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排泄介助のポイント!排泄方法の選び方や介護用品を解説

排泄介助のポイント!排泄方法の選び方や介護用品を解説
排泄はデリケートなケアのため、正しい介助方法を知っておくことは重要です。

この記事では、どのような排泄方法があるのか説明し、それぞれの排泄介助の手順や注意点を紹介します。

排泄介助とは

排泄介助とは、排泄動作が困難な方や一人でトイレに行けない方に対して、

トイレまでの誘導や排泄動作のサポートをする行為です。

なお、排泄を促すための医学的管理(医師の指示による下剤・利尿薬の調整 など)は、医療職の管理下で実施されます

トイレに行く習慣をつけるためには、決まった時間に声をかけて、排泄の促しやトイレまで誘導をすることが大切です。

そのほか、要介護者がソワソワする様子をみせるといった、排泄のサインがみられたときは、適宜声をかけ促してあげましょう。

排泄介助には、おむつ交換も含まれます。おむつ交換の際は、なるべく要介護者に不安感や不快感、羞恥心を与えないような配慮が必要です。

排泄介助を受ける方へのストレスを軽減させるためには、丁寧な声かけや安心感のある対応を心がけましょう。

排泄方法の種類

排泄方法には、トイレ以外にもさまざまな手段があります。身体の状態や状況に応じて個別の方法でおこなうことが大切です。

ここでは、4つの排泄方法を紹介します。それぞれ確認していきましょう。

1.トイレ

1つ目の方法はトイレでおこなう排泄です。現在は洋式のトイレが主流となっています。

和式タイプは筋力が低下した高齢者には姿勢の保持が困難で、転倒のリスクが高いといえます。

トイレには、和式トイレから洋式トイレに簡易的に変えられるタイプや移動式トイレがあります。

サニタリエースHG両用式
サニタリエースHG両用式

「サニタリエースHG 両用式」は、段差のある和式トイレを、簡易的に洋式トイレに変えられる補助便座です。

和式トイレのようにしゃがみ込む必要がないため、足腰や膝に不安がある方にも安心です。

また、手軽にトイレ環境を改善できるメリットがあるため、工事費用を抑えたい方や手間を避けたい方におすすめです。

便座には、抗菌加工がされており清潔に使えるため、衛生面にも配慮されています。便座とふたにはオイルダンパーが採用されており、静かに閉まるため、使用時の音が気になる方にも安心です。

サイズ 幅40×奥行63×高さ21.5cm(便座までの高さ17cm)
重量 3.2kg
価格(税込) ・介護保険利用時 負担額:2,640円
・販売価格:26,400円

2.ポータブルトイレ

2つ目の方法は、ポータブルトイレでの排泄です。

ポータブルトイレは、トイレまでの移動が難しい方や、トイレまで間に合わない方のために、ベッドサイドに置いて使用します。

ポータブルトイレにはさまざまな種類があるため、利用者の体格や身体の状態にあわせた選択が必要です。

ポータブルトイレは機能面だけではなく、質感や色、部屋の雰囲気など、自分の好みやデザインでも選べます。

家具調スマートトイレ NEO はねあげ 標準便座
家具調スマートトイレ NEO はねあげ 標準便座

「家具調スマートトイレ NEO はねあげ 標準便座」はコンパクトながら、座面の幅が広いため、ゆったりとした座り心地のポータブルトイレです。

和室でも洋室でも違和感がなく、ふたをすれば椅子のようなデザインが特徴です。

ひじかけがはねあげられるタイプで、足元は立ち上がりやすい設計です。そのため、立ち座りやベッドからポータブルトイレへの移動もスムーズにできるでしょう。

サイズ ・本体:幅52×長さ57.5×高さ10.5cm(便座内寸:19×29cm)
・肘掛け高:18〜27cm
・座面高:38〜50cm
・座幅:42cm
重量 16.8kg
価格(税込) ・介護保険利用時 負担額:6,600円
・販売価格:66,000円

