課題解決コラム
事例 No.151
入院の原因となった玄関外の階段
圧迫骨折をされて数か月後入院されていたご利用者様。
入院される前は、掃除・洗濯・買い物などの家事は全部ご自身でやられており、今後も自分のことは自分でやりたいと強く希望されていました。
家族・ケアマネージャーさんからはご退院日当日に、入院の原因となった玄関外の階段に手すりを置いてほしいというご依頼をいただき、納品の対応と今後の生活を考えた住環境整備のトータル提案をさせていただきました。
選定した福祉用具
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玄関での靴の着脱動作時・段差の昇降時に掴まる手すりをご提案しました。
住宅改修による手すりの取り付け
元々、トイレや廊下などにはすでに手すりが取り付けられているご自宅でした。
聞き取りの中で、圧迫骨折の術後なので前かがみになる動作は避けたい、段差の昇降は特に安全に行ってほしいというご家族様の意向や、
ごみ捨てや買い物は自分で行けるようになりたいというご本人様の要望をお聞きしました。
そこで、外出時に靴の着脱をかがんで行うのでなく、一度あがりかまちに座って行い、立ち上がりの際に掴まることができる縦手すりの取り付けを提案いたしました。
また、あがりかまちを昇る際は横手すりに掴まって、安全に登りきることができるよう提案いたしました。
お客様の声
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ご家族様からは、「さすがプロですね!言われるまで気が付かなかった!」とお言葉をいただき、ご本人様からは「前から少し大変だな、危ないなと思っていたところだけど、伝えるのを忘れるところだった、ありがとう。」と仰っていただきました。
潜在的な課題を、聞き取りと家屋環境から発見し、改善につなげることができたと思います。
この記事を書いた営業所員
石井 介樹
福祉用具専門相談員、福祉用具選定士、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 名古屋中川営業所
電話:052-365-6511 FAX:052-365-6512