課題解決コラム
事例 No.154
視力障害でも自宅内を自由に動きたい
視野狭窄が進行し、ほとんど視力を失った状態となられた方の事例です。
自宅内でも方向感覚を失うことが増え、迷子になったり玄関から転落するといった事故が発生するようになってしまいました。
慣れた自宅内で事故なく過ごせるよう環境を整備できないかとご相談いただき、住宅改修工事は難しい部分がありましたので、福祉用具での手すりの設置をご提案しました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は手すりです。
ルーツ ロングタイプ
室内に広い空間があり方向感覚を失いやすいため、手がかりや転倒予防を目的に長めの据え置き型の手すりを導入しました。
リビングでよく座られている椅子から台所まで移動するため数台設置しましたが、手すりが途切れる部分が出てしまうため、間はクロスバーでつなぎました。
ご家族が間を通る可能性があるため、バーを跳ね上げて通行ができるタイプを提案しています。
お客様の声
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ご利用者様からは「手すりを導入してから迷子になっていない。安心して動けるようになった」とお話をいただきました。
介護者様からも、「目が見えている状態と同じようにはいかなくても、手すりがあることで一人でできることがひとつでも維持できるのは非常にうれしい。ケアマネージャー様や他サービスの皆様含め、良いチームで介護ができていると感じる。」とうれしいお言葉をいただいております。
この記事を書いた営業所員
加藤 佑実
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具選定士
株式会社ヤマシタ 小牧営業所・中京衛生管理センター
電話:0568-73-6601 FAX:0568-73-7335