課題解決コラム
事例 No.359
夫婦で桜を見に行きたい
ご利用者様:67歳男性、夫婦二人暮らし
糖尿病の影響で7年前に右足を切断し、現在は義足にて生活されているご利用者様。毎年春になると桜を見に行ったり、旅行に出かけたりすることがお好きで、外に出ることに生きがいを感じておられました。
「暖かくなってきたから、桜を見に行きたいな…」と口にしていましたが、義足になってから歩行動作がままならず転倒を繰り返しており、歩いて外出するのは難しいのではないかと奥様も諦めていらっしゃいました。
そこで、「自力歩行が大変なのであれば、車いすでの移動を考えてみませんか?」と車いすとスライディングボードご提案しました。
最初は抵抗感があったものの、外出することを目標に一度挑戦してみることになりました。
選定した介護用品(福祉用具)
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選定した福祉用具は車いすとスライディングボードです。
エコールチェアフィット 介助
奥様が車いすを押すことを想定して、安定感のある介助式の車いすを選定しました。ベッドと車いすの移乗を考慮し、ひじ掛けの跳ね上げと足置きが外せるタイプです。
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イージーグライド M
ベッドと車いすの移乗の際、奥様の介助だけでは腰を痛めてしまう恐れがありました。スライディングボードと呼ばれる移乗用の福祉用具を利用することで、小柄な女性でも、体格の良い男性を移乗させることができます。
お客様の声
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後日ご利用者様より、「自分ではできないと思っていたけれど、福祉用具を利用することで楽に車いすへ移乗することができました。念願の桜も見に行くことができてとても嬉しいです。」とのお言葉をいただきました。
奥様からは「あなたが担当で本当に良かった。」とお褒めの言葉をいただき、私自身も大変嬉しく思いました。
この記事を書いた営業所員
齋田 尚登
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 名古屋北営業所
電話:052-919-0020 FAX:052-911-5732