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介助とは?介護との違いや介助と介護の内容、介護保険の利用についてポイントを解説!

介助とは?介護との違いや介助と介護の内容、介護保険の利用についてポイントを解説!のイメージ


介助と介護の違いを理解しておくことは、適切なケアを行うために重要です。
この記事では、介助と介護の違いや具体的な内容について解説します。
また、介護保険を利用できるサービスについてもポイントを絞って紹介します。

介助とは?

介助とは、個人のニーズや援助する度合いに応じて基本的な動作をサポートし、快適で安心した生活を送るように支援することです。

要介助者に付き添い、日常生活を手助けする行為ですが、利用者の心身の状態によってサポートする内容は異なります。

また介助は、「一部介助」「半介助」「全介助」の3段階あり、動作の見守りや必要に動作だけの手助け、すべての動作に手助けが必要という基準で分けられています。

介助と介護の違い

介助と介護の違いは、それぞれの持つ意味合いが異なっていると考えることができます。

一過性の短い期間のみ要介助者が困難な動作を手助けすることが目的の「介助」に対し、長期間にわたり身体機能の低下を防ぎ、自立した生活を回復する目的が「介護」です。

介助は限られた行為に対するサポートが完了すれば達成したことになりますが、介護はさまざまな介助を組み合わせて目的を達成させることと表現できます。

介助は一部的な手助けをする介護を実現するための手段、一方の介護は利用者が日常生活全般を手助けする行為全般といえるでしょう。

介助の主な内容

介護現場で行われている介助の主な内容としては次の7つです。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 歩行介助
  • 更衣介助
  • 移乗介助
  • 寝返り介助

それぞれの介助内容や特徴については次のとおりで、利用者の心身状態に合わせた介助を基本としています。

食事介助

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食事介助とは、加齢や病気などにより咀嚼や嚥下機能が低下し、上手く食事が摂れない利用者に対して行う介助です。

食事を摂る際は、利用者の体調や姿勢、一口に食べる量などの配慮が大切です。

食事介助は、高齢者では誤嚥性肺炎のリスクがあり、場合によっては窒息など重大事故につながる可能性が高い難しい介助の一つです。

食事中の姿勢や食べ物の大きさや量、食べる間隔などに配慮しながら、利用者の栄養を適切に維持し、食事を楽しむためのサポートが目的になります。

入浴介助

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入浴介助とは、自力で入浴が困難な方のために、利用者の状態に応じた方法で入浴を手助けする介助です。

入浴は、身体の清潔を保つ、リラックス効果が得られる、褥瘡や感染症の防止などの効果があり、体調チェックにも役立ちます。

入浴介助には次のとおり3種類あり、利用者に最適な方法でサポートします。

  • 一般浴
  • リフト浴
  • 機械浴

手すりがあれば自力での入浴や車いすを使用しての入浴、寝たきりの方でも入浴できますが、転倒防止やヒートショックなどに注意が必要です。

排泄介助

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排泄介助とは、利用者の排尿や排便をといった排泄行為をサポートします。

排泄介助は利用者の身体状況によって4つの介助を選択します。

  • トイレ誘導:トイレまで誘導し、排泄前後の処置の後、部屋まで誘導する
  • ポータブルトイレ誘導:部屋に設置したポータブルトイレまで誘導、排泄処置の後、ベッドサイドまで誘導する
  • 尿器、便器:ベッド上で尿器や便器を用いて排泄処置を行う
  • 大人おむつ:座位が取れないなど寝たきりの方のためにベッド上でおむつ交換を行う

特にトイレによる排泄はプライバシーの配慮や着衣の汚れなどに注意が必要です。

歩行介助

歩行介助のイメージ

歩行介助は、利用者の歩行をサポートし、転倒などの事故を未然に防止する介助です。

歩行介助も入浴介助や排泄介助と同様に利用者の身体状況によって介助方法が異なります。

歩行介助の種類は次のとおり。

  • 寄り添い介助:利用者の身体を支えながら歩行する
  • 手引き介助:利用者と向き合いながら歩行する
  • 後ろからの介助:利用者の後ろから脇を支えて歩行する
  • 杖歩行の介助:杖と利用者の脇を支えて歩行する
  • 階段の昇降介助:利用者が持つ手すりを確認しながら昇降をサポートする

