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寝たきり期間のリハビリの考え方

動けない時期でも、からだは毎日少しずつ変化します。関節拘縮と廃用を防ぎ、楽に呼吸して眠れる体勢を保ち、離床へつながる小さな刺激を積み重ねることが重要でしょう。ここでは在宅で続けやすいリハビリと、体位のポイントをまとめます。

関節拘縮と廃用を防ぐ

関節拘縮や廃用の主な原因は「動かない時間が長い」「同じ姿勢が続く」ことです。痛みを避けつつ、短時間でも毎日同じ手順で刺激を入れると効果が積み上がるでしょう。

関節可動域の維持

  • 基本の流れ:首→肩→肘→手→股→膝→足首の順に、ゆっくり痛みのない範囲で曲げ伸ばし。各10回×1〜2セット、朝夕が目安です。
  • 肩・股の配慮:肩は外転し過ぎず、肘を体側に寄せてから水平へ。股関節は内外旋を小さく入れ、股関節・膝・足首を同時に少しずつ動かすとこわばりが出にくいです。
  • 手指・足趾:握る・開く、足指グーパーを各20回。むくみが強い日は指先から心臓側へ軽い撫でさすりを添えると動き出しが楽になります。
  • 中止の判断:鋭い痛み、顔色変化、強い息切れは即停止。翌日に回数や可動域を2〜3割減して再開します。

筋力・呼吸の軽い刺激

  • 等尺収縮:膝押し付け・お尻締め・肩甲骨寄せを各5秒×5回。関節を動かしにくい日も負担が少ない方法です。
  • 足関節ポンプ:つま先上げ・かかと上げを各20回。ふくらはぎの血流を助け、夜間の張りを和らげます。
  • 呼吸:鼻から4秒吸う→口すぼめで6秒吐くを5セット。前胸部が固い日は枕やクッションで前腕の重さを支えると肩の力みが抜けます。

体位変換と離床準備

体位は皮膚保護・呼吸・眠りに直結します。30度側臥位を基本に、少しずつ座位へ近づける段取りを作ると、離床の一歩が踏み出しやすいでしょう。

ポジショニングの基本

  • 30度側臥位:背中に三日月型、前に抱きクッション、膝間に薄手を入れて面で支えるのが基本。踵はやや浮かせて一点圧を避けます。
  • 微小変換:2〜3時間おきに角度5度・腕の置き方・膝の高さを小さく変えるだけでも効果があります。深夜は寝息・顔色を見ながら最小限で。
  • ずれ対策:背上げは膝上げと連動し、骨盤の前滑りを抑えます。シーツはぴんと張り、しわや屑の溜まりを作らないように。

座位・端座位の導入

  • 段階づくり:背上げ15→30→45度と5〜10分ずつ。問題なければ端座位へ。めまい・冷汗・顔面蒼白はすぐ中止します。
  • 支え方:端座位は足底設置、膝・骨盤の三点支持を意識。前方にテーブルや枕を置き、前腕を面で預けると安定します。
  • 離床への橋渡し:座位が10〜15分保てたら、日中1〜2回に分けて継続。車いす移乗は持ち上げずに横へ滑らせる方法を基本にします。

介護用品の活用

体位変換クッション

商品名 主な特長 サイズ 1割負担時のレンタル価格
アルファプラウェルピーHC ピロー 頸の角度微調整・前腕支持・膝下挙上など用途が広いスティック型 幅30×80cm 144円/月
アルファプラウェルピーHC ブーメラン大 半側臥位の背当て・抱き支えに好適、胸郭側面の余白を作りやすい形状 幅50×90cm 164円/月

移乗用具

商品名 主な特長 サイズ 1割負担時のレンタル価格
イージーグライド M 座ったまま乗り移ることができる 幅33×長さ60×厚さ0.5cm(Mサイズ) 136円//月
フレックスボード 寝た状態のまま乗り移ることができる 長さ110×幅50cm 306円//月

まとめ

寝たきり期間のリハビリは、毎日同じ順序で小さく続けることが大切です。関節可動域と軽い筋・呼吸刺激、30度側臥位の維持と微小変換、段階的な座位練習の三点に介護用品を組み合わせれば、痛みや不安を抑えつつ離床への足場が整うでしょう。体調の波に合わせて回数・角度を微調整し、「できた形」を次へつなげていきましょう。


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