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認知症の方に適した福祉用具を用意しよう|介護保険の適用についても解説

認知症の方に適した福祉用具を用意しよう!介護保険の適用についても解説

認知症の方を介護する際「自宅で介護を続けられるだろうか」と不安を感じることはありませんか。

認知症の方は、記憶力や判断力の低下により、社会生活や人間関係に支障が出る場合があります。介護者はその人らしさを大切にしながら、安全な日常生活を送れるように援助する姿勢が大切です。

状況に応じて、徘徊感知機器の設置や薬の飲み忘れを防ぐ管理用品など、福祉用具の導入が有効です。

本記事では、認知症の方に適した福祉用具と選び方について解説します。適切な福祉用具を取り入れることで、認知症の方は安心して生活ができ、介護者の負担も軽減されるでしょう。

認知症の方に適した福祉用具一覧

認知症とは、加齢とともに発症しやすくなる病気のひとつです。脳の認知機能の低下に伴い、日常生活にさまざまな支障をきたします。

例えば、食事や排せつなどの生活行動が一人では難しくなり、やがて家や外をうろうろと歩き回る「徘徊行動」が出現します。

こうした状況でも、認知症の方が可能な限り自分のことは自分でできるようにサポートし、介護者の負担を軽くする福祉用具が多数開発されています。

認知症老人徘徊感知機器

認知症の症状が進行すると徘徊行動がみられるようになります。
「自分がどこにいるのかわからない」という不安や、何かの目的で外出したのにその理由を忘れる、といった状況が背景にあることも少なくありません。

しかし一人で外に出て行方不明になったり、交通事故に遭ったりするなど、高齢者とって徘徊は大きな危険が伴います。

どれだけ介護者が注意していても、認知症の方が徘徊することは珍しくありません。

こうした徘徊を少しでも減らすには、徘徊感知機器の活用がおすすめです。

さまざまなタイプの徘徊感知機器が開発されているため、無理なく取り入れられる製品を選ぶとよいでしょう。

センサーマットタイプ

利用者がセンサーマットを踏むと、受信器が感知し、介護する家族へ知らせる福祉機器です。

家族コール2・Aタイプ

「家族コール2・Aタイプ」はマットを踏むと、受信器がメロディーで知らせる徘徊感知機器です。

マットは設置場所を選ばず使用できます。ベッドの下や部屋の出入り口、玄関などに敷いておくことで、認知症の方の外出にいち早く気づけます。家事といった、介護者が高齢者と別の部屋で過ごすときに便利な福祉用具です。

  • 介護保険利用時 負担額:772円/月
  • レンタル料:7,720円/月

赤外線タイプ

赤外線で人の動きを感知し、離れた場所にいる介護者にお知らせしてくれます。

見守りSENSEα 赤外線タイプ

「見守りSENSEα 赤外線タイプ」は無線方式を採用しており、煩雑な設置工事をせずに配線できる点が特徴です。

マグネット付きの台座やアタッチメントが付属しているため、ベッドやドア付近など、高齢者の動きに合わせた位置に設置できます。

検知範囲は0.5、1.0、1.5mの3段階から選べます。高齢者の行動パターンや生活動線に応じて検知範囲を決めると良いでしょう。

  • 介護保険利用時 負担額:600円/月
  • レンタル料:6,000円/月

GPSタイプ

愛用の杖やシルバーカーにGPS装置を取り付けておけば、万が一外出した場合でも、すぐに居場所を特定できます。

そのため、行方不明になるリスクを軽減できるだけでなく、交通事故や不慮の事故の回避にも役立ちます。

お散歩コール

「お散歩コール」は、「お散歩タグ」を持って外に出ると「見守りガイド」からアラーム音が鳴って知らせます。

スマートフォンに位置情報を通知するオプションサービスも用意されています。万が一のときのために備えておくと安心です。

  • 介護保険利用時 負担額:800円/月
  • レンタル料:8,000円/月
  • 販売価格:140,800円/月
  • オプションサービス:330円/月(介護保険適用外)