いずれの歩行介助も転倒リスクやふらつきを想定した介助が必要です。

更衣介助

更衣介助のイメージ

更衣介助とは、起床や入浴、就寝時に利用者の着替えを補助する介助です。

特に加齢や病気などで寝たきりの利用者には必要な介助です。

しかし、麻痺や手や関節の拘縮、怪我などで腕や足の動きに制限がある方には注意すべきポイントがあります。

  • 上着を脱ぐ際は麻痺のない腕から脱ぎ、着る場合は麻痺側から着る
  • 肘や手首の関節を支えながら更衣する
  • 利用者に痛みのない範囲でゆっくりと着替える

またプライバシー保護や同性のスタッフによる介助などにも配慮する必要があるでしょう。

移乗介助

移乗介助のイメージ

移乗介助は、介護ベッドや車いす、トイレの便座などに利用者を安全に移すための介助です。

移乗介助は、スタッフの動作や姿勢、身体の動きによって負担感は大きく異なります。

移乗介助のポイントは次のとおり。

  1. 介助者は両足を左右前後に広めて身体を安定させる
  2. 介助者は利用者と密着するよう重心を近づける
  3. 腕の力に頼らず、身体全体の力を使う
  4. 利用者を持ち上げず、水平移動を心掛ける

特に腰に負担がかかる動作が多いため、介助者の適切な体勢維持と利用者の支え方など技術が必要な介助です。

寝返り介助

寝返り介助のイメージ

寝返り介助とは、ベッド上で寝返りができない利用者を定期的に体位変換する介助です。

寝返り介助は、寝返りができない利用者にとっては大切なサポートです。

長時間寝返りができない状態が続くと、身体の一部のみ圧迫されることで血流が悪くなり、褥瘡などの皮膚トラブルの原因になります。

寝返りのタイミングは一般的に2時間毎に体位を変えるのがよいとされていますが、利用者の身体状況によって時間を変更することも必要です。

介護の主な内容

介護の主な内容イメージ

介護の主な内容は、身体的な介助や日常的な支援が必要な方に、身体的および精神および社会的なサポートを行うことです。

介助は介護の一部であり、身体的な支援の他に生活面を支援する仕事も介護は担っています。

介護の内容を分類すれば、身体介護と生活援助の2つに分かれます。

身体介護

身体介護とは、利用者の身体に直接触れて支援するサービスで、専門的な知識と技術が必要です。

具体的には、食事や入浴、排泄といった身の回りの動作や寝返りといった基本的な動作を対象としています。

ただし、過剰な身体介護は利用者の自立心を損なうとともに、自立した生活の促進を阻害する原因にもなります。

また、コミュニケーションも大切になるため、利用者の意思を尊重し、適切なサポートを見つけ出すことも大切です。

生活援助

生活援助とは、身体介護以外の日常生活全般で利用者をサポートするサービスです。

具体的には、利用者や家族に代わって、掃除や洗濯、料理、買い物などの生活の支援が目的であるため、基本的な家事の代行が一般的な内容になります。

また、身体介護と大きく異なるのは、直接利用者と身体に触れない点です。

生活援助は利用者本人の生活を補助するものであり、家族や生活に支障のない支援は対象外となっているため、利用の際には注意が必要です。

介護保険を使えば費用負担を抑えられる

介護保険を使えば費用負担を抑えられるイメージ
介護保険を使えば費用負担を抑えられます。

介護保険の対象者となる条件は次のとおり。

  • 第1号被保険者
    介護が必要になった理由を問わず、65歳以上の介護や支援が必要になった人
  • 第2号被保険者
    介護や支援が必要になった40~64歳の医療保険加入者で16の特定疾患になった人

なお、要介護・要支援度によっては利用できるサービスやレンタルできる福祉用具も変わります。

介護保険を利用する際には、介護サービスの内容をしっかり確認しておくことが大切です。

介護保険の概要、使用基準などを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
介護保険とは|仕組み・サービス・利用の流れを解説 | ヤマシタ、シマシタ。

まとめ

介助の種類や介護との違いを知れば、介助や介護が必要になった場合でも適切なケアにつながります。

また、さまざまな介助方法を理解し実践できれば、利用者の事故リスクが防げるとともに、自立度も向上します。

介護保険を利用すれば、介助や介護が必要になった方が自己負担額を減らして適切なサービスを受けられるのです。

そして、介助と介護は目的の違いはあるものの、利用者の手助けをするという観点では同じといえるでしょう。

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