家具調トイレ セレクトR 自動ラップ
家具調トイレ セレクトR 自動ラップ

「家具調トイレ セレクトR 自動ラップ」は、排泄物を自動でフィルムに密封する機能があるため、排泄バケツを洗う手間がかかりません。

フィルムは防臭加工がされているため、排泄後の処理や臭いの問題を軽減できるでしょう。

後処理の手間を軽減し、衛生的な環境を保つことが可能なため、在宅介護の負担も減らせます。

また、コンパクトサイズなため、狭い部屋でもベッドからトイレへの移動を妨げず、スペースを確保しやすい点もメリットです。

サイズ ・本体:幅48×長さ55.5〜57.5×高さ78〜90cm(便座内寸:19×31cm)
・肘掛け高:18〜27cm
・座面高:38〜50cm
・座幅:40cm
重量 19.5kg
価格(税込) ・介護保険利用時 負担額:81,600円
・販売価格:171,600円

関連記事:介護用トイレの選び方とおすすめを紹介

ポータブルトイレの導入を検討する際は、福祉用具専門相談員に相談してみると良いでしょう。

福祉用具のレンタルや購入など、ヤマシタでもご相談を承っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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3.便器や尿器

3つ目の方法は便器・尿器による排泄です。

便器や尿器は、ベッドから起きあがれない方や、寝たきりの方の排泄部に専用の器具を当てて排泄する道具です。

便器・尿器には、男性用と女性用があります。米式便器(差し込み便器)の材質はホーローやゴムタイプなどがあります。

在宅介護では、価格が安く取り扱いのしやすいプラスチック製の差し込み便器が多く使用されています。

テイコブ 差込便器(カバー付)
テイコブ 差込便器(カバー付)
「テイコブ 差込便器(カバー付)」は、寝たまま臀部の下に差し込んで使用するタイプの便器です。カバーがついており、肌あたりがよく、ヒヤッとする不快感を軽減できます。

持ち手があるためお尻の下へ楽に差し込みができ、体にフィットしやすい形状は、床ずれがある方にも安心して使用できます。

また、差し込み便器にはふたがついているため、すぐに排泄物を捨てられないときでも臭いの問題を解消できるでしょう。

サイズ 幅390×奥行195×高さ95mm
重量 248g
価格(税込) 2,635円

4.おむつ

4つ目の排泄方法はおむつです。

おむつには、下着のように履いて使用できるパンツタイプと、広げた状態から腰部のテープで固定させて装着するテープタイプの2種類があります。

ベッド上で過ごす時間が長い方や就寝時にはテープタイプ、トイレで排泄できる方はパンツタイプにするなど、身体の状態にあわせて使い分けると良いでしょう。

おむつを利用する際は、尿取りパッドを併用すれば排尿量が多い方でも安心です。尿取りパッドだけが汚れている場合には、パッドを交換するだけで済むため、経済的でゴミの削減にもつながります。

しかし、おむつの着用に抵抗を感じる方は多いといわれています。

利用者の尊厳を守るためにも、できる限りトイレでの排泄を継続し、トイレの使用が難しい方には、ポータブルトイレを使用して、おむつは最終手段として考えておきましょう。

関連記事:介護用おむつの選び方|横漏れ対策やおむついじり防止の方法など

5.自動排泄処理装置

自動排泄処理装置は、ベッド上で過ごす方や自分で排泄するのが難しい方が使用する介護用品です。センサーが尿や便を感知すると自動的に吸引します。

自動排泄処理装置は、利用者の排泄時の不快感や皮膚のトラブルを防ぎ、室内の臭いを軽減できるメリットがあります。

スカットクリーン採尿器 本体」は尿意を自覚できる方が、レシーバーを当てることで、センサーが尿を感知し、自動的に尿を吸引する装置です。寝たままでも座ったままでも使用でき、トイレまで移動することやポータブルの移乗が難しい方におすすめです。

尿タンクが満タンになるとランプとブザーで知らせます。1日1回程度の片付けで済むため、介護者の負担も軽減します。

スカットクリーン採尿器 本体

サイズ 幅23.3×長さ37.8×高さ27.3cm
重量 5kg
価格(非課税) ・介護保険利用時 負担額:804円
・レンタル料:8,040円
・販売価格:81,000円

