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ベッドから安全に離床するには移動用リフトの活用を!使い方やおすすめ商品
「ヤマシタのノーリフティングポリシー」 ~持ち上げない・抱えあげない介護~
人の力による無理な介助は、介助者だけでなく利用者にも大きな負担をかけます。
そのうえ事故の原因となり、筋緊張による拘縮や床ずれを発生させるかもしれません。 「介護における腰痛は当たり前」であってはいけない。
ヤマシタなら丁寧な使用説明やデモンストレーション、継続したフォローを行います。
この記事では、移動用リフトの活用方法や選び方を解説します。
ベッドから安全に離床するには移動用リフトの活用を
移乗リフトは、自分で身体を動かせない方の移動をサポートする福祉用具です。
ベッドから車椅子への移動や入浴時の移動など、さまざまな場面で活用されています。
自分で身体を動かせない方に、リフトを導入することでベッドから安全に離床できます。
リフトはハンモックのようなシートで、体を包み込むようにしてつり上げます。
利用者からは「抱えられると体が痛いが、リフトだと痛みもないし、安心できる」との声が、介助者からは「力いっぱい持ち上げていたので、腰が痛かった。
リフトを使うと楽だし、利用者さんの顔を見ながら移乗できるので安心」といった声を多く聞かれます。
移乗リフトを選ぶ際には、利用者の身体状況や使用場所、操作性などを考慮する必要があります。また、操作が簡単で、誰でも安全に使えるリフトを選ぶことが大切です。
移動用リフトの使い方と手順
移乗用リフトの正しい使い方を理解し、手順に従うことで、より安全でスムーズに移乗ができるでしょう。
移乗リフトの使い方とその手順を紹介します。
【移動用リフトの使い方】
- 利用者を介助者の方へ向け、体を横向き(側臥位)にする。
- スリングシートを広げ、シートの手前側を利用者の身体の下に差し込む。
- スリングシートの中央を背骨の位置に合わせ、下側は尾骨あたりに合わせる。
- スリングシートが利用者の身体に沿った位置にあるか確認し、仰向け(仰臥位)にする。
- 利用者の身体の下からスリングシートの端を手前に引き出す。
- スリングシートが利用者の身体の中央に乗っているか、確認する。
- 利用者の膝を立て、スリングシートを太ももの下に通す。
- 反対側の足も同様に通し、スリングシートを交差させる。
- リフトのハンガーにスリングシートのストラップを掛け、ベッドの機能を使って、身体(上半身)を起こす。
- 大腿部のシワを伸ばす。
- つり上げたら、腕を前に出したり肩を押して、圧迫感を軽減させる。
- 車椅子のブレーキをかけ、両膝を背中側に押しながら、車椅子に座らせる。
移乗用リフトを使用をする際は、利用者の体がスリングシートの中央に位置することが大切です。体がずれている場合は、手順1からやり直してください。
また、介護ベッドの高さを低くして、移乗リフトでつり下げる高さを最小限にしましょう。
リフトで車椅子に座らせるときは、手順で紹介したような、介助者が車椅子の前から介助する方法のほかに、介助者が車椅子の後ろ側から着座させる方法があります。
その場合は、車椅子のブレーキを解除し、車椅子のキャスターを上げて、着座しながら下ろしてください。
床からの立ち上がりは昇降座いす
ベッドから車椅子へ移乗できるリフトのほかに、床から立ち上がりをサポートする福祉用具もあります。
普段の生活が畳の方や、床から立ち上がりが難しい方には昇降座いすがおすすめです。用途によって色々な種類があります。
独立宣言リクライニング
「独立宣言リクライニング」は、座面の上下の動きに加えて、リクライングと座面の角度の調節機能(ティルト)を備えている点が特徴です。
肘掛け横のスイッチを押すだけで、座面がゆっくり昇降し、立ち上がりの動作をサポートします。
そのため、転倒のリスクを軽減できるでしょう。また、好みの角度に調整すれば、テレビ鑑賞や読書も長い時間楽しめます。
座面の下に安全スイッチがあり、足や手が触れると自動的に止まるので、安心して使用できます。
サイズ | 幅66×長さ101.5×高さ95.5cm |
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座面の高さ | 16〜57.5cm |