ドアセンサータイプ

ドアセンサータイプの感知機器は、ドアにセンサーを設置して使用します。ドアの開閉をセンサーが感知すると、離れた場所にいる家族に通知を送る仕組みです。

スマートフォンと連動させて、スマートフォンを受信機として使用できるタイプもあります。

スマートフォンが受信機のため、家族が自宅のどこにいても通知してもらえます。

家族コール2D・ポケットタイプ

「家族コール2D・ポケットタイプ」はドアに設置して使用します。ドアが開くと、受信器がメロディーやバイブレーションで知らせしてくれます。

受信器は持ち運びできるため、自宅のどこにいても利用できる点が特徴です。

  • 介護保険利用時 負担額:510円/月
  • レンタル料:5,100円/月

お薬の管理

身の回りのことはある程度自分でできる方でも、服薬を忘れたり、薬を飲んだかどうかわからなくなる場合があります。そのような場面では、服薬カレンダーや服薬ケースの活用がおすすめです。

服薬カレンダーのなかには、音や光で服薬時間を知らせるタイプもあります。

週間投薬カレンダー 1日4回用

「週間投薬カレンダー 1日4回用」は壁掛けタイプの服薬カレンダーです。

目につきやすい場所に設置すれば、ひと目で飲み忘れを確認できます。薬の保管場所を決めておくことで、薬をどこに置いたか忘れることも防げるでしょう。薬を小袋に入れて管理できる、使い勝手の良いサイズ感が特徴です。

  • 販売価格:2,618円(税込)

心を癒やす

認知症の方の方にとって、ぬいぐるみや人形は心を癒すアイテムとして大きな役割をしています。そばに置いておくだけで、寂しさや不安が和らぎ、認知症の症状の改善につながります。

認知症に伴う徘徊や突然のパニックは、不安や寂しさが背景にあることも少なくありません。ぬいぐるみや人形を近くに置くことで、不安感が軽減され、落ち着いて生活できるようになるケースもあります。

近年では、録音メッセージが流せるぬいぐるみや本物の動物に手触りや動きが似ている製品も登場しています。

介護者の負担を少しでも軽減するためにも、認知症の方の気持ちを支えるアイテムとして検討してみてください。

時間だよ!おしらせとうばん

「時間だよ!おしらせとうばん」は、犬やネコの形をした、音声タイマーです。60秒までのメッセージを10件まで録音でき、設定した日時に再生できるため、うっかり忘れがちな服薬や戸締り・ゴミ捨てなどのお知らせに役立ちます。

  • 販売価格:12,800円(税込)

福祉用具は介護保険を利用してレンタルできる

福祉用具は介護保険を利用してレンタルが可能です。 購入すると高額になるものでも、レンタルなら金銭的な負担を軽減できます。

介護保険を利用した福祉用具のレンタルは、基本的に要介護2~5の方が対象です。

ただし、医師やケアマネジャーの意見書によっては、心身の状態に応じて、要支援1・2、要介護1の方も対象となる福祉用具もあります。

福祉用具レンタルの対象品目

認知症の高齢者を介護している家族からは「認知症老人徘徊感知器」のニーズが高まっています。徘徊感知器は、介護保険を利用すれば月額数百円からレンタル可能です。

介護者の負担を大きく軽減できる手段として、徘徊感知機器のレンタルはおすすめです。

ただし内服カレンダーや介護用のぬいぐるみなどは介護保険適用外のため、購入のみの対応となります。

介護保険が適用される福祉用具もあれば、対象外の福祉用具もあるため、利用前に確認しておきましょう。

福祉用具を検討されている方は、ヤマシタへお気軽にお問い合わせください。

営業所は安心の365日体制。

お客様のご相談、ご要望にスピーディーに対応します。

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徘徊感知機器の選び方

徘徊感知器には、さまざまな種類があります。
高齢者の病状や行動パターンに応じて適切な徘徊感知器を選ぶことが大切です。
ここからは、徘徊感知器の選び方について解説します。