トイレ周辺の環境整備も重要

安心して排泄をするためには、トイレ本体だけでなく、トイレ周囲の環境も整えることが欠かせません。

例えば、立ち座りを補助するために壁や便器の横に手すりを設置することや、トイレに行くまでの動線上にものを置かないように片付けることなどです。

夜間は歩きやすいように足元灯を設置したり、段差を解消しておくなど、状況に応じて福祉用具を検討すると良いでしょう。

洋式トイレ用スライド手すり

洋式トイレ用スライド手すり

「洋式トイレ用スライド手すり」は肘掛けが後にスライドでき、横から移乗するときでも、じゃまになりにくい点が特徴です。

肘掛けは内側のボタンを押しながら前後に動かせ3cmごとに9cmまで可動し、体格に合わせて高さを調節することも可能です。

工事が不要で置くだけで手すりを設置できるため、簡単にトイレでの立ち上がりの補助や転倒防止に役立てるメリットがあります。

サイズ 幅65×長さ46×高さ58~74cm(9段階)
重量 8.5kg
価格(税込) ・介護保険利用時 負担額:306円
・レンタル料:3,060円
・販売価格:78,650円

状況に応じた排泄方法の選び方

排泄方法を選ぶときは、要介護者の身体の状態や、本人の持つ機能を活用することが大切です。本人の希望や思いを尊重したうえで、慎重に選んでいきましょう。

ここからは、身体状況にあわせた排泄方法を紹介します。それぞれの排泄方法のメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1.トイレまで歩ける場合

自分の力でトイレに歩ける方は、トイレで排泄することがおすすめです。

一人でトイレに行けることは、日常生活の自立につながるだけでなく、人としての尊厳や自信を保つメリットがあります。トイレまでの移動は足腰を使うため、筋力や機能の維持・向上にも役立ちます。

なかでも排泄は、自尊心に影響を与えるため、歩行ができる場合は、できるだけトイレを使うことを意識しましょう。

2.起きあがれるが歩けない場合

上体を起こせる方や座った姿勢を保てる方で、トイレまで歩くのが難しい場合には、ポータブルトイレがおすすめです。

ポータブルトイレなら、わずかな移動だけで使用できるため、おむつに頼らなくても排泄ができます。

ポータブルトイレには、さまざまなサイズや種類があるため、体型や身体状態にあわせて選択すると良いでしょう。

商品によっては、温水洗浄機能付きや便座の保温ができるタイプもあります。

家具調トイレ AR-SA1 ライト<シャワピタ>
家具調トイレ AR-SA1 ライト<シャワピタ>

3.介助で姿勢を変えられる場合

介助があれば体を起こせる方や、寝返りができる方は、便器・尿器がおすすめです。座った姿勢を保つことが難しい場合は、寝たまま使えるタイプを選ぶと良いでしょう。

尿器を使用するときは、可能な範囲で本人に持ってもらうことをおすすめします。本人の機能を活用できるほか、少しでも自分で排泄することで「介助をお願いするのが申し訳ない」と思う気持ちの負担も軽くなります。

おむつとは違い、排泄物が長時間肌に触れにくいため、肌トラブルを防止できる点がメリットです。

4.寝たきりの場合

寝たきりの方の場合には尿器・便器、もしくはおむつの利用が一般的です。だだし、寝たきりでも尿意や便意を伝えられる方なら、尿器・便器の利用を検討すると良いでしょう。

尿器や便器を使用すれば、長時間排泄物が肌に触れるの機会を減らし、肌トラブルの防止や、不快感を軽減できます。

おむつを使うことに抵抗を感じる方も多く「できるだけ使いたくない」と考える方も少なくありません。そのような場合には、自動排泄処理装置を検討してみましょう。

関連記事:自動排泄処理装置とは?利用するメリットや選び方について紹介

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排泄介助の基本的な流れ

排泄介助 基本的な流れ

ここからは、排泄介助の手順や基本的な流れを紹介します。

どの介助方法でも、要介護者が安心できるように丁寧な声かけが必要です。

1.トイレ介助

トイレへ誘導する前に、トイレ周辺のスペースや動線上の安全確保をおこないましょう。トイレを促す際は決まった時間におこない、習慣化させることが重要です。

トイレまでの移動は相手のペースにあわせて、安全におこないましょう。歩行時に疲れた場合は適宜休憩を挟みます。途中に休憩用の椅子があれば安心です。

排泄中はプライバシー保護に配慮し、扉の外で待ちましょう。排泄終了後は健康チェックのために、さりげなく排泄物の状態を確認します。

トイレ介助では立ち座りや排便後の血圧変動による体調変化に注意しましょう。

2.ポータブルトイレや尿器を使う介助

ポータブルトイレは、ベッドの側で移動がしやすく、安全に使用できる場所に置きます。排泄物バケツの底にトイレットペーパーを敷いておくと、尿のはね返りを防げるうえ、後片付けも楽になります。

