課題解決コラム
事例 No.101
一人でも安心して散歩に行き、季節の花々を楽しみたい!
今回は段差昇降を補助する手すりと歩行時に体を支えることができる歩行器についてご紹介させていただきます。
ご利用者様はこれまで毎日小金井公園へ散歩に行き、季節のお花を見ることが日々の楽しみでした。しかし散歩中に転倒し腰を痛めてしまったことで、再び転倒してしまうのではないかと不安な気持ちが生じ、息子様の付き添いなしでは散歩に行けない状態になってしまいました。
また、外出時には下駄箱の取っ手に手をかけて玄関の上がり框を昇降しており、腰痛を庇いながらの動作に不安定さが生じておりました。
そこで、玄関の上がり框の昇降と屋外歩行をお一人でも安心して行えるよう環境整備を行いました。
選定した福祉用具
-
選定した福祉用具は置き型手すりと歩行器です。
あがりかまち用たちあっぷ 両手すり ステップ台付
上がり框の高さに合わせて設置可能な置き型手すりです。
上がり框の高さが28cmあり、足を高く上げる際にふらつきが見られたため、手すりを把持しながら昇降できるよう選定いたしました。専用のステップ台を1段取り付けることで段差の高さを按分し、階段のように昇降することができます。
玄関の環境やご利用者様の動作によって、片手すりと両手すりを選択できる点もポイントです。 -
テイコブリトルスリム
保管時には折り畳みができるコンパクトな歩行器です。
小金井公園内は広く、途中で歩き疲れてしまう事もあったため、散歩途中でも休憩ができるよう、座面付きの機種を選定いたしました。
4.5kgと軽量のためご利用者様自身で取り回しがしやすく、帰宅時には表から玄関の中までお一人で運ぶことができました。
お客様の声
-
ご利用者様より「腰を痛めてから、もう今までの生活は送れないのかとショックが大きかったが、また以前のように散歩に行くことができるようになって嬉しい」とのお話があり、息子様からも「もう一度散歩に行けるようになり、母が嬉しそうにしている姿を見て自分も安心することができた」とのお言葉をいただきました。
この記事を書いた営業所員
辻 玲菜
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 国分寺営業所
電話:042-328-0631 FAX:042-328-0632