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ロコモティブシンドロームとは?原因・チェック方法・介護予防のポイントを解説

ロコモティブシンドロームとは、骨・関節・筋肉・神経などの運動器の障害により、立つ・歩くといった移動機能が低下した状態です。進行すると将来の介護リスクが高まるため、歩行や立ち上がりの変化に早めに気づき、生活環境を見直すことが大切です。

ロコモティブシンドロームとは

ロコモティブシンドロームは、運動器の障害によって移動機能が低下した状態を指します。

立つ・歩く力が低下した状態

ロコモティブシンドロームは、単なる運動不足ではなく、骨・関節・筋肉・神経などの運動器の働きが低下し、立つ・歩くといった動作がしにくくなる状態です。

以前より歩くのが遅くなった、階段がつらい、立ち上がるときに手をつくようになった場合は、移動機能の低下に注意が必要でしょう。

進行すると介護が必要になるリスクが高まる

移動機能が低下すると、外出や家事の機会が減り、さらに筋力が落ちやすくなります。その結果、転倒や骨折、閉じこもりにつながることもあります。

ロコモティブシンドロームは、将来の要支援・要介護につながる可能性がある状態として、早めに気づくことが大切です。

フレイルやサルコペニアとの違い

フレイルは、加齢により心身の活力が低下した状態を指します。サルコペニアは、筋肉量や筋力が低下した状態です。

一方でロコモティブシンドロームは、運動器の不調によって移動機能が低下した状態を指します。それぞれ関係し合うため、歩行や立ち上がりの変化を見逃さないようにしましょう。

ロコモティブシンドロームの主な原因

ロコモティブシンドロームは、筋力低下、関節の痛み、骨の弱さ、活動量の低下などが重なって起こりやすくなります。

加齢による筋力やバランス能力の低下

年齢を重ねると、太ももやお尻など下半身の筋力が落ちやすくなります。筋力が低下すると、椅子から立ち上がる、階段を上る、長く歩くといった動作が負担になります。

また、バランスを保つ力が落ちると、ふらつきやつまずきが増え、転倒のリスクも高まるでしょう。

膝や腰など関節の痛み

膝痛、腰痛、股関節の痛みがあると、歩く距離や外出の回数が減りやすくなります。痛みを避けて動かない時間が増えると、筋力がさらに低下することもあります。

痛みが続く場合は、無理に運動を続けず、医療機関や専門職に相談しましょう。

骨粗しょう症や転倒による骨折

骨が弱くなると、軽い転倒でも骨折につながることがあります。骨折後に入院や安静の期間が長くなると、歩く力や立ち上がる力が落ちることもあります。

高齢者では、転倒をきっかけに生活の自立度が下がる場合もあるため、早めの転倒予防が重要です。

外出や運動の機会が減る生活

家にいる時間が長い、買い物や家事をしなくなった、歩く距離が短くなったといった生活も、ロコモにつながりやすい要因です。

特別な運動だけでなく、日常生活の中で体を動かす機会を保つことが大切です。

ロコモティブシンドロームで見られやすいサイン

ロコモは、歩行・立ち上がり・階段・家事など、普段の動作の変化として現れやすい状態です。

片脚立ちで靴下がはきにくい

片脚で立ったまま靴下をはきにくい場合、下半身の筋力やバランス能力が低下している可能性があります。

転びそうで不安な場合は、無理に試さず、椅子に座って行いましょう。日常動作の変化として家族が気づくことも大切です。

階段で手すりが必要になった

階段の上り下りで手すりに頼るようになった、足が上がりにくい、降りるときに不安がある場合は、移動機能が低下しているサインかもしれません。

階段は転倒すると大きなけがにつながりやすいため、無理をせず手すりを使いましょう。

歩く速度が遅くなった

以前より歩くのが遅くなった、長く歩けない、途中で休む回数が増えたといった変化も見逃せません。

家族と歩くときに遅れやすくなった、外出を嫌がるようになった場合は、体力や足腰の状態を確認するきっかけになります。

転びやすくなった

家の中でつまずく、方向転換でふらつく、段差に足を引っかけることが増えた場合は注意が必要です。

転倒を繰り返すと、骨折や外出への不安につながります。住まいの段差や足元の荷物も見直しましょう。

ロコモティブシンドロームを確認する方法

気になる変化がある場合は、日常動作をもとに状態を確認し、必要に応じて医療機関や専門職に相談しましょう。

ロコチェックで日常動作を確認する

ロコチェックでは、片脚立ちで靴下がはけない、家の中でつまずく、階段で手すりが必要、15分くらい続けて歩けないなど、日常動作の変化を確認します。

ひとつでも気になる項目があれば、移動機能が落ちていないか生活の様子を見直してみましょう。

ロコモ度テストで移動機能を確認する

ロコモ度テストには、立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25があります。これらは移動機能の状態を確認するための方法です。