排泄時はできる限り本人の持つ力を生かしながら、声かけやサポートをおこないましょう。手すりにつかまりながら、衣類の着脱をすると安全です。

排泄中はプライバシーを守りつつ、万が一のときでも対応できる距離で見守りします。

尿器を使用する際は、基本人ができることは自分でやってもらうことが自立の維持につながります。

寝た状態のまま尿器を使う場合、男性は横向き、女性は仰向けの姿勢で介助をします。

排泄後は清拭をしながら排泄物の状態をさりげなく観察し、健康状態をチェックしましょう。

排泄物の色や量、形状などを確認することで、体調の変化にいち早く気付ます。

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排泄介助で注意すべき4つのポイント

排泄は要介護者にとってデリケートな問題のため、尊厳や自尊心への配慮が必要です。また、本人の機能を活用するためにも、介助の手を出しすぎないように気をつけましょう。

ここから、排泄介助で注意すべきポイントを解説します。

1.自尊心を傷つけない

排泄介助を受ける方は、精神的なストレスがかかりやすいといえます。排泄介助をしてもらう申し訳なさを感じるほか、恥ずかしいと感じる方も少なくありません。

要介護者が不快な気持ちにならないように、配慮した介助が必要です。万が一、排泄中に失敗しても、慌てず冷静に対応するように心がけましょう。相手の気持ちに寄り添った対応をすることが大切です。

2.手を出しすぎない

排泄には、機能訓練としての役割があります。利用者の持つ力を活用し、機能の維持や向上を図るために、本人ができることは、なるべく自分でしてもらいましょう。

思わず手を出したくなる場合でも、本人のために我慢が必要です。要介護者の状態を見ながら、声かけやサポートをしましょう。安全に配慮し、万が一に備えてすぐに対応できる姿勢で見守ることが大切です。

3.急かさない

排泄介助は、相手のペースにあわせておこないましょう。トイレまでの移動や排泄に時間がかかっても焦らず見守ります。

プレッシャーや焦り、緊張から排泄しづらくならないように配慮が必要です。コミュニケーションや声かけで、リラックスしてもらえる雰囲気づくりが重要です。

しかし、排泄に時間がかかりすぎると体力や精神的な負担がかかります。排泄に時間がかかるようであれば医師への相談も検討しましょう。

4.こまめな水分補給を促す

自分でトイレに行けない方のなかには、排泄介助を頼むことに申し訳なさを感じて水分を摂らないケースがよくみられます。

水分不足は脱水症状や便秘につながるなど、さまざまなリスクが伴います。そのため、水分不足の危険性を理解してもらい、こまめに水分補給を促しましょう。

要介護者が気兼ねなく介助を頼める関係性や、安心して水分補給ができる環境づくりも大切です。

介護サービスを利用した排泄介助

排泄介助 介護サービス
自宅での排泄介助が難しい場合は、訪問介護サービスを利用する方法があります。訪問介護サービスでは専門家が介助をしてくれるため、排泄に困っている方でも安心です。

介護認定を受けていれば、訪問介護サービスを利用できます。

サービスの利用回数や支給限度額は要介護度によって異なるため、サービス利用を検討の際は、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してみましょう。

まとめ

本記事では、排泄介助や排泄方法とメリットを紹介しました。

  • 要介護者の身体にあわせた排泄方法を選択する
  • 要介護者ができることはなるべく協力してもらう
  • 排泄介助は要介護者への配慮や思いやりを持っておこなう

排泄介助を受ける方は、申し訳なさや恥ずかしさを感じるため、自尊心を傷つけないように丁寧に接しましょう。なるべく本人の持つ機能を活用するためにも、できる限り本人に協力してもらうことが大切です。

適切な介護用品を利用すれば、自分で排泄することが楽になる場合もあります自宅で家族による排泄介助が難しいと感じる方は、訪問介護サービスの利用や福祉用具の導入を検討してください。

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