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豊かさを届ける福祉用具サービス 丁寧な情報提供で、 納得できる自己選択を支援

福祉用具大手ヤマシタ(静岡県島田市、山下和洋社長)の「豊かさを届ける福祉用具サービス」をテーマに現場の実践を紹介する本連載。同社尼崎営業所の大橋由美子さんは、介護に戸惑う本人や家族へ丁寧に情報を伝え、納得して自己選択ができるように心がけている。

誤嚥性肺炎で入院していた利用者Aさん(80代男性)の退院にあたり、担当ケアマネジャーから大橋さんへ住環境整備の依頼が入った。Aさんは嚥下障害のほか、パーキンソン病も抱えており、自立歩行が難しい状態だが、本人や家族から「浴室や洗面所での出入りについて相談したい」という希望が寄せられていた。

 退院後の動作確認では、屋内移動は奥さんがAさんの手を引いて行っており、動線には手すりを設置することに決まった。特に懸念されたのが、浴室に向かう洗面所への出入り。奥さんが手引き歩行の介助をしたまま、開き戸を開閉するのは大変なうえ、バランスを崩して転倒事故などに繋がるおそれがある。

メリット・デメリットを分かりやすく伝える

 リスクを軽減しつつ、奥さんが開閉しやすいように、大橋さんは吊元変更かアコーディオンカーテンに変更することを提案。その際、大橋さんは両者のそれぞれのメリット・デメリットを伝えた。

 「Aさん宅の場合、扉の開く方向を変える吊元変更だと、動線が短縮されるのでこれまでよりは入りやすくなります。ただ、扉を開けきってから入る必要があり、入った後もAさんを支えながら扉を締め直すのにもそれなりの負担が残ることが想定されました。扉はそのまま使いますので見た目も変わりませんし、改修費用も比較的安価です。一方で、アコーディオンカーテンはオーダーなので吊元変更よりは費用面でどうしても高くなってしまうのと、見栄えでは劣ってしまいます。しかし、引き戸のように入りやすく、間口は狭くなりますが、Aさん宅の環境であれば変更しても二人で通れる空間は確保できることなどを説明しました」

 大橋さんの詳しく分かりやすい説明を聞いたAさんと奥さんはアコーディオンカーテンへの変更を選択。変更後の動作や介助をイメージして、より負担やリスクが軽減される点、二人が入れる間口の広さは残る点が決め手になった。導入後、「想像していた以上にお互いの負担が減った。アコーディオンカーテンにしてよかった」と感謝され、大橋さんも一緒に喜び合った。

「一緒に考える姿勢を大切にしたい」

 このように本人や家族の状態や動作、住環境を把握して、どうすればいいのかを一緒に考える姿勢を大切にしている大橋さん。「大半の方は初めての介護で、希望を叶えたり、課題を解決したりするためにどのような方法や選択肢があるのかわかりません。その中で、私の押し付けにならないよう、納得した自己選択ができるような情報提供を心掛けています。介護保険に限らず、さまざまな知識や対応の引き出しを増やし続けて、ご本人やご家族の暮らしをこれからも支えていきたいです」(大橋さん)


尼崎営業所 大橋 由美子

提供元:シルバー産業新聞 2022.3.10

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