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脳血管疾患とは?原因や種類別の症状、介護保険で利用できるサービスについて解説!

脳血管疾患とは?原因や種類別の症状、介護保険で利用できるサービスについて解説!のイメージ


脳血管疾患は、高齢になるほど発症するリスクが高くなるといわれていますが、本人が抱える病気によっては65歳未満の方でも発症する可能性が高い疾患です。

脳出血疾患はある日突然起こり、後遺症が残る可能性がある病気です。

この記事は脳血管疾患の内、脳卒中に該当する3種類の原因や症状を解説します。

さらに介護保険サービスが利用できる特定疾病の基準や各種サービス内容についても網羅しました。

特に高血圧の方に注意してほしい内容となっているため、ぜひご一読ください。

脳血管疾患とは


脳血管疾患とはイメージ

脳血管疾患とは、脳内の血管に障害を受けることによって脳の働きが悪くなり、運動麻痺や感覚障害などの症状が現れる病気です。

脳血管疾患は日本の死因では第4位を占めており、極めて危険な疾患といえます。

脳血管疾患の原因

脳血管疾患の原因は、主に脳の血管の破れや詰まりによる血管障害によるものです。

脳血管疾患を引き起こす原因は次のとおりです。

高血圧

血管に大きな圧力がかかる状態が続くことで血管が破れる

糖尿病

高血糖状態が続くことで動脈硬化が起こり血管が詰まる

喫煙

タバコに含まれるニコチンやタールが体内に入り、血管の収縮が続くことで血管が破れる

肥満

体内にコレステロールが溜まることで血管が細くなり動脈硬化が続き、血管が詰まる

脳血管疾患は、血管内面の病気といえるでしょう。

脳血管疾患の症状

脳血管疾患の症状は、血管が障害を受けた部位や原因によって様々な症状が現れます。

手足が動かなくなる運動障害や言葉が上手く話せない言語障害、手足や顔が麻痺する感覚障害、物が見えにくい視覚障害といった症状が1つまたは複合して現れます。

またこれらの障害は突然発症することが多く、発見が遅れると命に危険を及ぼし、助かっても後遺症が残り、寝たきりになる可能性が高くなるなど予後の悪い病気です。

ここでは脳血管疾患の内、脳卒中の種類3つと症状を見ていきましょう。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が詰まることで血流が悪くなり、脳細胞が壊死することで起こります。

主な症状は次のとおり。

  • 片方の手足や顔半分のしびれや麻痺
  • 舌がもつれて言葉が出にくい
  • めまいなどで歩きづらく、ふらつく
  • 身体の一部が認識できない
  • 片方の耳が聞こえない
  • 片方の目が見えないまたは視野が欠けて見にくい
  • 吐き気を伴う激しい頭痛が続く

これらの症状が1つだけの場合や複合して現れる場合もあるなど、障害を受けた部位や範囲によって変わります。

脳出血

脳出血は、脳の血管が破れて出血し、脳細胞を壊死または圧迫することでダメージを受けて起こります。

主な症状は次のとおり。

  • 吐き気を伴う激しい頭痛が続く
  • 片方の手足やのしびれや麻痺
  • 舌がもつれて話せない
  • めまいなどで歩きづらく、ふらつく
  • 片方の目が見えないまたは視野が欠けて見にくい
  • 出血量や障害を受けた部位や範囲によっては意識を失う

脳出血は脳梗塞に似た症状ですが、出血量や出血の範囲によっては生命に危険を及ぼすため、脳血管疾患の中でも重度の障害が残る可能性が高くなります。

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳血管の一部が破れ、くも膜下腔に出血が広がる病気です。

主な症状は次のとおり。

  • 吐き気や嘔吐を伴う激しい頭痛が突然起こる
  • 意識がもうろうとする
  • 意識を突然失う
  • けいれん発作がある
  • 片方の目が見えない、二重に見える

