課題解決コラム
事例 No.222
自宅での入浴を続けたい!跨ぎ動作の負担を軽減
今回は、浴室での入浴動作の負担軽減と転倒予防に用意した福祉用具について紹介させていただきます。
ご相談を受けたご利用者様はお風呂の時間を楽しみにされている方で、湯船に浸かったりシャワー浴をされたりしていました。しかし、下肢筋力の低下により浴槽の出入りが負担となってきており、転倒の不安を感じるようになってしまいました。
そこで、浴槽の出入りの負担を軽減し動作が安全に行えるよう、浴室の環境整備を行いました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は、高さ調節付浴槽手すりと浴槽台です。
高さ調節付浴槽手すり
浴槽の出入り時に掴まる箇所がなく、跨ぎ動作の負担や不安を感じられていたため、高さ調節ができる浴槽手すりを選定しました。
片手でも両手でもしっかり握れるグリップ形状で、浴槽への出入りと浴槽内での姿勢保持をサポートしてくれます。
内グリップ付きなので、浴槽に浸かりながらでも安定した姿勢を保持することができます。
工具不要で簡単にグリップの高さや幅の調整ができる点もポイントです。 -
軽量浴槽台”あしぴた”
浴槽が深く、跨ぎ動作が大変になっていることがわかり、浴槽台を選定しました。
浴槽内に設置し踏み台として利用することで、跨ぎ動作の負担軽減を図ることができます。
あわせて選定した高さ調節付浴槽手すりと併用することで、跨ぎ動作の負担をより軽減できるようになります。
また、浴槽内で腰かけることで浴槽からの立ち上がりがしやすくなります。
座面の大きさや高さに種類があり、浴槽の大きさや深さによって適した浴槽台を選ぶことができたり、座面が柔らかいソフトタイプがあるのもポイントです。
お客様の声
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後日、お客様に利用状況を確認させていただたところ、「楽に湯船に浸かれるようになり、安心して入浴ができるようになった。」とお聞きし、私も大変嬉しかったです。
この記事を書いた営業所員
南條 真徳
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 焼津営業所・静岡衛生管理センター
電話:054-664-0507 FAX:054-664-0509