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大腿骨頸部骨折とは?原因や症状、リハビリ方法まで解説

大腿骨頸部骨折とは?原因や症状、リハビリ方法まで解説のイメージ


大腿骨頸部骨折は、股関節にある大腿骨の一部である頸部の骨折で、転倒をきっかけに発症するなど、高齢者に多いのが特徴です。

一度骨折すると、立ったり歩いたりすることが困難になり、骨折を契機にベッド上の生活が続き、寝たきりになる可能性が高いともいわれています。

この記事では、大腿骨頸部骨折の原因や症状、さらには高齢者に多い理由を中心に解説します。

さらに骨折のリスクを低減させる介護用品や治療およびリハビリ方法も解説しますので、ぜひご一読ください。

大腿骨頸部骨折の原因

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大腿骨頸部骨折の主な原因は、骨粗しょう症を発症している方の転倒で骨折するケースが多く占めています。

骨粗しょう症は、主に加齢や女性ホルモンの低下などの原因により骨密度が低下し、脆くなるために起き、高齢の女性に多く発症するのが特徴です。

また、転倒だけでなく、骨密度が著しく低下している寝たきりの方のおむつ交換など、少しの衝撃でも発症することもあります。

稀に年齢が若い方でも交通事故や高所からの転落などの衝撃によっても骨折が起きる場合もありますが、高齢者に比べると極めて低い頻度です。

大腿骨頸部骨折は、男性に比べ女性の発症率が高く、年齢を重ねるほど、急激に発症率が高まるため、高齢の女性は特に注意が必要です。

大腿骨頸部骨折の症状

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大腿骨頸部骨折は、股関節の激しい痛みや腫れによって立つまたは歩けなくなる症状が大半を占めます。

稀に仰向けの姿勢から膝を立てるなどの動きもできない症状も見受けられるのも症状の1つです。

しかし、痛みを感じる度合いは人によって異なり、骨がずれていない不完全骨折の場合は痛みを感じず骨折に気づかない場合もあるため、注意が必要です。

特に中等度以上の認知症の方は、痛みを訴えないこともあり、周囲の人が歩行障害に気づき骨折が判明する場合もあります。

痛みを伴う症状を伴っているにもかかわらず無理して歩行を続けていると、骨折が進行し、完全骨折になったことで治療が困難になるケースもあることも知っておきましょう。

大腿骨頸部骨折が高齢者に多い理由

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大腿骨頸部骨折が高齢者に多い理由は、骨粗しょう症によって骨の強度が低下している上に転倒など外部から大腿骨に衝撃が加わったことが挙げられます。

反対に骨粗しょう症の症状が進み、骨が脆くなっているために骨折し転倒する場合もあります。

骨粗しょう症は、加齢に伴い、骨を形成する栄養素であるカルシウムやビタミンD、ビタミンEの吸収量が不足することで骨密度が低下し骨折しやすくなるため、注意が必要です。

