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栄養管理の目的や効果|介護における食事のポイントも解説

栄養管理の目的や効果|介護における食事のポイントも解説

「栄養バランスの良い食事が知りたい」「食生活を改善したいけど何からすればいいかわからない」など、栄養管理を気にする人は多いのではないでしょうか?
本記事では、食生活の改善を軸に栄養管理について解説します。また、ご自宅での介護により栄養管理が難しい人に向けて、おすすめの介護食品も紹介します。

栄養管理とは

栄養管理はさまざまなシーンで必要とされています。
高齢者では、具体的には以下のような場面です。

  • 病気の治療の一貫
  • 生活習慣病の予防

それぞれの詳しい内容を、順に解説していきます。

病気の治療の一貫として

病院では食事を治療の一貫として、栄養管理は非常に重要な要素です。
体に良い食事はもちろんですが、治療の妨げになるような食事を取らないことも大切です。
たとえば病院では胃に負担のかかる脂っこいものは少なく、消化の良いあっさりしたものが多くなっています。
また病院だからこそ、医師や管理栄養士の指示のもと、塩分を控えることで内臓への負担を減らすといった適切な栄養管理が受けられるでしょう。

生活習慣病予防のための栄養管理

病院ではない場合は、自らの考えで栄養管理をする必要があります。
一般的な生活を送る中でも、栄養を管理し意識することで健康維持につながり、疾病予防の一貫にもなります。

具体的な生活習慣病と、その予防に効果的な食品は以下のとおりです。

生活習慣病の種類 ・がん
・心疾患
・脳血管疾患
・糖尿病
・高血圧など
避けたほうがいい食材 ・たんぱく質やビタミン、ミネラル
・植物性の油や青魚の脂など(動物性の油を摂りすぎない)
・野菜や海藻、キノコ類などの食物繊維
・牛乳や小魚などのカルシウム

食べる量も満腹まで食べるのではなく、腹八分目が理想です。

また、糖分や塩分の過剰摂取に注意し、加工品や外食をする際は、成分や栄養素などを確認して、バランスの取れた食生活を心がけましょう。

高齢者の栄養管理にはバランスのとれた食事を


バランスのとれた食事が栄養管理の基本です。また、高齢者が健康な状態で長生きするためには、食事による栄養管理が大切です。
ここでは、基本的な食事による栄養管理と、バランスの良い食事の具体例を紹介します。

役割の異なる栄養素を偏りなく摂取しよう

栄養はバランスが大切で、さまざまな栄養素を満遍なく取り入れることが重要です。
野菜が体に良いからといって、それだけを食べていても健康にはなりません。

基本は以下の5つの栄養素をバランスよく取りましょう。

  • 炭水化物
  • 脂質
  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル

炭水化物や脂質は体を動かすエネルギーとなり、タンパク質やビタミン、ミネラルなどは体の調子を整える効果があります。

1日に必要とされるエネルギー量を知る

性別や年齢、身長や活動状況により、人それぞれ1日に必要なエネルギー量は異なります。
まずは、自分にとってバランスの良い食事と量を知ることが、健康長寿の秘訣です。

高齢者(75歳以上)の1日に必要なカロリーは、活動レベルが普通の場合で男性が2,100kcal、女性が1,650kcalです。

出典:公益財団法人長寿科学振興財団「高齢者の食事摂取基準」

また、高齢者にとってもっとも不足している栄養素は「たんぱく質」です。
なぜなら、たんぱく質を多く含む肉や魚は、高齢者にとって噛みにくさや飲み込みにくさを感じるからです。

現状足りない栄養を確認

1日に必要なエネルギー量や、高齢者に不足しがちな栄養素を把握したら、食事内容の見直しを行いましょう。

先述のとおり、たんぱく質は噛みにくさや飲み込みにくさがあるため、食べやすさを改善する必要があります。
具体的な改善方法としては、たんぱく質を多く含んだプロテインドリンクを飲んだり、食べやすいように調理された市販の宅食などを利用したりするといいでしょう。
現在はスーパーやコンビニなどでも、たんぱく質を手軽に摂れる食品が揃っているので、ぜひ活用してみてください。

