課題解決コラム
事例 No.292
玄関に段差がたくさんあって・・・
ご入院中の車いすユーザーのご利用者様です。
退院するにあたって週3回人工透析に通う必要がありますが、玄関かまちの段差と8段の玄関外階段があり、どう通院するかが課題でした。
ご本人様も介護者様もいかにご負担少なく車いすのまま外出ができるか、不安・負担のない在宅生活を目指し関係者で様々な検討を行いました。
選定した福祉用具
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選定した福祉用具はリフトと階段昇降機です。
リーチ 電動式 レギュラータイプ
「リフトは必要だが、リフトを置くことで家族が使いにくい玄関にはしたくない。」というご要望から、比較的省スペースで設置でき、かつ装飾部品の少ない機種を選定しました。
使用しない時は一番低く下げることで、ご家族様は歩いて上部を通ることができます。
また、シンプルなデザインであることから、視覚的な圧迫感も減らせます。 -
タスカル アルーラ
屋外用のイス式階段昇降機です。
8段の階段昇降について、どうしてもスロープ等を使って車いすのまま昇降することが難しい環境でした。
そこで、車いすとベッド間の移乗動作が無理なく行える点に着目。
階段部分だけ昇降機に乗り換えて移動することをご提案しました。
イス部分が90°回転するため、車いすの乗り降りに適した向きに設定できます。
また未使用時に薄く折り畳めるため、他のご家族様の生活動線を邪魔しないことが決め手でした。
お客様の声
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「透析に通えないなら退院させないと言われ、どうしようかと悩んでいたところ。無事退院できるわ。」と、奥様よりお話を頂戴しました。
導入後、無事ご退院され、介護タクシー等のマンパワーと併用しながら現在も通院できているそうです。
時折、ご家族様との外出も楽しまれているようで、私も嬉しい気持ちになりました。
この記事を書いた営業所員
宮本 雄大
福祉用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター2級、リフトインストラクター、社会福祉士
株式会社ヤマシタ 千葉稲毛営業所
電話:043-215-1015 FAX:043-215-1016