見守りがどの段階で必要なのか検討する

見守りが必要となる場面は、認知症の進行度によって異なります。

近所の散歩程度であれば一人でも問題ない方もいれば、ベッドから降りたタイミングや、ドアを開けた段階から注意が必要な方もいるでしょう。

なかには、センサーマットを踏むとアラートが鳴ることを知り、センサーマットを避けたり感知機器のスイッチをオフにしたりする方もいます。

現在の病状を踏まえ、複数の徘徊感知機器を利用しながら、どの感知機器が適しているか検討すると良いでしょう。

認知症の症状の進行に応じて、定期的に機器の見直しをすることも大切です。

ADLに応じて検討する

ADLとは、歩行や入浴、排せつなど、日常生活に必要な基本的な動作を指します。

例えば、麻痺がある方は、一人でベッドから起き上がれても、歩行は難しく、転倒リスクが高いといえます。その場合、ベッドから降りた瞬間から見守りが必要になるでしょう。

高齢者の部屋が2階にあり、一人での階段の昇り降りが不安な場合は、ドアを開けた瞬間から見守りが必要になります。

このように、高齢者のADLを考えたうえで、徘徊感知機器を選ぶとよいでしょう。

住環境に応じて検討する

徘徊感知機器を選ぶ際は、住まい環境を考慮することも欠かせません。

例えば、玄関の近くに交通量の多い道路がある場合、玄関の扉の開閉で通知される徘徊感知機器が必要です。

高齢者の寝室が2階の場合の部屋の出入りや、ベランダ・掃き出し・勝手口などの高齢者が出入りする可能性のある場所にも注意を払いましょう。

自宅の内部環境だけではなく、自宅周辺の地域環境も踏まえたうえで、安全を確保できる徘徊感知機器を選びましょう。

関連記事:親が認知症になったらするべきこととは?初期症状や対応方法を解説

認知症の介護に関する相談先

認知症の介護に関する相談先

認知症の方の介護する家族にとって、心身負担は決して小さいものではありません。

特に初めての介護では、認知症の高齢者の行動にとまどったり、どのように接すれば良いのか悩むこともあるでしょう。

家族だけで抱え込まず、社会福祉サービスを利用することも大切です。

ここでは、認知症の方の介護に関する、おもな相談先を紹介します。

地域包括支援センター

地域包括支援センターとは、各市町村が主体となって設置する、介護支援のための公的窓口です。

高齢者が住み慣れた地域で適切な介護を受けながら生活できるように、ケアマネジャー、保健師、社会福祉士などの専門職が連携してサポートをしています。

地域包括支援センターは、介護を受ける方だけではなく、介護する人の相談にも応じています。介護をするうえで不安や心配ごとがある場合は、地域包括支援センターに相談してください。

かかりつけ医

すでに、かかりつけの病院がある場合は、主治医に相談してみても良いでしょう。

認知症の進行や病状に応じた薬が処方されるだけでなく、家庭での対応方法や生活の工夫についても、医師の立場から助言してもらえるかもしれません。

大病院であれば、院内に地域医療連携室が併設されており、地域の医療や福祉機関の橋渡しをしています。

地域医療連携室では認知症の家族の意向を踏まえ、介護保険といった公的サービスの相談も受け付けているため、困ったときの心強い相談窓口となるでしょう。

ヤマシタ

ヤマシタは介護用品のレンタルサービス企業です。
ご自宅での介護にあたり、介護用品だけではなく介護の相談まで無料で承っております。

業界最大規模の30年の歴史と全国70拠点以上、即日対応するための365日フォロー体制、1,000名以上の福祉用具専門相談員の在籍
  1. 介護用品・福祉用具レンタル業界最大規模の30年の歴史と全国70拠点以上
  2. 即日対応するための365日フォロー体制※1
  3. 気づきを備えた1,000名以上の福祉用具専門相談員の在籍

