課題解決コラム
事例 No.291
立位での排泄を維持するために
ご自宅に男性用小便器があり、立ちながら排泄を行っていたご利用者様。
しかし、ご病気による筋力低下と体力低下が原因で、排泄時の立位保持が困難に。以
前と同じ慣れた動作で、安心して排泄するにはどうすればいいのかを考える必要がありました。
そこでご本人様およびご家族様、ケアマネージャーさんを含め関係者が一丸となり、福祉用具を活用した最適な住環境の検討を行いました。
選定した福祉用具
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選定した用具は手すりです。
バディーC
トイレの扉から便器までの距離があるため便器までの移動で掴まることができるよう、そして、排泄時の立位状態で片手で手すりに掴まり立位を保持することができる場所に配置しました。
天井に突っ張るタイプの手すりのため手すりの縦の長さを確保でき、全身の重心のバランスを崩すリスクを抑えることができます。
お客様の声
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「筋力が低下してしまっても、以前と同じ方法で排泄ができて良かった。」と喜んでいただけました。
ご自宅トイレで排泄することを早々に諦めず、できるだけご自身の力でトイレまで移動して排泄を行いたい、というご本人様のお気持ちを尊重した提案により、ご利用者様に前向きな気持ちになっていただくことができました。
この記事を書いた営業所員
野村 萌々子
福祉用具専門相談員
株式会社ヤマシタ 千葉稲毛営業所
電話:043-215-1015 FAX:043-215-1016