課題解決コラム
事例 No.2
痛みを抑えながら寝起きができるようになりたい
今回ご相談をくださったのは、80代の男性。癌による痛みを抱えていらっしゃる方でした。特に背中の痛みが強く、ベッドでの寝起きに苦労されていました。ベッドに腰かけた姿勢から横になるまでに、背中を伸ばすたびに痛みが走ります。やっとの思いでベッドに寝転んだと思えば今度は、マットレスが背中にあたってしまい、背骨が刺さるような痛みを感じてしまいます。起き上がるのも一苦労どころではありません。背中の痛みに耐えながら腹筋を使って起き上がるため、体調の悪い時はまったく身動きが取れなくなってしまうことも。
そのため、痛みの強い夜は自家用車の助手席に座って、軽く背中を倒して寝ていることがもあったそうです。
ヤマシタとしては、寝起きの際に感じる痛みを少しでもやわらげることと、寝たときの背骨の激痛を少しでもやわらげることを目指して、下記の福祉用具をご提案しました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は介護用ベッドと床ずれ防止用具（マットレス）です
楽匠プラス Hタイプ 3モーション
選定した福祉用具の一つ目は介護用ベッド（電動ベッド）です。
ご本人の寝やすい姿勢に背中・膝の高さを調整できる機能をもっています。
お休みになる際には背中を上げておいて、電動機能でご本人の過ごしやすい姿勢にまでゆっくりと背中を下げていくことができます。
また、起きる際にも電動機能を使って、ご本人のペースでゆっくりと背中を起こしていくことができます。 -
アルファプラFⅡ 撥水・防水カバータイプ 91cm幅レギュラー
選定した福祉用具の二つ目は床ずれ防止用具（マットレス）です。
マットレス内部のウレタンが豆腐を切ったようなスリット形状になっており、通常のマットレスよりも容易に沈み込みます。
そのため、体の出っ張った部分（背骨など）も低反発で受け止めることができ、結果的に背骨が当たることによる痛みをやわらげることが期待できます。
一方で「沈みこみ過ぎによる寝返りのしにくさ」も感じにくい、絶妙な柔らかさのマットレスです。
お客様の声
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痛みのせいで満足に寝られず、慢性的な睡眠不足が続いていました。
電動ベッドとマットレスのおかげで、夜はベッドで寝られるようになりました。わざわざ自家用車で寝ることもなくなりました。
痛みは相変わらず強いですが、福祉用具の助けを借りながら自分のペースでゆっくりと動作できるようになったので、気持ちも楽になりました。
起き上がれてしまえば、立ち上がったり歩いたりすることはできるので、妻に迷惑もかけずにこのまま過ごせそうです。
この記事を書いた営業所員
酒井 良明
社会福祉士、福祉用具専門相談員、福祉用具プランナー管理指導者、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 世田谷等々力営業所
電話： 03-5752-1072 FAX： 03-5752-1075
