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終活とは|家族や自分のために行う人生の終わりに向けた活動

終活とは|家族や自分のために行う人生の終わりに向けた活動

終活という言葉がすっかり一般的となってきました。しかしながら、いざというときでも安心と言えるほど、しっかり終活準備ができている方は少ないでしょう。
終活という言葉は知っていても、「終活はどのように行うの?」「いつから行えばいいの?」と、具体的な方法が分からない方も多いでしょう。
この記事では終活の具体的な取り組み方を紹介します。

終活とは人生の最期に向けての準備

終活とは人生の最期に向けて準備をしていくことです。
終活には物の片付けだけではなく、葬儀の準備や相続手続きなども含みます。

しかし、終活はネガティブな作業ではありません。
人生の終わりの瞬間まで自分らしく生きるための方法でもあり、人生の終わりを考えることで、今を大切に生きていくことを再実感するためのものでもあります。

また自分にいざというときがあった場合、片付けや葬儀の方法などで残された家族の負担を減らすのも、終活の目的です。

家族の負担を減らせる

自分の死後、誰に連絡をしてほしいのか、どのような葬儀をしてほしいのかをあらかじめ伝えておくことで、家族への負担を減らせます。

また自分の葬儀に関しての理想のプランを伝え、家族がそれを実行することで、残された家族にとっては「最後の孝行ができた」という充実感や満足感が得られます。
相続に関しても希望を残しておくことで、家族間の相続トラブルの回避につながります。

より自分らしい残りの人生を送れる

終活には自分の死と向き合うことで、残りの人生を自分らしく過ごせるというメリットがあります。
終活とはただ死と向き合うのではなく、これまでの人生を振り返る作業でもあります。

そうすることで、あらためて自分が人生で大切にしてきたことを再認識し、これから先の残りの人生をどう過ごしていこうか、何を大切にして生きていこうかと具体的にイメージできるようになります。
終活をきっかけに長い間やってみたいと思っていたことにチャレンジする人もいるでしょう。

残りの日々をただ漫然と過ごすのではなく、今この時間を大切に、やりたいことに取り組む意欲も湧き、自然と死に対する恐怖心も和らいでいく効果も期待されます。

終活でやることリスト

終活でやることリスト
終活とは、具体的にどのようなことを行えばよいのでしょう。
以下のリストを参考に、終活に取り組んでみましょう。

  1. エンディングノートを書いておく
  2. 資産の見直し、分配
  3. 遺言状の作成
  4. 持ち物の生前整理
  5. 葬儀の生前予約
  6. お墓に関する希望を書き出す
  7. 延命治療や介護に関する希望をまとめる
  8. 写真の整理
  9. サービスの見直し、必要な場合には解約
  10. 友人関係の見直し

エンディングノートで必要項目を整理する

まずはエンディングノートを用意して、終活に必要な項目を整理してみましょう。
今は必要な項目がすべて記載されているエンディングノートも市販されています。
自分のお気に入りデザインのエンディングノートを購入するのもおすすめです。

エンディングノートでは加入している保険関係や口座関係だけではなく、残りの人生においてやりたいことやチャレンジしたいことも書き出します。

これまでの人生で自分が大切にしてきたこと、楽しんできたことを思い返しながら、残りの人生をどう生きるのかを考えるよい機会となります。

資産の見直しや分配を考える

現時点での資産を一度チェックし、今後の生活費や医療費について検討してみましょう。
資産の見直しは相続する財産の見直しにもつながります。
財産分与に関しての希望や自分の死後における家の取り扱いについてもまとめておくとよいでしょう。

また現在加入している医療保険や死亡保険情報もまとめておき、不必要な保険は解約しておきます。
家族の負担を減らすためにも使っていない銀行口座は解約し、最小限にまとめておくこともおすすめです。

財産トラブル防止のため遺言状を作成

エンディングノートには法的効力がありません。
もし財産分与に関して希望がある場合や財産トラブルを防止したい場合には遺言状を作成しておきましょう。

遺言状には厳格な様式があり、様式に沿わない遺言状は法的効力が無効となります。
確実に効力を発揮する遺言状を作成したい場合には、司法書士や弁護士に依頼して作成しましょう。

遺品整理に困らないよう生前整理を行う

家の中の不用品はあらかじめ片付けて捨てておきましょう。
「実家の片付けが大変」という内容がしばしばメディアで取り上げられますが、残された家族にとって、家の片付けは心身ともに大きな負担となります。

長い間開けていない押し入れやタンスなども思いきって整理し、着なくなってしまった服や使わなくなってしまった食器は捨てましょう。

片付けを行った後は新たに物を増やさないように気を付けて生活しましょう。

葬儀の生前予約をしておく

葬儀の生前予約とは、葬儀場所や葬儀の内容、予算をあらかじめ決めておくことです。
葬儀の準備は家族にとっては金銭的にも身体的にも負担が大きいものです。
いざとなると、どこにどのような葬儀社があるのかわからず、予約に手間取ってしまうこともあります。

