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階段への手すり設置で得られる効果とは?補助金や介護保険も解説

階段への手すり設置で得られる効果とは?補助金や介護保険も解説

階段に手すりを設置することで、要介護者はもちろん、介護者(家族など)の負担を減らすことが可能です。

とくに、2階以上に居住スペースがある場合には、体力的な負担を減らすだけでなく、住み慣れた自宅での生活を継続したい方にとっても大きな助けとなるでしょう。

本記事では、階段に手すりを設置することで得られる具体的なメリットや利用可能な補助金制度、レンタル方法について解説します。

介護における階段への手すり設置の効果と導入方法

まずは手すり設置の効果と導入方法について解説します。

手すりの役割と設置による効果

高齢者は、加齢による筋力の低下で足が上がりにくくなります。

階段に手すりを設置することで、手の力も使って階段を昇降できるため、高齢者の転倒予防に役立ちます。

特に、自宅で介護を受ける人(自力で歩ける方)や日常生活能力が低下した高齢者にとって、階段への手すり設置は必須の対策といえるでしょう。

手すりを付ける目的は、階段を利用する際の負担軽減などがありますが、怪我の防止にもつながります。

手すりを設置することで得られる具体的な効果は、以下のとおりです。

  • 手の力も使い足腰への負担を軽減
  • 転倒や転落などの事故防止
  • 手すりがあることによる安心感

階段に手すりを設置することで、階段の昇り降りが安全になるだけでなく、日常生活全体においても安心感が生まれ快適に過ごせるようになるでしょう。

階段に手すりを設置する方法

階段に手すりを設置する方法は、以下の3つです。

福祉用具貸与(レンタル) 要介護認定を受けた方を対象に、自己負担1〜3割で福祉用具をレンタルできる
居宅介護住宅改修費(住宅改修) 在宅介護を目的に住宅改修(手すりの設置)にかかる費用の一部を、介護保険が負担する
住宅特定改修特別税額控除 ・バリアフリー改修をした際に、所得税控除が受けられる制度
・手すりの設置以外にも、大規模な住宅改修をする際に利用できる

手すりの設置工事には、見積もりや現場確認を含めると2〜3日程度の時間がかかることが一般的です。ただし、工事自体は短期間で完了することが多く、早い場合だと1日で終わる場合もあります。

福祉用具のレンタル・住宅改修についてはヤマシタでご相談を承っております。
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階段に手すりを設置する際の注意点

階段に手すりを設置する際の注意点
住宅改修で階段に手すりを設置する際は、手すりの太さや高さ、設置する位置など、いくつかの注意点がありますのでそれぞれの注意点を詳しく解説します。

1. 階段の両側に付ける

可能であれば両側に付けることが理想的です。利き手が右手の場合、階段を上るときは右側の手すりを、降りるときは逆側の手すりを使用するためです。

しかし、階段の横幅が狭く、両側に手すりを取り付けることで通行が不便になったり、家具を運ぶ際に支障が出る場合には、階段を降りるときの利き手側に手すりを設置すると良いでしょう。

階段は、降りるときの方が転落のリスクが高いため、降りる際の利き手側に手すりを付けることで安全性の向上につながります。

2. 握りやすい太さを選ぶ

利用者が握りやすい太さを選ぶようにしましょう。

手すりの太さは、一般的に直径28〜45mmのものが多いですが、利用者本人の手のサイズや握力などへの配慮も必要です。

握りやすさの基準は、しっかり握ったときに親指とほかの指の先が、軽く重なる程度が最適とされています。

太すぎる手すりは握力が必要となります。一方、細すぎる手すりはしっかりと握りにくく、力が分散しやすくなります。

そのため、設置前に利用者本人が実際に握ってみて、適した太さを確認しておきましょう。

3. 持ちやすい高さに設置する

持ちやすい高さに設置することも大切です。

一般的には、立った状態で腕を自然に下ろしたときの手首の位置が最適とされています。

ただし、利用者の体の大きさや身体状況によって適切な高さは異なります。

床から750〜850mmの高さが使いやすい位置だといわれていますが、高齢者の身体状況を考慮すると、低めに設置する方が安全です。

手すりが高すぎると重心が後方に移動し、不安定になりやすくなります。加えて、高齢者のなかには腰を曲げて階段を昇降する人が多いためです。

手すりを設置するときは、身長や手の長さだけを基準にするのではなく、利用者本人が使いやすい高さを確認しながら決めるようにしましょう。

手すり選びや設置場所に迷っている方は、次の記事をご覧ください。

関連記事:手すりを選ぶ際のポイントと設置場所

介護保険の住宅改修を利用すれば自己負担は1〜3割

介護保険の住宅改修を利用すれば自己負担は1〜3割
階段の手すりは、介護保険の住宅改修制度を利用することで、所得によって自己負担1〜3割で設置できます。

ここでは、介護保険の適用条件や、設置にかかる具体的な費用について紹介します。

階段の手すり設置に介護保険の住宅改修が適用される条件

介護保険を使って住宅改修をするためには、介護保険の被保険者である必要があります。

以下は介護保険の受給条件をまとめたものです。

第1号被保険者 第2号被保険者
対象者 65歳以上の方 40〜65歳未満の医療保険加入者
受給要件 要支援または要介護状態 がんやリウマチなど、16種類の特定疾病に該当し、要支援または要介護状態の場合

