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介護用パジャマの特徴と選び方|素材や種類で変わる快適さ

介護用パジャマの特徴と選び方|素材や種類で変わる快適さ

ご家族の介護を行う際に、「なかなか寝付けない」「すぐに起きてしまう」といった悩みはありませんか?
寝る前に、パジャマに着替えることでよく眠れたという研究結果もあるくらい、パジャマは重要なものです。また、介護用パジャマにはさまざまな種類がラインナップされ販売されています。

今回は、さまざまな介護用パジャマの種類や選び方について解説しているため、ぜひ参考にしてください。

介護用のパジャマとは

介護用のパジャマとは
介護用パジャマとは、高齢者が着やすいように工夫されたパジャマの総称です。一般的なパジャマから、介護に適したものまで、さまざまなタイプが販売されています。

利用される方の身体状況や介護度にあわせてパジャマを選ぶことで、着脱がしやすくなったり、快適に過ごせたりと生活の改善が図れるでしょう。

ただし、介護用パジャマの中には、身体拘束にあたるものも販売されているため注意が必要です。

介護用パジャマ4種類とおすすめの肌着

ここからは介護用パジャマについて紹介します。まずは、4つの種類について見ていきましょう。

セパレート

セパレートとは、上下に分かれたタイプのパジャマです。高齢者が着脱しやすいようにファスナーや面テープ(マジックテープ)などの付属品がついているものがあります。

ズボンタイプがほとんどで、歩きやすいため、移動することが多い方におすすめです。

また、上下で分かれているため、失禁や食べこぼしなどにより、汚してしまった場合、上衣のみや下衣のみ交換・洗濯といった手段がとれるでしょう。

ワンピース

ワンピースとは、上下で繋がったタイプのパジャマです。着るときは頭からガバッと被るだけで着ることができるため、介助者が着せやすいでしょう。

足もとはスカート型になっているため、オムツ交換などの介助が必要な方におすすめです。ただし、寝ているときに足もとがはだけてしまい寒く感じる場合や、足が思うように動かせないなどのデメリットもあります。

また、トイレで排泄ができる方の場合、男女共にパジャマの裾を捲り上げる作業が必要となるためため、自分で移動してトイレにいける方にとっては使用しづらいタイプです。

ねまき

ねまきは、”寝るときに着る服”で「寝間着」や「寝巻」と漢字で書きます。

ねまきは、浴衣のように前をあわせた介護用パジャマです。病院などで見かける病衣と同じタイプで、オムツ交換が必要な方や検査入院などが多い方でにおすすめです。

介護用のねまきは介護や検査がしやすいように、軽い素材で作られています。また、胸元がはだけないように内側を紐やボタンで留められるように工夫されています。

つなぎ

つなぎとは、上下一体型となったパジャマです。ワンピースやねまきのタイプと違い、足もとが開いている訳ではありません。一般的には洋服のジャンルとして認識されていますが、医療や介護現場では目的が異なります。

つなぎは、主にご自身でオムツを外してしまう方(おむついじり)や脱衣行為をしてしまう認知症の方を対象に使用されます。使用する目的は、パジャマの下の衣類やオムツをさわりにくくするためです。

また、ファスナーに鍵が付いているものやホック式で留めるタイプがあり、使用者が自分で脱ぎ着できないような構造となっております。そのため、介護の現場では、身体拘束として考えられているため注意が必要です。

肌着

パジャマの下に着る肌着は、吸水性や乾きの良いものがおすすめです。寝ている間は知らず知らずのうちに汗がたくさん出ています。そのため、肌着の素材選びは重要です。

また、前開きでマジックテープやホック式のものは、外すと前が大きく広がるため着脱が容易におこなえます。
さらに、高齢の方は足が寒いと感じる方も少なくありません。ズボンの下にももひき(ズボン下)などをはく方もいらっしゃるでしょう。

ただし、寒いからとたくさん重ね着をしてしまうとゴムなどで血管が圧迫され、血液循環を悪くしてしまい余計に身体が冷えてしまうこともあります。

介護用のパジャマに備えられた機能

介護用パジャマには、さまざまな工夫が施されています。例えば、オープンファスナータイプは大きく広げられるため、半身麻痺で腕が動かないという方でも、麻痺側から着やすくなっており、容易に更衣が可能になります。
ほかにもズボンの両脇が開くタイプもあります。両脇が開くと、寝たままのオムツ交換も可能です。

介護用パジャマの素材

介護用パジャマに使用される素材は以下のとおりです。

素材名 特徴
綿 吸水性と保温性があり、年間を通して使用しやすい素材
ポリエステル 綿ほど保湿性は高くないですが、低価格なのが魅力の素材
吸水性・放湿性が高く涼しさを感じやすい素材
絹(シルク) サラッとした肌触りで着心地が良い素材。滑りやすい素材でベッドからの転落などに注意が必要
ガーゼ 肌触りが良く、着心地に優れた素材

また、1つの素材のみではなく、合成された化学繊維もあります。

介護用パジャマの選び方

介護用パジャマの選び方
ここからは、介護用パジャマの選び方を見ていきましょう。

季節にあわせられるか

高齢になると体温調整が上手にできなくなる傾向にあります。また、認知症になると見当識障害により季節を感じにくいため、適切なパジャマを選べないこともあるでしょう。

夏は速乾性や吸水性の高い素材、冬は保温性に優れた素材を選び、体温調整をおこないましょう。夏場は、エアコンの冷気が足もとに集中してしまうことで、「寒い」と感じやすくなります。しかし、このような温度変化に介助者が気づかないケースも多いため注意が必要です。この場合、セパレートタイプのパジャマにして、下衣は保温性の高い素材に替えるというのも一つの方法です。

