課題解決コラム
事例 No.343
家族に負担をかけず安全に外出したい
今回は、通院等の外出時に自宅の出入りを安全に行えるようにしたい、というご相談でした。
外出時は車いすを利用する予定でしたが、問題となったのが玄関の上がり框です。高さが30cm近くあるうえに、左下肢の麻痺や右下肢の筋力低下により自力では段差の昇降ができなくなったため、車いすに乗ったまま段差を乗り越える必要が出てきました。
しかし、ご家族も決して体格に恵まれている方ではなく、車いすの機能だけで段差を乗り越えるのは非常に困難でした。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は電動昇降機です。
リーチ 電動式 レギュラータイプ
当初は段差にスロープを設置しようと考えましたが、土間のスペースが縦横それぞれ120cm程度しかなく、また上がり框に対して出入り口が横向きになっていることから、直線スロープでは段差の高さに対して長さが足りず、幅を取る曲線スロープの設置も難しいという状況でした。
そこで提案したのが、昇降機の中でもコンパクトな機種である電動リーチです。120cm四方のスペースにも十分設置が可能で、かつスイッチ一つで操作できるため、小柄なご家族や高齢なご家族でも容易に玄関段差を乗り越えることができます。
お客様の声
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後日、利用状況を確認したところ「最初は仰々しく感じましたが、実際に使ってみると操作も簡単で、安心して外出できるようになりました。」と感想をいただきました。一番の懸念事項であった問題を解決できて、私も非常に安心できました。
この記事を書いた営業所員
塚崎 修浩
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 金沢営業所
電話:076-269-1781 FAX:076-269-1782