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車椅子のレンタルと購入の違いとは?そのポイントは介護保険にあり
車椅子のレンタルは、介護保険を使うと十数万円する車椅子を月額数百円で借りることができます。また、専門スタッフが利用者の心身の状況や生活環境に適した車椅子を選んでくれます。途中で状態に応じて借り換えることも可能です。
一方、購入は介護保険の条件に満たない場合や、自由度の高い使い方をしたい場合はおすすめです。状態が安定していて長期間の利用が想定される場合などは、購入したほうが最終的に支払う金額が抑えられます。
以下に詳しく説明していきます。
車椅子を利用する場合にはレンタルと購入という2つの方法がありますが、どちらがいいのか迷う方もいるでしょう。 実は車椅子は介護保険を利用してレンタルすることができる人と、できない人がいます。 この記事では介護保険を利用しての車椅子のレンタルと、介護保険適応外での購入の違いを解説します。また実際にレンタルする場合どのような流れになるのか、どのような種類の車椅子を借りることができるのかについてご紹介します。
介護保険を利用して車椅子をレンタルするメリット
車椅子が必要になったとき、介護保険を利用してレンタルするほうがいいと教えてもらった方もいるかもしれません。介護保険を利用して車椅子をレンタルするほうがいいのはどうしてでしょうか? それには、2つの理由が考えられます。
メリット① 安価で借りることができる
ひとつめのメリットは購入するよりも安価で借りることができる点です。車椅子は条件に当てはまっていれば、介護保険を利用して月額使用料を支払うことで使用できます。
十数万円する車椅子を、月額数百円でレンタルでき、使用中のメンテナンスもレンタル会社に任せられます。
■介護保険利用時 負担額:604円/月(1割負担の場合)
■レンタル料 6,040円/月
■販売価格 178,000円(非課税)
メリット② 福祉用具相談員のフィッティング
福祉用具相談員からアドバイスをもらえることもメリットです。福祉用具相談員は福祉用具に関するスペシャリスト。利用者の心身の状況や生活環境に適した福祉用具について提案をしてくれます。
もちろん車椅子に関しても例外ではなく、身体の状態に合った車椅子を提案してくれるほか、身体に合ったサイズに調整してもらうことも可能です。
メリット③ 状態によって借り換えることができる
もうひとつの理由が、身体の状態や使用シーンによって借り換えることができる点です。例えば骨折が原因で歩けなかったけれど、骨折が治れば歩けるようになり車椅子が必要なくなるということがあるでしょう。また、当初は自分で車椅子を動かせる状態だったけれど、自分で動かすことができなくなったため車椅子の種類を変えたいという場合もあります。
使用シーンについても同様で、借り始めたころは自宅内で使うことしか想定していなかったけれど、デイサービスなどを利用することになり、最適な車椅子が変わってしまうことがあります。
このように身体の状態や使用シーンが変化しても、レンタルを利用していればその都度ケアマネジャーやレンタル会社に在籍する福祉用具専門相談員から助言を受けることができ、ぴったりの車椅子に交換してもらうことができます。
ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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車椅子を購入したほうがいい場合もある?