自分が元気なうちに、どのようなお葬式をしたいのかをもとに規模や内容を考え、自分の希望どおりのお葬式を行える葬儀社を探しておきましょう。
金銭面での負担をかけたくない場合には、事前に費用の支払いができる葬儀社もあります。

また互助会制度がある葬儀社もあります。
毎月定額を積み立てておき、積立金を使用して葬儀を行えるプランです。

互助会員となると葬儀料などが割引になったり、提携施設があったりする場合にはレジャー施設を会員価格で利用できることもあります。

生前予約も葬儀社それぞれでプランを出していますので、見学体験会に参加して決めるとよいでしょう。

お墓に関する希望をまとめておく

お墓に関する希望をまとめておくことも大切です。
最近では子どもたちがみんな県外在住となり、お墓の管理が難しくなっているというニュースも目にします。

先祖代々の墓を管理不要の墓地に移転させておく、または樹木葬にして子どもたちにお墓の管理の負担をかけないようにするなどの方法があります。

もちろん先祖代々の墓を守ってほしいという希望があれば、そのように残しておきましょう。
お墓をなぜ欲しいのかをあらためて考えなおし、今の自分にできることがあれば、実行しておくとよいでしょう。

医療介護の希望を伝えておく

認知症が進行した場合、または重篤な病気にかかってしまった場合の治療や介護の希望についても伝えておきましょう。

認知症が進行した場合は施設でのケアを望むのか、寝たきりとなってしまった場合には積極的な延命治療を望むのかなど明らかにしておきます。

自分の意思を明確にしておくことで、「命に対するケアを判断する」という家族の心理的負担を軽減できます。

アルバムを整理しておく

アルバムも整理しておきましょう。
フィルムカメラの写真だけではなく、デジタルの写真データも含めて整理しておきます。

アルバムは思い出が多く詰まっている物で、アルバムの処分は家族にとってはとりわけつらい作業です。
自分が元気なうちに写真の整理をしておくと、家族につらい思いをさせないですむでしょう。

子どもたちの成長の節目で撮影した家族写真やアルバムは子どもたち自身に手渡すか、もしくは処分しても良いかを確認しておくと良いでしょう。

サービスの見直し・解約をしておく

自分で契約をした定期配達の契約や、携帯電話の課金サイトのサービス、付き合いで加入したサービスについて見直しましょう。
不要となったサービスについては解約しておきましょう。

友人・知人など人間関係を整理する

自分の身にいざというときが起きた場合、連絡をしてほしい知人をリスト化しておきましょう。
自分の交友関係を家族が知らず、非常時に誰に連絡をして良いのか困ってしまうケースも多く見られます。
年賀状を活用して、人間関係をまとめておきましょう。

また、なんとなく義理や付き合いで年賀状をやりとりしている人がいて、今後の付き合いを望まない場合には「年賀状しまい」「終活中」と伝え、これまでの付き合いに感謝し、付き合いを終わらせておくのも良いでしょう。

終活にまつわるQ&A

終活にまつわるQ&A

ここからは終活にまつわる質問、疑問にお答えします。

終活は何から始めるべき?

エンディングノートを活用し、やるべきこと、見直しておくべきこと、まとめておくべきことをピックアップしておくと進めやすいでしょう。
今ではエンディングノートが一般的になってきており、書店で気軽に購入できます。

まずは家の中の物を減らしたいという方は荷物の生前整理から始めても大丈夫です。
今取り組めるところ、やれるところから始めていきましょう。

終活はいつ・何歳から始めるもの?

終活を始める時期、年齢には決まりがありません。
自分の人生と向き合う準備として20代から終活を始める人もいます。

60歳の誕生日や親戚や親しい友人、配偶者が亡くなったタイミング、子どもたちが全員結婚したなど、何かのきっかけやタイミングで始める方が多いようです。

終活という言葉が気になり始めたら、終活を始めるタイミングとして捉えても良いでしょう。

まとめ

終活は死を迎えるための準備というネガティブな側面だけではなく、自分の人生を振り返り、これから先の人生をどう生きようかと自分に問いかける作業でもあります。
終活をきっかけに、数十年の間、やってみたいなと思っていたことについにチャレンジしてみたという人もいます。
思い出の品や友人とのかかわりを見つめなおすと、あらためてこれまで体験してきたこと、出会ってきた人に対して感謝の気持ちも生まれます。

自分自身と、そしていざというときに家族に迷惑をかけないように、できるところから終活をスタートしてみてはいかがでしょうか。

記事ライター
記事ライター
ライター

川口晴美

助産師、看護師

助産師、看護師として総合病院にて産婦人科や消化器内科、内視鏡室で勤務。 退職後は開業助産師として地域での子育て支援を中心に活動。 WEBライターとしても活動し、医療や子育てに関する記事を多く手掛けている。


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