リクライニング角度 | 30° |
料金 (税込) |
介護保険負担時 負担額:1,630円/月 レンタル料:16,300円/月 販売価格:382,800円 |
独立宣言くるり
「独立宣言くるり」は、レバー操作により座面が左右90°に回転できる点が特徴です。方向転換が楽にでき、移乗時の負担を軽減します。
座面は30cm〜57cmの高さ調整が可能で、設定すれば好みの高さを記憶するため、安全な立ち座りが可能です。
また、アームレストは跳ね上げ式のため、ベッドやポータブルトイレへの移乗もスムーズにできるでしょう。
サイズ | 幅58~64×奥行89.5×高さ84.5cm |
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座面の高さ | 16〜57cm |
リクライニング角度 | 左右各90° |
料金 (税込) |
介護保険負担時 負担額:1,622円/月 レンタル料:16,220円/月 販売価格:305,800円 |
ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
営業所は安心の365日体制。
お客様のご相談、ご要望にスピーディーに対応します。
メールは365日24時間受付
受付時間 9:00~18:00 (土日祝年末年始を除く)
浴槽への移動におすすめの移動用リフト
入浴時に使用する移動用リフトは、自分で浴槽へのまたぎ動作が難しい方をサポートします。
移動用リフトを使えば、浴室内での移動を安全かつスムーズに行えます。
バスリフト
浴槽への跨ぎ動作や浴槽内での立ち座り動作が難しい方には、座面がそのまま昇降するタイプの移動用リフトがおすすめです。
「バスリフト」は、浴槽での立ち座りをサポートする電動リフトです。
シート部分が昇降することで、介助者の負担を軽減し、利用者が浴槽に安全に出入りできます。
バスリフトには、ワイドシートセットや背当てボード付きタイプもあるため、利用者の身体の状態に合ったリフトが選べます。
サイズ | 幅64.5~76×長さ57.5×高さ15cm |
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適合浴槽内側サイズ | 幅56~68cm×長さ80cm以上×高さ50~60cm |
浴槽底幅 | 43.5cm以上 |
料金 (税込) |
介護保険負担時 負担額:1,580円/月 レンタル料:15,800円/月 販売価格:466,400円 |
つるべーF2Rセット
シャワーチェアやバスボードなどへの乗り移りが困難な方にはつり下げる形の入浴用のリフトがおすすめです。
「つるべーF2Rセット」は、浴槽での移動や移乗をサポートする電動リフトです。
コンパクトで場所を取らず、アームの取り外しも可能です。
脱衣所から洗い場、浴槽へ直接移動できる点が特徴で、段差があってもスムーズに移動できるため、負担なく入浴介助ができるでしょう。
サイズ | アームの長さ:70・80・90cm 回転支柱の長さ:30・40cm 支柱の高さ:185〜240cm |
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料金 (非課税) |
介護保険負担時 負担額:3,674円/月 レンタル料:36,740円/月 販売価格:619,000円 |
車椅子に乗ったまま昇降できる移動用リフト
玄関の段差で外出が難しい場合には、段差解消機の利用を検討しましょう。 車いすに乗ったまま昇降できます。
玄関や外階段、お部屋の掃き出し窓など さまざま様々な場面で使用が可能です。
リーチ電動レギュラータイプ
「リーチ電動レギュラータイプ」は、車椅子を利用する方向けのコンパクトな段差解消機です。
車椅子1台分のスペースに設置でき、狭い玄関でもスロープを使わずに段差を解消できる点が特徴です。
リモコンで簡単に操作でき、車椅子に乗ったまま40cmまで高さを調整できます。
リモコンは有線とワイヤレスの2種類から選べ、離れた場所からでも利用できます。
最大荷重 | 150kg |
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料金 (税込) |
