介護保険レンタル相談・カタログ請求はこちら

更新日:

介護食の基本|種類や食材・料理の選び方、介護方法について解説

介護食の基本|種類や食材・料理の選び方、介護方法について解説

介護食が必要になったけど、何を準備すればいいかわからないという人は多いのではないでしょうか。介護食といっても、噛む力や飲み込む力など食事する利用者本人の状態によって異なってきます。

本記事では、介護食の基本情報や食事内容をわかりやすく解説します。また、介護食を作る際の注意点や食事の手順も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

介護食は一般の食事とどう違う?

介護食は一般の食事とどう違う?
健康な人が普段日常生活で食べている一般の食事は、主食にご飯、主菜、副菜は普通の形状のままです。一方、介護食はかんたんに言うと、やわらかく噛みやすいように調理された食事のことです。
具体的な料理方法は、食材をこまかく刻んだりミキサーにかけたりするなどが挙げられます。
そのほかにも、ペースト状やゼリー状にすることもあり、食事をする人に合わせてさまざまな形態で提供します。

主な対象者は、障害や高齢化などによって噛む力や飲み込む力などの食べる能力が低下した人です。

市販の介護食を購入する際は、「ユニバーサルデザインフード」マークの表示を確認すると良いでしょう。
ユニバーサルデザインフードとは、食べやすさに配慮した食品のことを指します。日常の食事から介護食まで幅広く使うことができ、かたさや粘度などの食感を4つの区分(容易にかめる、歯ぐきでつぶせる、舌でつぶせる、かまなくてよい)に分けられているため、食品の食べやすさを把握できます。
市販の介護用食品を選ぶ際には参考にしてみてください。

出典:日本介護食品協議会「ユニバーサルデザインフードとは」

噛む力・飲み込む力別の食事内容

介護食は噛む力や飲み込む力によって、主に以下の5区分に分けられます。

食事形態 特徴と対象者 具体的な調理内容
普通食 ● 通常の食事と見た目は変わらないが少しやわらかくして食べやすくしたもの
● 摂食嚥下機能に大きな問題がなく、消化吸収機能が正常な人
● 骨を抜いた魚の切り身
● 通常よりやわらかく炊いたご飯
● 隠し包丁を入れた肉
刻み食 ● 通常の食事を小さく刻んで食べやすくしたもの
● 飲み込む力はあるが、噛む力が低下している人向け
● ほぐした焼き魚
● 具材がこまかいポテトサラダ
● スクランブルエッグ
ソフト食 ● 見た目はなるべく変えずに具材をやわらかくしたもの
● かたいものや大きいものが食べづらい人向け
● やわらかめのご飯
● 煮込みハンバーグ
● 煮魚
ミキサー食 ● 食材をミキサーにかけてペースト状にしたもの
● 噛む力がほとんどなく消化機能も衰えている人向け
● ミキサーがゆ
● かぼちゃのポタージュ
● 魚や肉はミキサーにかけ粘り気を加えたもの
ゼリー食 ● 料理をペースト状にしてゼラチンや寒天などを加えやわらかくかためたもの
● 小さくても食べづらく、水分も飲み込みづらい人向け
● かゆゼリー
● ゼリー状のジュースやスープ
● プリンや卵豆腐

刻み食

刻み食は、基本的に通常の食事をこまかく刻むだけでいいので、食材本来の味を損ないにくいのが特徴です。
ただし、パサパサしたものは喉に引っかかりやすくむせ込むこともあるので、その際は片栗粉を水で溶き粘り気を加えるといった工夫も必要でしょう。

ヤマシタオンラインストアでは、以下のような刻み食の商品を取り扱っています。

バランス献立(容易にかめる)

バランス献立 容易にかめる

噛む力が衰えてきた方に向けて、寄せ鍋やクリーム煮などをやわらかく仕上げています。野菜もバランスよく含まれており、栄養バランスにも配慮された介護食です。

ソフト食

ソフト食は通常よりも食材をやわらかく仕上げて、つぶしやすく飲み込みやすいように工夫された介護食です。
具材をやわらかくするだけなので、見た目のおいしさを楽しめます。
ただ、やわらかいからと安心するのではなく、大きさも適切かどうか利用者本人の食事の様子を観察しながら検討しましょう。

ヤマシタオンラインストアでは、以下のようなソフト食の商品を取り扱っています。

バランス献立(歯ぐきでつぶせる)

