課題解決コラム
事例 No.251
夜中の排泄を安全に行いたい
ご利用者様は夜中にトイレに何度も起きますが、寝室が2階でトイレは1階にあり、トイレ行くのに階段昇降が必要でした。
階段には手すりがあり気をつけて生活をされていたのですが、階段から転倒し入院することになってしまいました。
退院時にご家族様とケアマネジャーから、身体状態が落ちているのでベッドの導入と転倒しない排泄方法についてご相談を受けました。
ご本人様がポータブルトイレを拒否されているので、ベッドを1階に設置し、トイレへの移動がしやすいように住宅改修で扉の向きを変更、便器からの立ち座りとトイレ内の支持物として置き型手すりを選定しました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具はベッドと置き型手すりです。
ミオレットⅢ 2モーター
1階の設置場所を考慮し、2モーターベッドの中でも高さ調整時に垂直昇降しスペースを有効活用できる機種を選定しました。
背上げ高さを電動で調整可能で、併せて介助バーを使用することで起き上がりや立ち上がりが楽に行えます。 -
ルーツ スモールタイプ 片手すり
トイレ便座からの立ち座り動作を確認したところ、ご利用者様の場合は支持物を引っ張るよりも上から押さえながら動く方が力が掛けやすく動作が安定したため、置き型手すりを選定しました。
便器の左手に扉があり、手すりや扉枠を伝いながら移動するうえで進路を防がないために片手すりにしました。
お客様の声
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ご本人様からは「退院後の生活は不安があったが、トイレまでの移動が安全に行えるようになったので、安心して自宅での生活を送れている。」、息子様からも「トイレの不安が解消し、2階に上がれるようにリハビリも頑張っている。住宅改修も含めて色々と環境を整えてくれてありがとう。」と感謝のお言葉をいただきました。
この記事を書いた営業所員
冨井 裕史
福祉用具専門相談員、福祉用具選定士
株式会社ヤマシタ 東大阪営業所
電話:06-6748-7431 FAX:06-6748-7430