着心地や快適さはあるか

寝るときに着るパジャマは着心地の良さが重要です。動きやすさや伸縮性、肌触りなどから選ぶと良いでしょう。生地が薄く、締め付けの少ないパジャマで寝ると寝返りがうちやすく、良質な睡眠を得られます。

一方、パジャマではなくTシャツやスウェットで寝るという方も増えてきています。しかし、身体の動きがとりにくい服装で寝ると睡眠の質が落ちるという研究結果も出ているため注意が必要です。

また、重ね着をする方もおられますが、衣服のしわがあると床ずれのリスクが上がるほか、ごわついて動きにくくなる場合もあるため、注意しましょう。

負担を軽減できるか

身体的に不自由な方でも介護用のパジャマなら楽に着脱ができるでしょう。
また、介護する側の負担を軽減できるかどうかも重要なポイントです。特に夜間帯の排泄介助では、介助者が負担を感じやすいです。
そのため、着脱のしやすさからボタン式・マジックテープ式・ホック式など、容易に使用できるタイプのパジャマを選ぶと良いでしょう。

オムツを着用している方には、足もとを広げやすいねまきやファスナーなどで股下を開放できるタイプのパジャマを選ぶと負担の軽減に繋がります。

必要な機能がついているか

病院などで、点滴や採血を受ける場合は、袖の部分が開くタイプもおすすめです。また、オムツを外してしまう方や脱衣行為のある方には、つなぎ服を着用することもあります。

つなぎ服は、足もとから首元までファスナーになっており、閉めた後にロックをかけることで、本人が脱げなくなるパジャマです。

ファスナー式の場合は、皮膚や体毛を挟んでしまうことがないように注意しましょう。

介護用パジャマおすすめ5選

ヤマシタがおすすめする介護用パジャマを5つ紹介します。

楽らくガーゼパジャマ婦人用・長袖

楽らくガーゼパジャマ婦人用・長袖

神戸生絲が製造している婦人用のパジャマです。綿100%のガーゼを使用しており、肌触り良く着用できます。
特徴は以下のとおりです。

  • 丸型のマジックテープで着脱がしやすい(飾りボタンあり)
  • 袖口が広く腕が通しやすい
  • 袖口・足口にゴム入り
  • 調整に便利なウエストゴム付き

春夏用で、ローズとパープルの2色のラインナップがあります。
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楽らくパジャマ紳士用 – スムース

楽らくパジャマ紳士用 - スムース

神戸生絲が製造している紳士用のパジャマです。綿65%・ポリエステル35%の素材でオールシーズン使用可能です。
特徴は以下のとおりです。

  • 丸型のマジックテープで着脱がしやすい(飾りボタンあり)
  • 袖口が広く腕が通しやすい
  • 袖口・足口にゴム入り
  • 調整に便利なウエストゴム付き

グレー・ネイビーの2色のラインナップがあります。
サイズ・商品詳細はこちら

ケアねまき(メリヤスタイプ)

ケアねまき(メリヤスタイプ)

日本エンゼルが製造するねまきです。オールシーズン使用可能なタイプです。
特徴は以下のとおりです。

  • 縫いあわせが外側にあるため肌のダメージを軽減(床ずれを予防)
  • メリヤスを使用しており伸縮性が高い
  • 内ボタン式で胸元がはだけない
  • 脇穴がない

ピンク・サックス・ベージュの3色をラインナップがあります。
サイズ・商品詳細はこちら

播州織 静養ねまき

播州織 静養ねまき

ハートフルウェアフジイが販売するねまきです。フリーサイズでゆったりとしたサイズ感。オムツ交換が必要な方におすすめです。
特徴は以下のとおりです。

  • 肌に優しい生地を採用
  • ネームシール付き
  • ゆったりとしたフリーサイズ
  • ポケット付き
  • 季節にあわせた11種類の生地から選べる

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テイコブ ワンタッチ肌着 長袖

テイコブ ワンタッチ肌着 長袖

幸和製作所が製造する肌着です。綿100%の素材で吸収性に優れた肌触りになっています。
特徴は以下のとおりです。

  • 大きな面ファスナーであわせやすく着脱しやすい
  • 円背の人のために大きくした後ろ身
  • 脇の縫い目がなくゆとりのある袖付け

サイズ・商品詳細はこちら

まとめ

今回は、介護用パジャマについて紹介しました。介護用パジャマには4つの種類があり、着る方の身体状況や介護度によって、使い分けることをおすすめします。

マジックテープタイプやファスナーで着脱するタイプなど、さまざまな商品が展開されています。また、素材も重要です。良質な睡眠のためにも丁寧に選ぶと良いでしょう。

また、ファスナーを使用する際は、皮膚を巻き込まないように注意が必要です。

つなぎ服は自身で脱ぎ着できないことから、身体拘束にあたります。本人のストレスに繋がることもあるため、使用する場合は十分に配慮しましょう。

介護でお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

記事ライター
記事ライター
ライター

渡口将生(ゆづる)

介護支援相談員・ライター

介護福祉士として10年以上介護現場を経験。その後、介護資格取得のスクール講師・ケアマネジャー・管理者などを経験。介護の悩み相談ブログ運営中。NHKの介護番組に出演経験あり。現在は、介護相談を本業としながら、ライター活動を行っており、記事の執筆や本の出版をしている。また、マーケティング事業として起業サポートやコンサル業も行う。


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