くも膜下出血の代表的な症状は激しい頭痛が特徴です。

また頭痛が突然起こる場合や徐々に起こる場合、頭だけでなく首の痛みを感じる場合など個人差があることが特徴です。

脳出血と同様、生命に危険を及ぼし、助かっても後遺症が残る可能性が高くなります。

高齢者は脳血管疾患が起こりやすい

高齢者は高血圧や動脈硬化のリスクが高いため、脳血管疾患が起こりやすいといわれています。

高齢者が脳血管疾患を発症すれば、後遺症が残る可能性も高くなり、自立した生活をおくることが困難になるケースが多いようです。

また、高齢者の入院や病院での受診率の高い病気は、がんや高血圧、心疾患の次に脳血管疾患が多く、年齢が高くなるにつれて増えています。

脳血管疾患の原因や症状の理解を深め、改善していくことが大切です。

脳血管疾患は介護保険の特定疾病

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脳血管疾患は介護保険の特定疾病の一つです。

介護保険制度の適用は基本的に65歳以上の方が対象ですが、40歳以上の方が脳血管疾患を発症し、介護が必要になるなど日常生活に支障が生じた場合も適用されます。

なお、介護保険を利用できる特定疾患の基準としては以下のとおりです。

脳梗塞

脳梗塞の症状に当てはまり、CTやMRIの検査結果により脳の血管の障害であることが証明されることが重要です。

脳出血

脳出血の症状があり、高血圧の既往症やCTの検査結果など総合的に判断します。

くも膜下出血

くも膜下出血の症状があり、網膜出血があり、CT検査結果などで総合的に判断します。

注意点として、脳血管疾患の症状があっても、外傷が要因で発症した場合は介護保険の適用外になる可能性があることも知っておきましょう。

利用できる介護保険サービス

利用できる介護保険サービスのイメージ

脳出血疾患を発症し介護が必要になった場合、利用できる介護保険サービスにはいくつかの種類があります。

利用者の自立した生活を促し、家族の介護負担を軽減する福祉用具レンタルや購入、居宅サービス、施設サービスが介護保険サービスの利用として一般的です。

なお、要介護度によって利用できる介護保険サービスは異なるため、注意が必要です。

ここでは一般的に利用できる介護保険サービスについて解説します。

福祉用具レンタル

福祉用具レンタルは、自立した生活の支援や在宅介護で必要になる福祉用具をレンタルすることで購入するより費用を抑えられます。

介護保険サービスで利用できる福祉用具レンタル用品の例としては次のとおり。

  • 車いすおよび付属品
  • 介護ベッドおよび付属品
  • 床ずれ防止用具
  • 手すり
  • 歩行器
  • 移動用リフト
  • スロープ
  • 補助つえ
  • 痰吸引器
  • 自動排泄処理装置 など

またレンタルした福祉用具は定期的な点検や故障時の交換にも対応しています。

なお、要介護度によってレンタルできる福祉用具は異なるため、事前の確認が必要です。

福祉用具購入

福祉用具購入とは、トイレや入浴時の補助用具などレンタルに適さない用具でも介護保険の範囲内で購入できます。

介護保険サービスで利用できる福祉用具購入品の例としては次のとおり。

  • ポータブルトイレ
  • 腰掛便座
  • 入浴補助用具
  • 自動排泄処理装置の交換部品
  • 排泄予測支援機器
  • 簡易浴槽
  • 移動用リフトの吊り具

福祉用具レンタルとは異なり、要介護度による購入の制限はありませんが、利用者に必要な用具か見極めて購入することが大切です。

居宅サービス

居宅サービスとは、利用者が自宅で過ごしながら受けられるサービスです。

居宅サービスの種類は多いため、「訪問」「通所」「短期入所(ショートステイ)」に分けて説明します。

訪問サービス

訪問サービスとは、利用者の自宅に介護士や看護師が訪問し、生活支援や身体介助などを受けられるサービスです。

通所サービス

通所サービスとは、デイサービスともいい、施設に通い、施設内で食事や身体介助などが受けられるサービスです。

短期入所サービス

短期入所サービスは、利用者が施設で一定期間を過ごしながら、施設内で食事や身体介助などが受けられるサービスです。

施設サービス

施設サービスは、利用者が介護保険が適用する施設に入所し、希望する介護サービスを受けながら生活できるサービスです。

施設サービスの種類としては次の4つです。

特別養護老人ホーム

原則、要介護3以上の方が入所でき、食事や入浴、排泄、リハビリ、健康管理などの介助が受けられます。

介護老人保健施設

病院での治療を終えた要介護1以上の方が在宅復帰に向けて一時的に入所し、介助が受けられます。

介護療養型医療施設

要介護1以上の方が療養できる病院や診療所で介護や医療、看護を受けられます。

介護医療院

要介護1以上の方が長期の医療ケアや介護を同時に受けられます。

まとめ

脳血管疾患は、脳内の血管に異常が起きることで発症します。

また、その原因や症状はほぼ似ており、一度発症すれば後遺症が残る可能性が高く、場合によっては介護が必要になる生活も考えられます。

ただし、介護保険を利用できる特定疾病とはいえ、条件によっては保険適用外になることもあるのです。

脳血管疾患を発症すれば高い確率で障害が残り、寝たきりの生活も考えられます。

少しでも自立した生活を送るためにも、介護保険サービスの内容を知っておき、活動の幅を広げることが大切です。

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