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夜間トイレの見守りと転倒予防
夜中のトイレは眠気・暗さ・冷え・段差が重なり、つまずきやふらつきが起きやすいです。ベッドからトイレまでの動線と照明を整え、起き上がりの合図を受け取れる仕組みを用意すれば、慌てず安全に移動できるでしょう。
導線と照明を整えて安全にする
夜間は足元の見えにくさ・体温低下・寝ぼけが重なります。眩しすぎない灯りと、引っかかりのない道を作ることが第一歩です。
足元灯・段差解消・手すり配置
- 足元灯:ベッド脇〜廊下〜トイレ前まで、床際連続で誘導。人感センサーの微点灯や足元ライトを選ぶと、眩しさを抑えつつ方向が分かります。
- 段差処理:上り框・敷居はスロープや薄手マットで段差を均し、厚手ラグは撤去。コード・置物は動線外へ。
- 手すり:ベッドサイドから廊下の連続手すりで掴み替えを減らします。トイレはL字または跳ね上げ式を選ぶと立ち座りが安定します。
- 歩行補助具の定位置化:歩行器・杖はベッド左/右のどちらに置くかを固定し、夜間も同じ場所に必ず戻します。
起床~トイレまでの動線確認
- 起き上がりルール:「座位で10秒→足のしびれ確認→立位で3秒停止→歩き出し」。この一定手順を家族と共有します。
- 幅と向き換え:通路幅は肩幅+片手分が目安。向き換えが必要な角では、足元灯をやや手前に置き減速を促します。
- トイレ内:夜だけはペーパー・洗浄ボタン・呼出スイッチを手前側へ集約。衣類はゴムを緩め、上げ下げを軽くして転倒要因を減らします。
センサーで気づける仕組みをつくる
見守りは「検知→通知→対応」の3段で考えます。家族が確実に受け取れる方法を選び、夜間だけの設定に切り替えられると運用しやすいです。
起床・離床の検知方法
- フロア(床)センサー:ベッド脇に敷いて足が乗ると発報。誤検知が少なく、起床直後を捉えやすいのが利点です。
- 赤外線(人感)センサー:動きを検知。ベッド面を外し、通路側へ向けると離床〜通路侵入を拾えます。ペットの通過やカーテン揺れへの感度調整がポイント。
- ドア開閉・トイレ内センサー:廊下が狭い場合は扉の開閉検知で代用。トイレ内の滞在把握にも使えます。
通知と家族の受け方
- 通知先を二系統:寝室の受信機+携帯型ベルに。万一の聞き逃しに備えます。
- 夜間モード:22時〜6時のみ通知/音量は小→大へ段階上げ。初期は過敏に設定し、誤報を見ながら感度を下げていきます。
- 対応手順:発報→声かけ→足元灯再確認→付き添い、の固定フローで。不要な発報は位置・角度・コード取り回しを見直します。
ヤマシタすぐきた掲載商品
ヤマシタすぐきた掲載の見守り機器から、夜間の離床~通路検知に使いやすい代表機種を紹介します。
商品名 | タイプ | 主な特長 | 1割負担時のレンタル価格 |
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家族コール2・Aタイプ | 床マット型 | マットを踏むとメロディーでお知らせ | 772円/月 |
家族コール2・Dタイプ | ドアセンサー型 | ドアの開閉を検知しメロディーでお知らせ | 510円/月 |
まとめ
夜間の安全は導線の整備×眩しすぎない照明×確実な通知で高まります。ベッド脇からトイレまでの足元灯と手すりで“迷わない道”を作り、センサーは住環境や生活スタイルに合わせて使い分けましょう。通知は二系統にして聞き逃しを減らせば、起きる人も見守る人も安心が増えるはずです。