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豊かさを届ける福祉用具サービス
かけがえのない「1日」に寄り添う365日

福祉用具大手ヤマシタ(静岡県島田市、山下和洋社長)の「豊かさを届ける福祉用具サービス」をテーマに現場の実践を紹介する本連載。同社の特徴である365日対応は、休みの無い介護を支えるサービスではあるが、そればかりが目的ではない。我々にとっては何気ない1日が、ご本人やご家族にとっては「かけがえのない1日」である。その1日を大切にし、支えるためのサービスでもあるという。

荻原さんが以前、担当していた地域では365日対応を説明しても、「そこまでしてもらわなくても…」と必要性をあまり感じてもらえないケアマネジャーもいたという。そうした中、正月の三箇日にケアマネジャーから「今日中にエアマットを納品できないか」との依頼が舞い込んだ。「すい臓がんで終末期の利用者Aさんに床ずれができたのですが、担当していた福祉用具事業者は年末年始休暇のため連絡がつかないのです」とかなり困っている様子だった。

荻原さんは利用者の体格や栄養状態、寝返り動作の可否など、ケアマネジャーから床ずれリスクを聞き取り、体圧分散性が高く、自動体位変換機能も備えたエアマットレスを選定。当日のうちに納品を済ませた。それからわずか数日のうちに、残念ながらAさんは亡くなった。

エアマットを引き取るために荻原さんが訪問すると、Aさんの娘さんに、「このエアマットのおかげで本人も私たち家族も、最後の数日を床ずれに悩まされず過ごすことができました。もし苦しんだまま見送っていたとしたら、心残りで悔いが残ったかもしれません。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を荻原さんへ伝えた。同行していたケアマネジャーも「今回の対応で、ご家族も納得して見送ることができたようです。本当によかったです」と安堵した様子だった。この一件以降、荻原さんはこのケアマネジャーと一緒に仕事をする機会が増えたという。終末期以外にも、初詣で転倒して病院に運ばれたが、入院ができず自宅へ戻るために車いすが必要になったケースなど、365日対応の強みが活きる場面は決して少なくない。

荻原さんはこうも話す。「365日対応は、休みが無いという以外に、長い人生の中の貴重な1日を無駄にしないという思いも込められています。私は以前、『人間は誰もが加齢とともに自分の暮らしや健康、親しい家族や友人を徐々に失うものだ』と学びました。そうした途方もない喪失感や不安を抱える方と接するのが私の仕事なのだとその時気づかされました。我々にとっては何気ない1日かもしれないが、Aさんや支えてきたご家族にとってはかけがえのない1日です。大切にしている家族が最期を迎えようとしている、そのかけがえのない1日の重さを理解し、少しでも後悔がないよう、これからも利用者の方やご家族に寄り添ったサービスを目指していきたいです」


藤沢営業所 荻原 崇

提供元:シルバー産業新聞 2020.12.10

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