課題解決コラム
事例 No.32
家族と残された時間を穏やかに過ごしたい
終末期のガンの利用者様が退院されるにあたってベッドをどこに置くかというご相談になり、当初家族様より居間から離れた静かな寝室で過ごさせたいという思いがあったのですが、ご本人が望む生活をお聞きしたところ家族と過ごしたい気持ちが強いことが分かり、居間にベッドを置くことで環境を整えていくこととなりました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具は背中を挙げた時に腹部に圧がかかりにくいベッドと、床ずれの発生を防止する効果のある自動で体位交換が可能な機能を持つエアーマットです。
楽匠プラス
腹部に水が溜まるという症状を聞いていたため、電動で背中を起こす操作をした時に背中が上がると同時にベッド全体が傾く機能がついており、腹部に圧をかかりにくくなるこのベッドを選びました。
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オスカー
寝ている時間が長く床ずれの心配もあったため、自動で体の向きが変えられる機能を活用して、利用者様の床ずれ発生の可能性を軽減し、介護者様の介護負担軽減を同時に行えると考え選定をしました。
お客様の声
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退院当初はご本人も精神的に不安定で家族としても心配だったが、時間が経つにつれ落ち着いて来たようです。皆が一緒に過ごせる居間にベッドがあることで、一人で寂しい思いにならなかった事が良かったのではないかと思います。
この記事を書いた営業所員
太田良 裕介
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、可搬型階段昇降機安全指導員
株式会社ヤマシタ 山梨営業所
電話:055-227-6511 FAX:055-227-6515