車椅子を使用するには介護保険を利用してレンタルする以外に、購入するという方法もあります。レンタルにはさまざまなメリットがありおすすめですが、状況によっては購入したほうがいい場合もあります。それは以下のような場合です。
自由度の高い使い方をしたい場合
介護保険を利用したレンタルの車椅子は規約内で使用することが求められます。レンタル会社からの説明どおりの使い方をしなかったことに起因する故障や紛失に関しては、利用者側が修理費などの支払い義務が生じることもあります。購入した場合であれば、傷がついたり故障したりしても自分のものなのでレンタル時のような気遣いをすることなく使用できます。
車椅子をレンタルできる条件に該当しない場合
介護保険を利用したレンタルで車椅子を使用する場合には条件があります。要介護度2以上であることや、それ以下であっても歩行が日常的に難しい状態であることなどです。これらに該当しない人は介護保険のレンタルを利用できません。また状態が安定していて長期間の利用が想定される場合などは、購入したほうが最終的に支払う金額が抑えられるため購入することをおすすめします。
購入を考えるなら「けあ太朗」がおすすめ
レンタルの条件にあてはまらず、購入も視野に入れるのであれば、一度インターネットで情報収集してみてください。どのような車椅子がどのくらいの価格で購入できるのかがわかればレンタルとの比較もおこなえます。
検索するなら「けあ太朗」がおすすめ。けあ太朗なら車椅子をタイプ別に検索することができ、その後、それぞれのタイプ別ページで機能や価格帯など詳細な絞込みがおこなえます。自分の状態や今後想定している使い方に沿って商品選びができる便利なサイトですよ。
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介護保険を利用して車椅子をレンタルする条件とは?
介護保険を利用して車椅子をレンタルするにはいくつかの条件があります。その条件について詳しく解説します。
介護保険を利用して車椅子をレンタルできる人は基本的に要介護2~要介護5の方です。ただし、それよりも心身の状態がいいとされている、要介護1の方や要支援状態の方でもレンタルできる場合もあります。それは例外給付の条件にあてはまった場合です。車椅子の例外給付条件とは以下のパターンです。
次のいずれかに該当する方
・日常的に歩行が困難な方
・日常生活範囲における移動の支援が特に必要と認められる方
これらに加え、医師の医学的な所見に基づいて車椅子が必要だと判断されている場合にもレンタルすることが可能です。医師の意見書によって車椅子のレンタルが認められる場合は以下のとおりです。
・疾病その他の原因により、状態が変動しやすく、日によって又は時間帯によって、 頻繁に車椅子を必要とする方
・疾病その他の原因により、状態が急速に悪化し、短期間のうちに車椅子が必要な状態に至ることが確実に見込まれる方
・疾病その他の原因により、身体への重大な危険性又は症状の重篤化の回避等 医学的判断から車椅子が必要な状態に該当すると判断できる方
車椅子が必要になる疾病・状態にはパーキンソン病やがん末期の状態などが該当します。ご自身での判断は難しいので、車椅子が必要だと感じた場合にはケアマネジャーに相談してください。
車椅子の選び方と注意点
車椅子やその付属品は種類が多くあり、その組み合わせ方にもさまざまなパターンがあります。どのように車椅子を選べばいいのか、その注意点とともに解説します。
車椅子は身体の状態や使い方によって選ぶものが異なります。車椅子を選ぶときの注意点は以下のとおりです。
・自走式か介助式かなど利用者の状態に合ったタイプを選べているか
・必要に応じてクッションなど座り心地を良くする付属品を選べているか
・座面の高さや座面の奥行きなど本人の体格に合ったものを選べているか
自走式か介助式かなど利用者の状態に合ったタイプを選べているか
車椅子には利用者自身がタイヤを押して動かす自走式と介助者が操作する介助式のものがあります。ご自身で車椅子を動かすことで、自分のことをなるべく自分でおこないたい、好きなところに自分で移動したいという方は自走式を選びましょう。
一方介助がなければ移動できない場合や、認知症などがあり自走してしまうと危険が伴うなどの場合には介助式がおすすめです。
必要に応じてクッションなど座り心地のいい付属品を選べているか
車椅子の利用時間が長ければ長いほど、より楽に座れる付属品を選ぶ必要があります。また身体状況によっては褥そうの予防が必要な方もいます。褥そうとは床ずれのこと。長時間座っていることで、同じ場所にずっと体重がかかり、その結果皮膚に赤みが生じたりただれたりすることがあります。