1日3食・一汁三菜が理想的

バランスのとれた食事をするために、1日3食・一汁三菜を意識しましょう。

  • ご飯
  • 味噌汁
  • 赤魚の煮付け
  • 小松菜の白あえ
  • 切り干し大根

主食のご飯に対して汁物1つ、おかず3品を揃えると、バランスのとれた食事になるでしょう。

医療・介護施設では管理栄養士による栄養指導も

病院や介護施設などでは、高齢者にとって必要なエネルギーや栄養素が計算され、バランスのとれた食事が提供されます。
さらに高齢者ひとりひとりの状態に応じて、管理栄養士が栄養指導してくれたり、栄養ケア計画の立案や指導、相談なども受けられたりします。
自宅のような自由な食事はできませんが、準備や片づけなどの手間もなく、栄養管理も徹底できる点は非常に心強い味方といえます。

ご自宅での介護で栄養管理が難しい場合には

ご自宅での介護で栄養管理が難しい場合には
栄養管理を目的にするのであれば、手軽に食べられる専用のレトルト介護食を利用するのも一つの有効な手段です。
ここでは、ヤマシタが運営する「ヤマシタオンラインストア」で取り扱っている、以下3つのレトルト介護食を紹介します。

  • キユーピーの「やさしい献立」
  • ホリカフーズの「FFK おいしくミキサー」
  • クリニコの「クリミール」

また、気になる商品がある場合は「ヤマシタオンラインストア」のホームページに詳しい情報があるので、ぜひご覧ください。


ヤマシタオンラインストア|日本最大級!介護用品・福祉用具総合通販サイト

そのほか、介護食の内容や食材選びのポイントについては、下記の記事で紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
介護食の基本|種類や食材・料理の選び方、介護方法について解説

■キユーピーの「やさしい献立」

キユーピーの「やさしい献立」

キユーピーの「やさしい献立」シリーズは、噛む力が弱まっていても、簡単につぶせるやわらかさが特徴です。
また、できるだけ見た目のおいしさを保つことも意識して作られているため、視覚・味覚ともに楽しんで栄養摂取ができます。
煮込みハンバーグや肉じゃがなど、ラインナップも豊富なので、その日の気分によってメニューを選ぶことができます。

■ホリカフーズの「FFKおいしくミキサー」

FFKおいしくミキサー

ホリカフーズの「FFK おいしくミキサー」は、咀嚼できない人向けのミキサー食です。
ミキサー食は一から作るとなると、手間がかかり調理の負担も大きいので、手軽にミキサー食を提供したい場合に重宝されています。
種類も玉子がゆや鯖の味噌煮、コーンサラダやいんげんのごま和えなど全24種類もあるため、好みに合ったものを選べます。
1つずつ個装で購入可能なので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。

■クリニコの「クリミール」

クリミール

クリニコの「クリミール」は、食欲がない場合にもおやつ・デザート代わりに摂取しやすい総合栄養飲料です。
さまざまな病院でも、治療補助や疾病予防に活用されています。
補食に適した125mLの飲み切りサイズで、食事の負担が少なく摂取可能です。
味はヨーグルトやミルクティーなど、8種類のバラエティ豊かな中から選べます。

経口摂取が難しい場合には輸液による栄養管理も

高齢者が体の衰えや疾病などにより、口から食事を取ることができなくなった場合は、そのときの状態によって静脈栄養法が選択されることもあります。
静脈栄養法は、「末梢静脈栄養(腕などの末梢静脈から投与する方法)」と、「中心静脈栄養(心臓に近い太い血管の中心静脈から投与する方法)」があり、栄養状態の維持や改善を目的として投与されます。

高齢になると噛む力や飲み込む力が低下し、口からの食事が難しくなることも考えられます。そのときに、静脈栄養法のような手段があることを知っておくと、選択肢も増えて安心感にもつながるでしょう。

まとめ

栄養管理の基本はバランスのとれた食事からはじまります。
そのため自分自身の栄養管理を見直す場合は、食事の改善が大切です。
まずは1日に必要な栄養素やエネルギーを把握し、一汁三菜を意識するといいでしょう。
医療や介護の施設にいる人であれば、自分の栄養管理について管理栄養士に相談も可能です。
ぜひ本記事を参考にあらためて日々の食事を改善し、栄養管理の基本を見直してみましょう。

記事ライター
記事ライター
ライター

津島 武志

介護福祉士

介護業界16年目の現役介護職。介護リーダーや管理職の経験もあり、現在は地方法人のグループホームに勤務。現役の介護職以外に、さまざまなWEBメディアでライターとして活動しています。主な保有資格は、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士など。


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