課題解決コラム
事例 No.42
もう外に出れなくなるのでは?という不安の解消
転倒した際に右足を痛め、歩けなくなってしまっているとご相談を受けました。
幸い骨折はされていないとの事でしたが、下肢に力が入らず息子様が体を抱きかかえるようにしないと数歩歩く事も難しいご様子でした。
元々、お一人で近隣に散歩に出かけたり、友人宅を訪ねる事が多かったとの事で、急に自分一人ではベッドから移動する事もできなくなってしまい、不安な日々を過ごしていたそうです。
特に困っていた事は、玄関に当たる土間と居室に50㎝程の段差があり、家族様が支えても段差の昇り降りができず外出できなくなっている事でした。
通院等も控えていた為、外出できる環境を整える事が急務でした。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は車椅子と段差昇降器(リフト)です。
ウルトラシリーズ モジュールタイプ 自走
ご本人の体格や背中の丸みに合わせて車いすの幅や背シートのたわみを調整し、楽に過ごす事ができる車いすを選定しました。また、ベッドから車いすへ移りやすいようにひじ掛けを跳ね上げる事ができる機種となっています。
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車椅子用電動昇降機 UDー320C・S
段差が高く、スロープの設置等で段差を昇り降りする事が困難であった為、場所はとりますが、安全に段差部分の昇り降りができる段差昇降器を選定しました。
導入後暫くはご家族の見守りや操作が必要ですが、慣れてくればご本人だけで段差昇降器を使用し、居室から土間へ昇り降り出来るようになる事を想定しました。
お客様の声
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福祉用具導入後、「これからどうすれば自宅で生活していけるか不安がありましたが、外出できることがわかって不安が和らぎました」とご本人、ご家族からお声を頂きました。
導入から1か月後、ご本人様から「まだ歩く事はできないけれど、一人で庭に出て花を見る事ができるようになっている」とお話を伺いました。
初めてお会いした時とは違う明るい声と笑顔に、私も大変嬉しくなりました。
この記事を書いた営業所員
生駒 尚規
福祉用具専門相談員、福祉用具選定士、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 和歌山営業所
電話:073-461-7373 FAX:073-461-7374