課題解決コラム
事例 No.260
今まで通り自分で配膳できて、嬉しい!
今回はトレイ付き歩行器の導入事例についてご紹介いたします。
ご利用者様は戸建てのお宅にお一人で住まわれており、訪問ヘルパーの力も借りながらご自身のペースである程度自立した生活を送られておりました。
お食事もキッチンで作ったものをお盆に乗せて居間のこたつに配膳していましたが、最近は筋力や気力の低下によりお盆を重く感じ、手が震え、安定して持つことが難しくなりました。
ケアマネジャーさんと相談し、今まで通りの自立した生活を継続していくためには「この動作は欠けてはならない」と考え、現状に適合する福祉用具を検討しました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具はトレイ付き歩行器とスロープです。
テイコブリトルホーム
両手でハンドルを握り安定した姿勢で歩行を補助するキャスター付きの歩行器です。
小柄な利用者様でも使いやすいコンパクトな歩行器で、お食事の配膳がしやすいようトレイ付きのものを選定しました。
トレイが高い位置に付いているため屈む必要がなく動作が容易です。
キャスターが滑りにくい素材のため、フローリングでも安心して歩行を行えます。 -
ダイヤスロープ
屋内の敷居のような小さい段差に設置する、滑り止め効果の高いゴム製スロープです。
キッチンと居間の間に1.5㎝の段差があり、利用者様の状態では歩行器を持ち上げる力が十分ではなかったため、段差に合った高さのスロープを導入し、少ない力で段差昇降を行えるようにしました。
お客様の声
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「最近力が入りづらくなって、今までできていたことが思うようにできなくて気が滅入っていた。これで今まで通り自分で配膳できるから、安心してご飯が食べられるわ。本当に助かっています、ありがとう。」と感謝のお言葉をいただきました。
この記事を書いた営業所員
松田 隼斗
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具選定士
株式会社ヤマシタ 宮前営業所
電話:044-866-2723 FAX:050-3153-0373