自宅で無理に行うと転倒するおそれもあるため、不安がある方は医療機関や専門職に相談してから確認すると安心です。

痛みやしびれがある場合は医療機関へ相談する

強い痛み、しびれ、転倒後の痛み、急な歩きにくさがある場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。

ロコモ対策では体を動かすことも大切ですが、痛みが強い状態で無理をすると悪化することがあります。

ロコモティブシンドロームを予防する生活習慣

ロコモの予防には、無理のない運動、栄養、転倒予防を組み合わせ、動く機会を減らさないことが大切です。

無理のない範囲で体を動かす

散歩、椅子からの立ち座り、家事、買い物など、日常生活の中で体を動かす機会を保ちましょう。

運動を始めるときは、短い時間からで構いません。痛みや息切れがある場合は無理をせず、医師や専門職に相談してください。

たんぱく質やカルシウムを意識する

筋肉や骨を保つには、食事も大切です。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを食べられているか確認しましょう。

食事量が減っている高齢者では、筋力や体力が落ちやすくなります。食べにくさや体重減少がある場合は、かかりつけ医や管理栄養士に相談すると安心です。

痛みがあるときは無理に運動しない

膝や腰の痛みが強い状態で運動を続けると、症状が悪化することがあります。痛みを我慢して歩くのではなく、体の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

運動の内容に不安がある場合は、医療機関やリハビリ専門職に相談しましょう。

転倒しにくい住まいに整える

床の段差、滑りやすいマット、暗い廊下、手すりのない場所は転倒につながりやすいポイントです。

特に夜間のトイレ移動や浴室での立ち座りは、ふらつきやすい場面です。生活の中で危ない場所から見直していきましょう。

介護が必要な方のロコモ対策で家族ができること

介護が始まっている方では、本人の残っている力を活かしながら、安全に動作を続けられるよう支えることが大切です。

できる動作まで奪わない

家族がすべて手伝うと、本人が立つ・歩く機会が減り、筋力が落ちやすくなります。

立ち上がる、数歩歩く、手すりにつかまる、椅子に座るなど、できる範囲の動作は続けられるよう見守りましょう。ただし、転倒の危険がある場合は無理をさせないことが前提です。

転倒しやすい時間帯や場所を把握する

起床直後、夜間トイレ、入浴前後、玄関、段差のある場所は、転倒が起こりやすい場面です。

いつ、どこで、どの動作が不安定になるのかを家族で把握しておくと、住環境や福祉用具を見直しやすくなります。

歩行や立ち上がりの不安を記録する

ふらつき、つまずき、休憩回数、痛みの有無、立ち上がりにかかる時間などをメモしておくと、ケアマネジャーや医療職に相談しやすくなります。

本人の状態は日によって変わるため、気になった変化を残しておくことが大切です。

一人で介助を抱え込まない

歩行や移乗の介助量が増えると、介助する家族にも負担がかかります。家族だけで対応し続けると、介助者が腰や肩を痛めることもあります。

歩行や立ち上がりが不安定になってきたら、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に早めに相談しましょう。

ロコモ対策で見直したい住環境

ロコモが進むと、室内の移動、立ち上がり、入浴、外出の負担が増えるため、生活場面ごとの見直しが重要です。

寝室やリビングの立ち上がりを支えやすくする

低すぎる布団や椅子は、立ち上がりにくさにつながります。立ち上がるときに何度も反動をつける、手をつく場所を探す場合は注意が必要です。

ベッドや椅子の高さ、つかまる場所を確認し、本人が安全に立ち上がれる環境を考えましょう。

トイレまでの移動を安全にする

夜間のトイレ移動では、暗さや眠気によって足元が不安定になりやすくなります。廊下の段差、足元の荷物、照明不足は転倒の原因になることがあります。

必要に応じて、手すりや歩行器、足元灯などを検討しましょう。

浴室では座って洗える環境を作る

浴室は床が濡れて滑りやすく、立ったまま体を洗うとふらつくことがあります。

シャワーチェアを使って座って洗えるようにすると、疲れやふらつきを減らしやすくなります。浴槽の出入りに不安がある場合は、手すりなども相談しましょう。

外出時の歩行距離を調整する

買い物や通院で長く歩くのが難しい場合は、歩行距離や休憩場所を事前に確認しましょう。

歩くことをすべて避けるのではなく、本人の体力に合わせて、歩行器や車いすなどを使い分けることも選択肢です。

ヤマシタすぐきたで相談できるロコモ対策に役立つ福祉用具

ロコモティブシンドロームで移動や立ち上がりに不安がある場合は、歩行器・手すり・介護ベッド・入浴用具などを状態に合わせて相談できます。

歩行器で室内移動や立ち上がりを支える

歩行時のふらつきや立ち上がりの不安がある方には、歩行器が役立つ場合があります。室内の移動や、ベッド・トイレまわりで体を支える場面で使いやすいでしょう。

セーフティーアーム

セーフティーアーム

セーフティーアームは、コの字型とハの字型に握り手の角度を切り替えられる固定型歩行器です。歩行補助のほか、トイレやベッドまわりでの立ち上がり補助にも使いやすい商品です。

