課題解決コラム
事例 No.150
久しぶりの庭を見て思わず涙が
私の中で、特に印象強く残っているご相談です。
お客様は90歳代の女性の方でした。右慢性硬膜下血腫という疾患で長期入院されており、なんとかご自宅に戻られたものの血圧が安定しないため、ベッド上から動くことができませんでした。
数か月の在宅リハビリを経て少しだけ状態が安定したため、ご家族様の「少しでもベッドから離れて生活させてあげたい」というご相談から、ティルト・リクライニング車いすの導入を検討いたしました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は車いすです。
マイチルト・ミニ3D リフトアップ機構付き エレベーティング仕様
通常タイプの車いすだと上体を起こした姿勢を維持しなければならず、血圧が安定しないお客様にとっては負担が大きいため、ティルト・リクライニング機能のある車いすを選定しました。
小柄な体型にフィットしやすいコンパクトタイプで、移乗を介助するご家族様の負担も軽減するために、操作がしやすいリフトアップ機能のある機種を選びました。
お客様の声
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ベッドから3mほど離れた縁側まで移動し、半年ぶりにご自宅のお庭を見たお客様は、「あぁ、こんな庭だったわね、久しぶりだから忘れていたわ。」と言って涙を流されていました。その後、「草がボーボーになってるわね」と笑顔になり、またベッドに戻られました。
ご家族様からも、「母が笑ってくれて本当に良かった」とお言葉をいただきました。
この記事を書いた営業所員
大野 雄史
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 名古屋中川営業所
電話:052-365-6511 FAX:052-365-6512