正しい姿勢で座ることをサポートしてくれるものや褥そうを予防できる専用のクッションなどを選びましょう。
座面の高さや座面の奥行きなど本人の体格に合ったものを選べているか
車椅子に正しく座るためには利用者の体格に合ったものを選ぶ必要があります。座面の高さが高かったり奥行きが長かったりすると椅子に深く座ることができず、浅く腰をかけて背もたれに寄りかかる姿勢のずっこけ座りの原因になります。
その他にも、フットサポート(足台)やアームサポート(肘掛け)の高さが適切であることが、正しい姿勢を保つことにつながり、褥そうの予防にもつながります。
車椅子をレンタルするときの料金
介護保険を利用して車椅子をレンタルする場合、料金は月々決められた金額を支払うことになります。また車椅子の種類や付属品の有無や数によってその料金は異なります。一般的な車椅子レンタルの場合、本体は1割負担の場合、200円台からレンタルが可能、リクライニング付きのものでも1,000円前後で借りられるものが多くあります。
■介護保険利用時 負担額:202円/月(1割負担の場合)
■レンタル料 2,020円/月
■介護保険利用時 負担額:950円/月(1割負担の場合)
■レンタル料 9,500円/月
■販売価格 239,800円(非課税)
また、付属品についても利用者負担は数百円程度のものが多く、褥そう予防クッションや食事のときに使うテーブルなど、200円台からレンタルできるものもあります。
ただしレンタル料金や取り扱っている商品はレンタル会社によって異なるため自分に合った会社を選ぶ必要があります。料金だけではなく、利用者に合った車椅子かどうか、電話などで気軽に相談ができるレンタル会社を選ぶと安心です。
ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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車椅子をレンタルするときの流れ
いざ車椅子をレンタルしたいと思っても、具体的にどのような手順で借りることができるのかわからないという方もいるのではないでしょうか? ここからは車椅子をレンタルするにはどのような流れでおこなうのかを解説します。
ケアマネジャーに相談
介護保険を利用して車椅子やその付属品をレンタルするには、ケアプランという介護計画書にその旨を記載する必要があります。ケアプランを作成してくれるのがケアマネジャー(介護支援専門員)です。まずはケアマネジャーに車椅子が必要なことを伝えましょう。また担当のケアマネジャーがいない場合は、お近くの地域包括支援センターに相談してください。
ケアプランの作成
ケアマネジャーは利用者やその家族から、現在どのような状態で車椅子が必要なのか?その他に必要な福祉用具はないか?必要な介護サービスはないか?などを聞き取り、相談しながらケアプランを作成していきます。現在の困りごとを伝え、ケアプランを作成してもらってください。
レンタル会社を選び相談する
車椅子を借りることが決まったら、レンタル会社を選んで相談します。ケアマネジャーが紹介してくれる会社から選ぶのもいいですが、ご自身でサイトをチェックするなどしてレンタル会社を選ぶとより選択肢が広がるのでおすすめです。ご自身が納得する会社にお願いして、利用者の状態やどのようなシーンで車椅子を使いたいかなどを伝えることで、最適な車椅子を提案してもらいましょう。
レンタル開始後も定期的なモニタリングとメンテナンスがおこなわれる
介護保険を利用してのレンタル使用では、レンタル会社との関係は定期的なモニタリングと必要に応じたメンテナンスをおこなってもらうことで続いていきます。モニタリングとは、レンタルした車椅子が利用者の状態に合っているか?適切に使用できているか?などを確認することです。利用中に生じた疑問なども相談することができます。
車椅子をレンタルして外出をスムーズにしたいならまずは問い合わせを
歩くことが難しくなると、それまで自由に出かけていた場所にも気軽に行くことができなくなります。しかし、自宅にこもってばかりだと心身の機能低下に繋がってしまうこともあります。そんなときは車椅子を利用することでスムーズに外出することができます。車椅子のレンタルのことで迷った時にはヤマシタにご相談ください。全国に60以上の拠点があり、365日のフォロー体制(一部地域を除く)がある安心の事業所です。
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