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認知症の方へ福祉用具ができること
認知症とは、年をとることで患う病気のひとつです。わたしたちのさまざまな行動をコントロールしている脳が何らかの原因により、うまく働かなくなることで、記憶力や判断力などに障害が起こり、社会生活や対人関係に支障が生じている状態をいいます。
加齢による物忘れと認知症の違い
物忘れ
- ✔ 朝、ご飯を食べたことは覚えているが、献立が思い出せない。
- ✔ いつも使っている日用品をどこにしまったのかを思い出せない。
認知症
- ✔ 朝、ご飯を食べたことを覚えていない。
- ✔ 日用品をしまったこと自体を覚えておらず「盗まれた」と考えてしまう。
認知症のサイン
以下のような症状が見られる場合は認知症の疑いがありますので、医療機関に相談することをおすすめします。-
うまく火を扱えなくなった
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怒りっぽくなった
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大事な約束をすっぽかすことが増えた
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同じ事を何度も聞いてくる
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いつも通っている道に迷ってしまう
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物事に無関心になってきた
どのように対応したらいいのか
認知症の症状には「中核症状」と「行動・心理症状」があります。脳がうまく働かなくなってしまうことで起こる「中核症状」は誰にでも起こる症状ですが、「行動・心理症状」は、その人が持っている性格や環境、人間関係など様々な要因が絡み合って生じる症状です。つまり接し方や支援によって「行動・心理症状」を緩和することができます。認知症は病気であることを理解し、正しい情報を得ることが大切です。福祉用具でお手伝いできること
- お薬の管理
- 曜日ごと時間帯ごとに薬を分けて収納できる福祉用具は、服薬管理が難しい一人暮らしの方におすすめです。服薬時間になると光や音で知らせてくれる福祉用具もあります。
- 心を癒やす
- 頭をなでると喜んだり、話しかけると返事をしてくれる癒し系の福祉用具です。認知症の方に使ってもらうと、不安感が取り除かれて落ち着きを取り戻すことがわかってきており、「行動・心理症状」を緩和できる商品として注目されています。
- 知らせる
- 症状が進行してくると、不安感から徘徊行動をとるようになってしまいます。ドア付近に設置することでセンサーが感知し、介護者に外出しようとしていることを知らせてくれる福祉用具です。
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