これらの条件を満たしていれば、介護保険の住宅改修を利用して、階段に手すりを設置できます。

なお、階段の手すりについては、住宅改修による設置だけでなく、介護保険を利用したレンタル(福祉用具貸与)も利用できます。

そのため、利用者本人のニーズや生活状況に応じて選択すると良いでしょう。介護保険を使用して手すりを設置する場合、介護保険の申請が必要です。

居住地の市町村、または地域包括支援センターで手続きができます。

階段の手すり設置にかかる費用

階段に手すりを設置する費用は、一般的に5〜10万円です。

ただし、階段の形状や長さによって費用は異なり、以下の順に費用が高くなります。

  1. まっすぐの直階段
  2. かね折れタイプのL字型階段
  3. 折り返しタイプのU字型階段

L字やU字階段は、手すりの長さが必要になるだけではなく、設置作業も複雑なため、直線階段よりも費用が高くなる傾向にあります。

また手すりを設置する壁に十分な強度がない場合、壁を補強する工事が必要になるため、別途工事費用がかかるかもしれません。

関連記事:介護保険とは|仕組み・サービス・利用の流れを解説

補助金を利用すれば工事費用の9割が介護保険から支給される

次の表は、介護保険が使用できる住宅改修の種類と対象者などをまとめたものです。

住宅改修の種類 1. 手すりの設置
2. 段差の解消
3. 滑りの防止・移動の円滑化のために、床または通路面の材料の変更
4. 扉の取り替え
5. 洋式便器等の取り替え
6. 1〜5の住宅改修に伴って必要な住宅改修
支給対象要件 ・要介護認定を受けた方
・利用者が住んでいる住居
・利用者に必要な住宅改修
・対象の住宅改修の種類
支給限度額 原則9割支給(上限18万円)
※ただし、所得によっては8割(上限16万円)〜7割(上限14万円)

このように、介護保険を使った住宅改修は、支給要件や支給される限度額が決められています。

また、実際にかかった住宅改修費のおよそ9割は、償還払で支給されます。償還払とは、介護保険利用者本人が先に全額負担し、支給申請後に市区町村から保険給付分を受け取る方法です。

住宅改修費の具体的な支給額は、限度基準額である20万円の9割(18万円)です。

ただし、所得に応じて8割(16万円)、7割(14万円)となる場合があります。

制度を利用するためには、住宅改修が必要な理由などを記載した書類や申請書を提出し、改修が終わった後に金額が分かる領収証の提出が必要です。

階段に手すりを設置する住宅改修費の申請手順

階段に手すりを設置するための住宅改修費の申請手順は、以下のような流れです。

①住宅改修に関してケアマネジャーなどに相談

②工事業者を選び、見積もりを依頼

③市役所に工事前の事前申請
提出書類から介護保険給付として適切な工事内容か確認

④市役所から確認済み通知書が届く
・出書類確認後、利用者本人宛に介護保険居宅介護住宅改修承認通知書を発送

⑤工事の開始・完成

⑥市役所に工事完了の申請
・工事完了届と領収書などの費用が分かる書類をあわせて提出
・書類と工事の内容を確認し、問題なければ住宅改修費の支給が決定

⑦市役所の職員による現場の確認調査

⑧住宅改修費の支給

住宅改修は原則償還払いですが、市区町村によっては利用者の負担を軽減させるため、受領委任払いをしている場合があります。受領委任払いは、利用者本人が自己負担分を支払い、残りを市区町村から支払う方法です。
ただし、償還払の場合、市区町村の指定した工事業者に依頼する必要があります。

ヤマシタでは申請の代理から工事まで、営業が対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

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階段以外に手すりを設置すべき場所

階段以外で手すりを付ける場合、利用者本人が頻繁に利用する場所が適しています。たとえば、以下のような場所が良いでしょう。

  • 玄関
  • 寝室
  • トイレ
  • 浴室など

いずれの場所でも、利用者本人の身体の状況に合ったサイズや位置を選ぶことが大切です。次から、各場所に適した手すりやポイント・効果を解説します。

1. 玄関

玄関での手すり設置の効果やポイント、おすすめの手すりは以下のとおりです。

設置の効果 靴の脱ぎ履きをサポートする
上がりかまちの昇降をサポートする
設置ポイント
(工事による取り付けの場合)
・玄関の段差にあわせて斜めのタイプやL字型が有効
・動かしやすいほうの手足側に設置(麻痺などを確認)
・移動用の横手すりは腕を降ろしたときの手首の高さ
レンタル商品のご紹介 あがりかまち用たちあっぷ両手すり
あがりかまち用たちあっぷ両手すり
費用 介護保険負担額:510円/月
レンタル料:5,100円/月
販売価格:123,090円

