課題解決コラム
事例 No.333
利用者様とご家族、両方の負担を軽減したい
病状の進行から起居動作や歩行が不安定になっているご利用者様。特にご自宅のお手洗いまでの移動や便器からの立ち座りの際に転倒を繰り返しており、ご家族から相談をいただきました。
多職種連携の観点から医師・ケアマネジャー・訪問看護と意見のすり合わせを行い、安静にしていることが好ましいという判断でしたが、利用者様とご家族は筋力低下を懸念され、お手洗いまでは何とか自力で移動したいというお考えがあることが明らかに。
担当者会議を設けて、適切な方法を検討することになりました。
選定した福祉用具
-
選定した福祉用具はポータブルトイレです。
家具調スマートトイレ NEO はねあげ ソフト便座
利用者様は比較的小柄な方であり、寝室もあまりスペースが取れない環境でしたので、コンパクトなポータブルトイレを選定しました。
また、ご家族の移乗介助の負担を軽減できるよう、ひじ掛けがはねあげられるタイプです。
ご自宅が日本家屋調の造りであるため、デザインが馴染む木製調のポータブルトイレに喜んでいただけました。
お客様の声
-
これまで、利用者様とご家族が「せめてトイレまでは移動できないとダメだ」という考えに囚われており、それが病状悪化の原因の一つになっていました。今回のご相談を通じてその考えも改めることができ、各サービスが協力し適切な対応をしてくれて安心できたと、とても喜んで下さいました。
ご家族も無理な介助の中で肩や腕を痛めていたため、今回のポータブルトイレ導入で軽減できたとのことです。
「利用者だけでなく介助者への配慮の言葉もとても嬉しかった」と、感謝の言葉をいただくことができました。
この記事を書いた営業所員
喜多 祐介
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級
株式会社ヤマシタ 港営業所
電話:03-5730-3000 FAX:03-5730-3800