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豊かさを届ける福祉用具サービス 地域での「顔の見える関係づくり」

 福祉用具大手ヤマシタ(静岡県島田市、山下和洋社長)の「豊かさを届ける福祉用具サービス」をテーマに現場の実践を紹介する本連載。同社岐阜南営業所の岸上崇さんは、より地域に根差したサービス提供するために地域の中での顔の見える関係づくりに力を注いでいる。

勉強会をきっかけに数珠繋ぎの紹介

 岸上さんは以前、所属営業所から車で40分ほどかかる離れたエリアを担当していたことがあった。利用者や家族からも「いつも遠くから来てもらって申し訳ない」と遠慮されることも多く、関係を深めていくことがなかなかスムーズにいかなったという。

 「当時は地域包括支援センターや地域密着型サービスが創設された時期で、より地域に根差したサービスや深い関係性を築いていきたいと我々も考えていました」と岸上さん。その思いから、利用者宅や居宅介護支援事業所にとどまらず、できたばかりの地域包括支援センターなどにも足しげく通った。

 包括職員へこまめな福祉用具の情報提供を行っていると、ある日、「地域の社会福祉協議会が主催する勉強会に講師として参加してほしい」との依頼を受けた。地域住民を対象とした勉強会で、「福祉用具の専門家である岸上さんにぜひ」とのことだった。岸上さんは意気込んで、杖や歩行器をはじめ、特殊寝台などの大きな福祉用具も多数揃えた。

 普段、馴染みのない福祉用具に触れ、体験できる勉強会は参加者の関心を大いに惹いた。自治会長からは、「これほどたくさんの福祉用具があることをみんな初めて知った。この地域でもこれから高齢化が進み、福祉用具が必要になる住民も増えてくる。大変勉強になりました」と感謝され、福祉用具に関心を持ってもらえたことに岸上さんも喜んだ。

 しばらく経って、自治会長から「妻のひざの調子が良くないので杖を探している」との連絡を受けた。さらにその後も、自治会長の近所の人、その友人、さらにその囲碁仲間と数珠繋ぎで相談が次々舞い込む。話を聞くと「自治会長さんから紹介してもらった」「勉強会に参加してこの人なら信頼できると思った」とのことだった。自治会長をはじめ、紹介が数珠つなぎになっていたのは、「岸上さんなら安心して家族や知人を任せられる」という利用者からの信頼に他ならない。

「地域に根差す」とは

 ケアマネなどの専門職に限らず、利用者からも声をかけられる機会が増えていくことが、地域での認知や信頼が高まっている表れといえる。営業所や担当エリアが変わっても、研修や防災訓練など地域の集まりにはできる限り顔を出してきたという岸上さん。

 「顔の見える関係づくりこそ、地域に根差すこと」と説明する。「『この間、ヤマシタさんの車が走っているのを見かけたよ』などと声をかけてもらえるようになると少しずつその地域に馴染んできているのかなと感じます。これからも地域の一員として地域に根差したサービス提供に努めたいです」と力強く語る(了)


岐阜南営業所 岸上 崇

提供元:シルバー産業新聞 2022.6.10

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