介護保険負担時 負担額:1,334円/月 レンタル料:13,340円/月 販売価格:309,760円 |
車椅子用電動昇降機
「車椅子用電動昇降機」は、防水タイプのリモコンを使って簡単に操作でき、車椅子に乗ったままでも安全に段差を解消できる点が特徴です。
また、テーブル下の挟み込み防止や停電時の非常スイッチ、イタズラ防止など、安全性にも十分考慮されています。
スロープ位置を右仕様・左仕様へと変更できるため、住環境や広さに合わせた設置が可能です。
最大荷重 | 150kg |
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料金 (税込) |
介護保険負担時 負担額:2,298円/月 レンタル料:22,980円/月 販売価格:539,000円 |
階段移動用リフト J-MAX J-SEATモデル
移動用リフトには、椅子や車いすに座ったまま階段を昇降できるモデルリフトもあります。
「J-MAX J-SEATモデル」は、車椅子の利用者が安全に階段を昇降できる電動リフトです。
コンパクトで狭い階段や一軒家の外階段でも使用できる点が特徴です。
また、安全ブレーキ機能やアームロックが搭載されており、滑り落ちや前方転落の心配がありません。
ただし、操作には規定のトレーニングと保護帽の購入(税込4,950円)が必要です。
サイズ | 幅48.5×長さ109×高さ109cm |
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重量 | 40kg(バッテリー含む) |
使用できる段のサイズ | 奥行:21cm以上 高さ:21cm以内 |
料金 | 介護保険負担時 負担額:5,298円/月 レンタル料:52,980円/月 販売価格:1,185,000円 |
ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
営業所は安心の365日体制。
お客様のご相談、ご要望にスピーディーに対応します。
メールは365日24時間受付
受付時間 9:00~18:00 (土日祝年末年始を除く)
移動用リフトの種類や選び方を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
移動用リフトは介護保険を利用してレンタルできる
移動用リフトは、介護保険を利用してレンタルできます。
介護保険は施設サービスを利用するだけではなく、福祉用具のレンタル・購入にも利用できます。
ここからは、介護保険を利用してレンタルするメリットやレンタルするまでの流れを紹介します。
介護保険を利用してレンタルするメリット
介護保険を利用して移動用リフトをレンタルするメリットの1つに、経済的な負担を軽減できる点が挙げられます。
通常、福祉用具は高額なものが多いため、購入するのは大きな負担となるでしょう。
介護保険を使ってレンタルすれば、月々の自己負担額は1〜3割に抑えられます
また、レンタルには定期的なメンテナンスが含まれており、故障や不具合が生じた場合でも迅速に対応してもらえます。
レンタル中はアセスメントが行われるため、安全で利用者に適したリフトが使用できるでしょう(ただし、つり具の部分は除く)。
介護保険を利用してレンタルする流れ
介護保険を利用してレンタルするときは、次のような流れで手続きします。
- ケアマネジャーへの相談
- 福祉用具レンタル事業者へ連絡
- レンタル契約
- 設置・利用方法の説明
- 利用開始
介護保険を使用してリフトをレンタルする場合、まずはケアマネジャーに相談しましょう。福祉用具専門員は利用者の身体状況や環境に合った福祉用具を選定します。
福祉用具の内容説明や調整、使用方法などが説明され、設置されれば利用開始できます。
レンタルできる介護用品については、下記の記事を参考にしてください。
まとめ
移乗用リフトは、自力で移動することが難しい方の移動をサポートする福祉用具です。
移乗用リフトを利用することで、利用者の痛みや不安を取り除けるだけでなく、介助者の身体的負担も軽減できます。
介護保険を使用すれば、費用面の負担を軽減することも可能です。また、定期的なメンテナンスや身体状況の変化にも対応してもらえます。移乗用リフトの使用を検討している方は、ケアマネジャーに相談してみてください。