※1:仙台営業所、豊橋営業所、広島営業所、岡山営業所、福岡営業所は除く

1,000名以上の福祉用具相談員が在籍しており、これまでの豊富な経験をもとに、高齢者の方の病状やADLの自立度はもちろんのこと、住環境も含めてトータル的に支援しております。
365日、お盆もお正月も急なトラブルの対応が可能です。

介護用品だけではなく、もちろん介護保険制度にも精通しておりますので、
介護に関してお悩みのこと、お困りのことがございましたら、いつでもご相談ください。

営業所は安心の365日体制。

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あらためて認知症について知ろう

あらためて認知症について知ろう

認知症とは、加齢に伴う脳の働きの低下によって、認知機能に障害が生じる状態を指します。

認知機能の低下により、日付や時間、今いる場所、今自分が何をしていたのかもわからなくなることがあります。

また、感情をコントロールすることも難しくなるため、被害妄想が出現したり、怒りっぽくなったりします。加えて、不安からのパニック状態といった症状が現れる場合もあるでしょう。

認知症の高齢者を介護をする家族にとっては、心身に大きな負担がかかります。しかし、認知症の症状や背景を理解し、高齢者が安心して過ごせる環境に整えることが大切です。不安な気持ちに寄り添うことで、症状がやわらぐこともあります。

認知症の理解や介護のヒントに、ぜひ参考にしてください。

加齢による物忘れと認知症の違い

物忘れと認知症は、似ているようで大きく異なります。以下は、その事例の一部です。

物忘れ

  • 朝、ご飯を食べたことは覚えているが、献立が思い出せない。
  • いつも使っている日用品をどこにしまったのかを思い出せない。

認知症

  • 朝、ご飯を食べたことを覚えていない。
  • 日用品をしまったこと自体を覚えておらず「誰かに盗まれた」と思い込む。

関連記事:物忘れの原因はただの加齢?認知症との違いやセルフチェック法を紹介

認知症のサイン

以下のような行動がみられる場合、認知症の可能性があります。早めに医療機関で相談することがおすすめです。

  • ガスの火をうまく扱えなくなった
  • 感情の起伏が激しくなり、怒りっぽくなった
  • 大事な約束をすっぽかすことが増えた
  • 同じ質問を何度も繰り返す
  • いつも通っている道に迷ってしまう
  • 今まで好きだった物事に無関心になった

関連記事:認知症の症状|初期段階の行動や周りがとるべき対応を解説

どのように対応したらいいのか

認知症の症状には、大きく分けて「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」の2つがあります。中核症状は、脳の機能低下によって誰でも起こる基本的な症状です。

一方「行動・心理症状(BPSD)」は、その人の性格や生活環境、人間関係など、さまざまな影響を受けて現れる症状です。

つまり、接し方や支援によって「行動・心理症状(BPSD)」を緩和できる可能性があります認知症は、単なる物忘れではなく病気であることを理解し、正しい情報を得ることが大切です。

認知症の症状

関連記事:認知症の中核症状とは?介護保険のレンタルを活用するポイントも解説
関連記事:BPSDとは?発症の原因や治療法、対策に役立つ介護用品を紹介

まとめ

認知症の介護は、家族にとって大きな負担になることも少なくありません。なかでも徘徊は、迷子や交通事故など、思わぬトラブルに遭うリスクも高くなります。

現在では、認知症関連の福祉用具が数多く開発されています。

福祉用具は、介護保険を利用すれば、月々数百円からレンタルが可能です。

これらの福祉用具を取り入れることで、徘徊を防げるように対策をしておきましょう。

また、地域には認知症本人や家族を支える相談窓口があります。介護の困りごとや不安なことがあるときは、ひとりで抱え込まず、専門機関に相談しながら無理のない介護を心がけましょう。

介護でお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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記事ライター
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ライター

川口晴美

助産師、看護師

助産師、看護師として総合病院にて産婦人科や消化器内科、内視鏡室で勤務。 退職後は開業助産師として地域での子育て支援を中心に活動。 WEBライターとしても活動し、医療や子育てに関する記事を多く手掛けている。

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