また、高齢になると運動機能や視力などの低下により、少しの段差でも躓き、転倒する可能性が高くなります。

さらに喫煙や飲酒、やせすぎや肥満といった体形や運動不足といった生活習慣の乱れも骨粗しょう症の原因となるため、骨折の予防策として覚えておきましょう。

大腿骨頸部骨折が原因で要介護状態になる可能性も

大腿骨頸部骨折が原因で要介護状態になる可能性ものイメージ

厚生労働省によると、要介護者は近年増加傾向にあり、その原因が「認知症」「脳血管疾患」「高齢による衰弱」の次に多いのが「骨折・転倒」となっています。

つまり、大腿骨頸部骨折などが原因となって要介護状態になる可能性が高くなり、寝たきりになるきっかけになっているともいえるでしょう。

また、骨折・転倒や関節疾患、脊髄損傷が原因となる身体運動に関わる「運動器」の障害は要介護状態になるきっかけになっています。

介護保険制度の要介護度は1~5の区分があり、日常的に一部介助または全介助の目安になっています。

特に要介護4以上は寝たきりの状態で、日常生活全般で全面的に介助が必要です。

大腿骨頸部骨折が高齢者の寝たきりの大きな要因になっていることは明らかです。

大腿骨頸部骨折のリスクを減らす介護用品

大腿骨頸部骨折のリスクを減らす介護用品は、転倒防止に重点を置いた住環境整備を考慮して選ぶ必要があります。

在宅で室内を移動する際には手すりや杖・歩行器を使用すれば転倒防止に役立ちます。

特に大腿骨頸部骨折の場合は、股関節の可動域に制限がかかり動作も緩慢になるため、転倒が再度起きた場合、さらなる重症化のリスクが伴うため、事前の準備が必要です。

段差やトイレ・風呂などの動作補助のためにも手すりなどを備え付けておくことが大切です。

手すり

介護保険を利用してレンタルできる手すりは、手になじみやすく安定感があり、屋内外に置くことが可能な商品を玄関の段差や廊下、部屋の広さに合わせて選択できます。

モルテン ルーツロングタイプ手すり

モルテン ルーツロングタイプ手すり

使用時のぐらつきが少なく、高さ調節が可能な電動介護ベッドにも使える長い手すりタイプです。

アロン化成 アットグリップ片側タイプ

アロン化成 アットグリップ片側タイプ

簡単に設置できる屋外用手すりで上下首振り機能があるため、障害物のある動線にも使用できます。

杖・歩行器

杖・歩行器も介護保険を利用してレンタルできます。

杖・歩行器にはさまざまな種類があるため、体格や使いやすさなど身体と歩行状態に合わせた商品を選択すれば、体の負担を軽減しながら移動できます。

島製作所 カーボン四点可動式スモールタイプ

島製作所 カーボン四点可動式スモールタイプ

支柱が路面に設置しやすい四点式のため、坂道でも使用できます。

赤井 Day’s3点支持杖(小)

赤井 Day’s3点支持杖(小)

四点杖よりもコンパクトな3点杖のため、歩行を妨げません。

ウィズワン ヘルシーワン・ライト カラフルG

ウィズワン ヘルシーワン・ライトvカラフルG

楽な姿勢で歩行でき、使用後はスリムに折りたためるため、持ち運びに便利です。

島製作所 シンフォニーSP

島製作所 シンフォニーSP

両後輪のブレーキ操作が片手ででき、傘立てや収納バッグもつくなど、機能が充実しています。

大腿骨頸部骨折の治療方法

大腿骨頸部骨折の治療方法は、手術で根治を目指すのが一般的です。

代表的な手術は次のとおり。

骨接合術

骨接合術は、自身の骨を残しながら専用の器具で骨折した部位を固定する手術です。

短時間で終わる手術ですが、リスクは少ないものの、偽関節や骨頭壊死などの合併症を発症する可能性もあります。

合併症を発症した場合、再手術で人工骨頭置換術に変更する必要も生じます。

人工骨頭置換術

人工骨頭置換術は、金属やセラミックといった人工物を骨折した頸部から骨頭まで置き換える手術です。

骨接合術よりも手術時間が長く輸血量も多い、また人工物の老朽による再手術が必要になり、感染症も発症しやすいというリスクがあります。

稀に関節脱箔という合併症を発症することもあります。

大腿骨頸部骨折のリハビリテーション

大腿骨頸部骨折のリハビリテーションのイメージ

大腿骨頸部骨折のリハビリテーションは、手術後に可能な限り早期に開始することが大切です。

大腿骨頸部骨折は寝たきりのリスクが高い骨折のため、手術後の翌日からベッド上で座る練習を開始し、順次リハビリの範囲を増やしていきます。

代表的なリハビリは次のとおり。

  • ベッド上での座位保持
  • 車いすへの移乗
  • 立位保持
  • 歩行訓練(平行棒、歩行器、杖)

理学療法士や作業療法士のサポートを受けながら、正しい動作でゆっくりと毎日かかさず行うことが寝たきりにならないためには必要です。

まとめ

大腿骨頸部骨折は、転倒をきっかけに発症する高齢者に多い骨折です。

特に骨粗しょう症を発症し骨折すれば、手術しても要介護状態になるリスクが高く、寝たきり状態も考えられます。

また、大腿骨頸部骨折の手術は再手術や合併症を引き起こす可能性も高く、高齢者にとっては危険性の高い骨折です。

骨粗しょう症の予防や治療をしながら、規則正しい生活に心掛けるとともに、介護用品などを活用しながら、身体機能の維持に努めることが大切です。

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