課題解決コラム
事例 No.158
息子と猫たちと一緒に長くこの家に住みたい
高次脳機能障害、障害変形性膝関節症を患う60代後半の女性の方。
ご自宅での生活を続けることは難しいと病院よりお話がありましたが、介護保険の申請をして福祉用具を利用しながらなんとか在宅生活を続けていきたいと包括に相談があり、手すりの導入に至ったケースです。
息子様と10匹の愛猫と長い間過ごしてきており、自分のせいで家族と離れたくないというご本人様の強い希望に沿って、ご自宅の環境を整備させていただきました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は布団脇用の手すりとトイレ用の手すりです。
ルーツ サイドタイプ
空間さえあれば、必要な場所にどこでも設置できる手すりです。
今回のケースでは布団脇に設置し、立ち座りの際に使用します。
重量が21.6kgあり鉄板部を布団の下に敷きこむため、ぐらつく心配はありません。手すり部分がはしご状になっており、段階的にしゃがみながら座ることができます。
手すりの上部に蓄光部品があるため、夜間トイレに行く際もつかみ損ねがなく、自立した立ち上がりが行えるようになりました。 -
ルーツ スモールタイプ 両手すり
便器の素材からフレームで挟み込むタイプの手すりは設置不可でしたので、据え置き型の手すりを選定しました。片手すりでは立ち座り動作が安定しないため、両手すりにすることでバランスが取りやすくなります。
また、身体の斜め前に手すりがあるため前傾姿勢が取りやすく、立ち上がりが行いやすくなります。
お客様の声
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ご本人様から「手すりのおかげでご自宅にいても苦痛じゃなくなった。猫ちゃんたちと過ごせるし、息子も安心して仕事に行ける。本当にお願いして良かった。」、息子様からも「心配が少なくなり、一日家を空けても安心できるようになりました。」とお言葉をいただきました。
この記事を書いた営業所員
小山 圭祐
福祉用具専門相談員
株式会社ヤマシタ 長野営業所
電話:026-286-6166 FAX:026-286-6167