課題解決コラム
事例 No.348
移乗にかかる負担と時間をカット!
利用者様は74歳の男性、奥様との二人暮らしです。
もともとベッドや車いすをレンタルされており、奥様の軽介助で移乗できていましたが、昨年11月急激にADLが低下し、立位での移乗が困難となりました。
我慢強い奥様は、1時間以上かけて座ったままのご主人のお尻を少しずつずらし移乗介助されましたが、奥様の負担はもちろん、ご主人にとっても大きな負担となっておられました。
そこでご本人・奥様・ケアマネージャー様と一緒に、移乗方法の見直しについて検討しました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は移乗用リフトとスリングシートです。
マイティエースII ベッドセット
ベッドサイドに設置する吊り上げ式リフトです。
スリングシートに乗った利用者様を、リモコン操作ひとつで持ち上げることができ、ベッドと車いす間の移乗が可能となります。
お部屋のスペースに限りがありましたので、多関節アームタイプを選定し、小スペースで移乗できるよう配慮しました。 -
ミクニ スリングローバック・ミドルタイプ
リフトで利用者様を持ち上げる際に、身体を包み込むためのシートです。
スリングシートには「ハイバック(頭部まで支持できるもの)」と「ローバック(頭部は支えず体幹のみを支持するもの)」がありますが、今回は座位が可能な方でしたので、敷き込み面積が小さく扱いやすいローバックタイプを選定しました。
お客様の声
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奥様より「以前に比べ身体の負担が圧倒的に軽くなり、また短時間で移乗できるようになったので、心に余裕をもって介護ができるようになりました。」との感想をいただきました。
利用者であるご主人からも「あっという間に移れるようになった、ありがとう!」と、感謝のお言葉をいただきました。
この記事を書いた営業所員
大村 洋一
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 彦根営業所
電話:0749-24-9010 FAX:0749-24-9011