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床ずれ予防の体位変換と介助

床ずれは「圧」と「ずれ」、そして「湿気・温度」が重なると起きやすくなります。痛みや不眠、感染症の原因にもなるため、日々の体位変換と寝具・クッションの選定でリスクを下げたいところです。本記事では観察と記録を軸に、在宅でも続けやすい変換手順と用具の活用をまとめます。

ずれと圧のコントロールを意識する

床ずれ予防の重要な点は一点に圧を集めないこと皮膚をこすらないことです。背上げ時の骨盤前滑りは「ずれ」の代表で、背と膝を連動して上げる、仙骨部に手を差し込まないなど、動作の工夫で低減できるでしょう。寝具は体圧を面で受け、体のカーブを妥協なく支えるものが有利です。湿気・熱は皮膚を脆弱にしますので、通気性やカバーの乾きやすさも選定基準に加えると安定します。

体圧分散と摩擦軽減

  • 面で支える:肩甲骨・仙骨・踵など骨突出部に荷重が集中しないよう、マットレスの反発とクッションの量で「接触面」を広げます。
  • ずれを起こさない:背上げは膝上げとセット。移動は「持ち上げる」より滑らせて位置を整える発想が有効です。
  • 湿潤コントロール:シーツは皺なく張り、汗や失禁は速やかに交換。カバーは洗って乾かしやすい素材だと運用が続きます。

ポジショニングの留意点

  • 30度側臥位:背側に三日月、前に抱き、膝間に薄手と複数で「面」を作ると安定します。踵はわずかに浮かせ気味に。
  • 小さな変換:深夜は5〜10度の微調整、腕や足の置き換えだけでも皮膚負担は下がります。
  • 寝返りまでの道筋:頭・肩・骨盤・足の順送りで体幹を一括でねじらない。痛みや息苦しさがあれば即座に戻します。

頻度・観察・記録のすすめ

体位変換は「頻度」より「質」と「観察」が肝心です。状態が落ち着いていれば2〜3時間ごと、発赤がある時期は短めの間隔で微小変換を挟みます。毎回「赤み・熱感・むくみ・痛み」をチェックし、写真や記録で変化を追うと再現性が高まるでしょう。家族・事業所間でシーツの張り方やクッション配置を図解して共有すると、誰が行っても同じ結果に近づきます。

皮膚状態と痛みの把握

  • 色・温度・硬さ:赤みが圧抜き後30分以上残る、熱い・冷たい、硬く盛り上がるなどは見直しのサインです。
  • 痛みの言語化:「いつ・どこで・どの姿勢で・どの程度」を短い定型文で残すと、次回の配置に活きます。

次回への工夫共有

  • 置き方メモ:「背90°側にブーメラン大、前腕はピロー、膝間に薄手」など配置の型を残します。
  • 時間と角度:15分で発赤が出るなら角度を5度下げる、次回は片側の抱き量を増やす、など仮説→検証を回します。

ヤマシタすぐきた掲載商品

マットレスで全身の「面」をつくり、クッションで細部を整えると、少ない力で安楽位を再現しやすくなります。以下はヤマシタすぐきた掲載商品の一例です。

マットレス

商品名 主な特長 サイズ 1割負担時のレンタル価格
エバーフィットマットレス 通気タイプ 2種類の寝心地が選べるリバーシブルタイプ。 幅91×長さ191×高さ10cm 302円/月
アルファプラすくっと 通気タイプ 高硬度ウレタンを使用することにより起き上がりの動作を助ける。 幅91×長さ191×高さ9cm 302円/月

体位変換クッション

商品名 主な特長 サイズ 1割負担時のレンタル価格
アルファプラウェルピーHC ピロー 頸の角度微調整・前腕支持・膝下挙上など用途が広いスティック型 幅30×80cm 144円/月
アルファプラウェルピーHC ブーメラン大 半側臥位の背当て・抱き支えに好適、胸郭側面の余白を作りやすい形状 幅50×90cm 164円/月

まとめ

床ずれ予防は圧・ずれ・湿気を同時に整える取り組みです。背上げは膝上げと連動、移動は滑らせて、30度側臥位は複数クッションで面を作る——この基本だけでも皮膚ストレスは下がるでしょう。観察と記録で「効いた配置」を共有し、介護用品を活用すれば、少ない力で安定した介助が実現します。無理のない頻度で続け、赤み・熱感・痛みのサインを起点に配置を微修正していきましょう。


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