玄関は外出前の意欲を高め、帰宅後の疲労感を和らげるために、手すりの選び方も重要です。

上記の商品以外にも、置くだけで簡単に手すりになるコンパクトなタイプもあります。自宅の玄関にあわせて商品を選ぶとよいでしょう。

玄関用の手すりに、おすすめのレンタル商品はこちらをご覧ください。

2. 寝室

寝室での手すり設置の効果やポイント、おすすめの手すりは以下のとおりです。

設置の効果 ベッドや布団からの起き上がりや立ち上がりをサポートする
設置ポイント
(工事による取り付けの場合)
・立ち上がるまでの動作は、手すりを押したほうが起きやすいか、引いたほうが起きやすいか確認
・トイレなどよく使う場所までの動線に手すりはあるか
・手すりをお好みの角度に調整したい場合はスイングアーム型
(こちらは介護保険を利用したレンタルも可能)
レンタル商品のご紹介 ルーツコーナータイプ
ルーツコーナータイプ
費用 介護保険負担額:306円/月
レンタル料:3,060円/月
販売価格:79,134円

寝室は、夜間トイレに行くことを考えると、トイレまでの動線を確保した手すりの設置が重要になるでしょう。

寝室の手すりに、おすすめのレンタル商品はこちらをご覧ください。

3. トイレ

トイレでの手すり設置の効果やポイント、おすすめの手すりは以下のとおりです。

設置の効果 便座からの立ち座り動作をサポートする
設置ポイント
(工事による取り付けの場合)
・体の両側に手すりを設置すると立ち上がりやすい
・立ち上がる動作は縦型手すりが適している
・水平移動や姿勢の保持は横型手すりを使用
レンタル商品のご紹介 歩行サポート手すり スムーディ 屋内用 らくらくダブル
ルーツスモールタイプ両手すり
費用 介護保険負担額:564円/月
レンタル料:5,640円/月
販売価格:13,200円

介護を受ける方が、できるだけ長く自分の力でトイレに行くためにも、ひとりひとりの状況にあった適切な手すりを選びましょう。

トイレ用の手すりに、おすすめのレンタル商品はこちらをご覧ください。

4. 浴室

浴室での手すり設置の効果やポイント、おすすめの手すりは以下のとおりです。

設置の効果 浴室での立ち座り動作をサポートする
設置ポイント
(工事による取り付けの場合)
・特に滑りやすい浴室内や入り口付近は横手すりが有効
・体を洗う鏡前の場所は、縦型手すりを両側に設置すると立ちやすい
・浴槽内でも両側に手すりがあると、入浴中の姿勢保持や浴槽内での立ち座りの両方がサポートでき、安心した入浴につながる
販売商品のご紹介(特定福祉用具) 高さ調節付浴槽手すり
高さ調節付浴槽手すり
費用 介護保険負担額:3,520円
販売価格:39,600円

浴室内は非常に滑りやすく、転倒事故のリスクも高いため、手すり選びも慎重に進めていきましょう。

上記のポイントを参考にそれぞれの場所や体の状況に合わせた手すりを選ぶようにしましょう。
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手すりの設置を住宅改修かレンタルか悩んでいる方は、次の記事を参考にしてください。
関連記事:介護保険で手すりを取り付けできる?レンタルや住宅改修の条件、おすすめの商品を解説

まとめ

手すりは階段だけでなく、介護を必要する方にとって、さまざまな場面で生活を支える役割をしています。

手すりを選ぶ際は、住宅環境や利用者の身体の状態に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

本記事を参考に、それぞれの状況にあった手すりを選び、安全で快適な生活環境を整えていきましょう。

ヤマシタの特徴

ヤマシタには以下のような特徴があります。

業界最大規模の30年の歴史と全国70拠点以上、即日対応するための365日フォロー体制、1,000名以上の福祉用具専門相談員の在籍
  1. 介護用品・福祉用具レンタル業界最大規模の30年の歴史と全国70拠点以上
  2. 即日対応するための365日フォロー体制※1
  3. 気づきを備えた1,000名以上の福祉用具専門相談員の在籍

※1:仙台営業所、豊橋営業所、広島営業所、福岡営業所は除く

ヤマシタは30年以上サービスを提供し続けており、歴史は深く、全国に70拠点以上あります。

また、土日を含め365日のフォロー体制が整っていることで、ご相談やご要望にスピーディに対応することができます。

さらに、社内研修が充実しているため、実力のある専門スタッフが在籍しています。

以上のことから、充実したサポートが可能であり、専門スタッフの気づきによって身体に合った手すりを選ぶことができるのです。

福祉用具のレンタルや購入、住宅改修についてはヤマシタでご相談を承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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記事ライター
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ライター

津島 武志

介護系WEBライター

介護業界16年目の現役介護職。介護リーダーや管理職の経験もあり、現在は地方法人のグループホームに勤務。現役の介護職以外に、介護系のWEBメディアでライターとして活動したり、介護士さん応援メディア(介護士さんの働き方改革)の運営や、SNS(@otake_kaigo)で介護職の働き方について情報発信しています。主な保有資格は、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士など。

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