サイズ 幅61.5×奥行45×高さ70~80cm
折りたたみ時 幅56×奥行10×高さ71.5cm
グリップ内幅 43cm
重量 2.7kg
価格(非課税) ・介護保険利用時 負担額:230円/月
・介護保険を利用しないレンタル:2,300円/月
・販売価格:20,500円

手すりでベッドや布団からの立ち上がりを支える

立ち上がり時にふらつく方、介助者が体を支える場面が増えてきた方には、寝室で使える手すりが選択肢になります。

ルーツ サイドタイプ

ルーツ サイドタイプ

ルーツ サイドタイプは、ベッドや布団の横に置いて使える手すりです。起き上がり後の立ち上がりや、立った姿勢の保持を支えます。

サイズ ベースサイズ:幅50×長さ105cm
手すりサイズ:幅33×高さ70~80cm(3段階)
重量 21.6kg
設置可能箇所 室内
価格(税込) ・介護保険利用時 負担額:224円/月
・介護保険を利用しないレンタル:2,240円/月
・販売価格:67,518円

介護ベッドで起き上がりや立ち上がりを助ける

布団からの起き上がりや、低い寝具からの立ち上がりが難しい場合は、背上げや高さ調整ができる介護ベッドも検討できます。

クオラONE 2モーター 91cm幅 レギュラー/ミニ

クオラONE 2モーター 91cm幅 レギュラー/ミニ

クオラONE 2モーターは、背上げや高さ調整により、寝起きや立ち上がりを支えやすい介護ベッドです。低い布団から起き上がることが難しくなった方にも検討しやすいでしょう。

サイズ 幅99.9×長さ190.7/209.6×高さ65〜100cm
高さ 25〜60cm
背上げ角度 0〜75度
膝上げ角度 0〜12度
重量 86.5kg
価格(非課税) ・介護保険利用時 負担額:610円/月
・介護保険を利用しないレンタル:6,100円/月
・販売価格:320,000円

シャワーチェアで入浴中のふらつきを防ぐ

浴室で立ち続けるのがつらい方、洗身中にふらつきやすい方には、座って体を洗えるシャワーチェアが役立ちます。

シャワーチェア[ユクリア] 腰当付おりたたみN コンパクト

シャワーチェア[ユクリア] 腰当付おりたたみN コンパクト

シャワーチェア[ユクリア] 腰当付おりたたみN コンパクトは、腰あて付きで座位を保ちやすいシャワーチェアです。コンパクトなスツールタイプで、折りたたみ時も自立します。

サイズ 幅40.5×長さ40~46.5×高さ47~57cm
折りたたみサイズ 幅36×長さ30×高さ47~57cm
重量 2.8kg
カラー オレンジ・ブルー・モカブラウン
価格(税込) ・介護保険利用時 負担額:2,673円
・自費購入:26,730円

介護保険レンタルを利用する流れ

福祉用具は、要介護認定を受けたうえで、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談して選びます。

まずは困っている動作を整理する

立ち上がり、歩行、入浴、トイレ、外出など、どの場面で不安があるかを本人と家族で整理しましょう。

ふらつきや痛みが出る場面、介助が必要になった動作、転倒しそうになった場所を具体的に伝えられると、相談が進めやすくなります。

ケアマネジャーに相談する

要介護認定を受けている場合は、生活上の困りごとをケアマネジャーに伝えます。本人の状態や介護する家族の負担に合わせて、利用できるサービスや福祉用具を相談できます。

福祉用具専門相談員が住環境を確認する

福祉用具専門相談員は、通路幅、段差、ベッドやトイレの位置、浴室の広さなどを確認します。

同じ福祉用具でも、家の広さや本人の動き方によって使いやすさは変わります。実際の生活環境に合わせて選ぶことが大切です。

利用後も身体状況に合わせて見直す

歩行状態や介助量は変わることがあります。以前は使いやすかった用具でも、体調や住まいの使い方が変わると合わなくなる場合があります。

歩きにくさや使いにくさを感じたら、用具の変更や位置調整を相談しましょう。

まとめ

ロコモティブシンドロームは、運動器の障害により、立つ・歩くといった移動機能が低下した状態です。進行すると介護が必要になるリスクが高まるため、歩行や立ち上がりの変化、転倒しやすさに早めに気づくことが大切です。

日常生活では、無理のない運動や食事、転倒しにくい住環境づくりを意識しましょう。介護が必要になっている場合は、本人の残っている力を活かしながら、歩行器・手すり・介護ベッド・シャワーチェアなどを状態に合わせて活用することも選択肢です。

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