バランス献立 歯ぐきでつぶせる
歯茎でつぶせる程度の硬さになっていながら、見た目はできるだけ素材の形を残しているので、目でも楽しめる介護食です。

やさしい献立Ⅰ

やさしい献立Ⅰ

煮込み系の料理が多く、旨味が染み込んだメニューを取り揃えています。食べやすくも濃厚な味わいをお楽しみください。

ミキサー食

ミキサー食はその名のとおり、普通に調理した食品をミキサーにかけて提供する介護食です。食材の原形がなくなるため、利用者本人は何を食べているかわかりにくくなります。
そのため食事を提供する際は、使っている食材やメニュー内容を伝えるなど、少しでも食事を楽しめる配慮が大切です。
彩りや香りが楽しめる食材を使用すると良いでしょう。

ヤマシタオンラインストアでは、以下のようなミキサー食の商品を取り扱っています。

FFKおいしくミキサー

FFKおいしくミキサー

一から調理すると手間がかかるミキサー食を、かんたんに食べられる便利な介護食です。また、24種類の豊富なラインナップと、1年6ヶ月から2年と長い保存期間も魅力です。

エバースマイル ムース食

エバースマイル ムース食

エバースマイルは、食欲な低下や飲み込みづらさがある方へ、食べる楽しさを提供し、QOL(Quality of life)向上を目指した商品です。

ゼリー食

ゼリー食はミキサーにかけて水状にした食事を、ゼラチンやデンプンなどを使って、ゼリー状に固めたものです。デザートとしても栄養素を補うことができる食事の一つです。
ゼリー食はかたさや舌触りを調整することで、少しでもおいしく食べられる工夫が大切です。
ゼリー状にしてもベタつきが残ると食べにくいので、喉越しのよさにも気を使いましょう。
ヤマシタオンラインストアでは、以下のようなゼリー食の商品を取り扱っています。

エンジョイMCTゼリー200

エンジョイMCTゼリー200

エンジョイMCTゼリーは、フタを開けてそのまますぐに召し上がることが可能です。食事が不足しているときの補色として活用できます。

和風だし香る 茶碗蒸し

和風だし香る 茶碗蒸し

こちらの商品は先ほど紹介したような甘いゼリーが苦手な方におすすめで、おかずの1品としても活用できます。

毎日の食事に安心の定期購入の相談も可能です。お気軽にお問い合わせください。

営業所は安心の365日体制。

お客様のご相談、ご要望にスピーディーに対応します。

ご相談はこちら

メールは365日24時間受付

電話アイコン 0120-203-001

受付時間 9:00~18:00 (土日祝年末年始を除く)

介護食の食材を選ぶポイント

介護食の食材を選ぶ際は、以下2つのポイントを押さえておきましょう。

  • タンパク質が多い
  • エネルギーを効率的に摂れる

それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

タンパク質が多い

タンパク質は、身体の健康を維持するために重要な栄養素です。しかし意識して食材を選ばないと、タンパク質は不足しがちになります。
65歳の高齢者の場合、1日のたんぱく質量は50〜60gが推奨されています。

出典: 健康長寿ネット

高タンパクな介護食を選ぶ際は、肉や魚、卵や大豆などが含まれているものがおすすめです。また、栄養補助のゼリーや飲料などもタンパク質が多く含まれているものもあるため、間食として活用しましょう。

エネルギーを効率的に摂れる

介護食を食べる高齢者は、食事量が少なくエネルギーが不足しがちです。そのため、効率的にエネルギーを摂れる食品を選ぶことが大切です。
たとえば、以下のような介護食は気軽に食べられて、エネルギーも多いのでおすすめです。

  • パンやさつまいもなどの炭水化物
  • カロリーの高いバターやマヨネーズ
  • 高カロリーゼリーやプリンなど

このような食品を小腹が空いたときに食べられるよう準備したり、調理する際に少し加えたりすることでエネルギーを効率的に摂れるでしょう。

介護食を作る・選ぶ際の注意点

介護食を作ったり選んだりする際の注意点は、主に以下の2つです。

  • 誤嚥に注意する
  • 見た目がおいしそうな食事にする

それぞれ詳しく解説するので、介護食を準備する際の参考にしてみてください。

誤嚥に注意する

誤嚥とは、食物が誤って気管に入ってしまう状態のことで、食事中のせき込みやむせ込みなども同じように呼ぶことがあります。

誤嚥を予防するために、一口量は少なめにしっかり飲み込める量を食べましょう。また食後の歯磨きを忘れずにして、口の中に食物を残さないことも大切です。

誤嚥については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

誤嚥(ごえん)とは?予防策や対処法をわかりやすく解説

見た目がおいしそうな食事にする

食事は見た目や匂い、味などさまざまな感覚を通じて楽しめます。特に見た目は、食べたくなるようおいしそうに仕上げることが重要で、食欲に大きく影響します。
見た目がおいしくなさそうなだけで、食欲が低下し食事量が少なくなることが考えられるでしょう。

