに感じた案件でした。
この記事を書いた営業所員
冨井 裕史
福祉用具専門相談員、福祉用具選定士
株式会社ヤマシタ 東大阪営業所
電話:06-6748-7431 FAX:06-6748-7430