食事がおいしく見えるためのポイントは、以下の5つです。

  • 彩りに配慮し赤、黄、緑の3色を取り入れる
  • 食材のサイズやお皿の大きさなどバランスを整える
  • 平面ではなく立体的に盛り付ける
  • 余白を使い高級感を演出する
  • おしゃれな食器で特別感を出す

ぜひ調理する際や盛り付け時に参考にしてください。

食事介助の手順

食事介助の手順
食事は、できるだけリラックスした状態で食べられるような環境づくりが大切です。
そのために食事介助は、以下の手順でおこないましょう。

  1. 食事前にうがいをしてもらい口の中をキレイにする
  2. 両足がつく椅子に座ってもらう
  3. まずはお茶や水などの水分から提供する
  4. 食事を出す際に献立を説明する
  5. 介助者は隣または斜め前に座る
    (利用者本人のアゴが上がりやすいため、立った状態で食事介助はしない)
  6. 利用者本人の食事ペースに合わせて主食と副食をバランスよく提供する
  7. 食後は摂取量を記録し片付ける(訪問介護の職員や医者などと共有するため)
  8. 食後薬がある場合は薬を提供する
  9. 口腔ケアをする
  10. リラックスしていただく
    (食べ物や胃液が逆流しないよう食後30分は横にならないことが大切)

焦ると動きが雑になりやすいため、利用者本人のペースに合わせながら、以上の流れを時間に余裕を持ちながらやっていきましょう。

食事介助におすすめの介護用品

食事介助におすすめの介護用品を、以下の3種類に分けて紹介します。

  • 食器類
  • お食事マット
  • 口腔ケア

介助のしやすさはもちろん、利用者本人が可能な限り自力で食事できるよう工夫されたものもあるので、ぜひ活用してみてください。

食器類

普通の食器類はすべりやすかったり、持ちにくかったりするので、介護用に作られた食器やスプーンなどを使うことでストレスなく食事ができます。
食事介助をするのはかんたんですが、できるだけ自力で食事できる工夫は、身体能力の維持やおいしく食べる観点でも大切です。

介護におすすめの食器類は、以下のようなものがあります。

木目すくいやすいプレート

木目すくいやすいプレート

取っ手付き汁椀

取っ手付き汁椀

曲げれるユニバーサルスプーン スポンジ付き

曲げれるユニバーサルスプーン スポンジ付き

お食事マット

シリコーン製お食事マット

お食事マット
介護の場面では「シリコーン製お食事マット」を利用してみるのもいいでしょう。
テーブルに密着するため食器類がすべりにくいだけでなく、食べこぼしをキャッチしてくれるポケットが付いているので、万が一お茶や味噌汁をこぼしても床にこぼれる心配はありません。

口腔ケア

食後の口腔ケアは、誤嚥の予防や食欲の維持など、さまざまな効果があります。
口腔ケアの際も、以下のような介護用品を使うことで、効果的に口腔内をキレイにできます。

オーラルプラス 口腔ケア歯ブラシ

オーラルプラス 口腔ケア歯ブラシ

口腔ケア ウエッティー

口腔ケア ウエッティー

ハミングッド 250本入

ハミングッド 250本入

購入する際は、利用者本人の状態にあわせたものを選びましょう。

これらの商品はヤマシタで販売しているので、お気軽にお問い合わせください。

営業所は安心の365日体制。

お客様のご相談、ご要望にスピーディーに対応します。

ご相談はこちら

メールは365日24時間受付

電話アイコン 0120-203-001

受付時間 9:00~18:00 (土日祝年末年始を除く)

まとめ

介護食は利用者本人が、食事を安全においしく食べるために開発されました。
介護食を購入する際も自分で調理する際も、利用者本人の食事状況を見極めた上で、適切な介護食を提供することが大切です。
何を提供していいか迷った際はヤマシタまでお気軽にお問い合わせください。
専門家と相談しながら、利用者本人にとって最適な介護食や介護用品を提案させていただきます。

記事ライター
記事ライター
ライター

津島 武志

介護系Webライター

介護業界16年目の現役介護職。介護リーダーや管理職の経験もあり、現在は地方法人のグループホームに勤務。現役の介護職以外に、さまざまなWEBメディアでライターとして活動しています。主な保有資格は、介護福祉士、介護支援専門員、社会福祉士など。


介護保険レンタルや
介護保険の申請方法など、
ご不安やご不明点がありましたら
お気軽にご相談ください。

お電話からのお問い合わせ

専門スタッフが対応します。
どんなことでもご相談ください

0120-203-001

月〜金 9:00-18:00(土日祝日はお休み)

お問い合わせフォームからはこちら

ご相談はもちろん、
カタログ請求にもご利用いただけます

お問い合わせフォームはこちら

お急ぎの場合はお電話よりお問い合わせください