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入浴事故を防ぐポイント

入浴は心身をほぐしますが、温度差や転倒、のぼせなどの事故要因も多く潜んでいます。入る前に体調と環境を整え、出入りや洗身の動作を安全設計に変えることが要でしょう。ここでは準備・動作・用具の三本柱で、今日から実践できる具体策をまとめます。

入浴前の体調と環境を整える

入浴前のひと手間で事故リスクは大きく下がります。体調チェックと温度管理、転倒要因の除去をセットで行うと安心です。

室温・湯温・水分補給のチェック

  • 室温:脱衣所は20℃前後を目安に暖房で整えます。居室との温度差を小さくすると血圧変動を抑えやすいです。
  • 湯温:目安は37〜40℃のぬるめ。入浴は10分前後で切り上げ、追い焚き直後の高温は避けます。
  • 水分:入浴前にコップ半量、出浴後にもう半量を補給。利尿薬や発熱時は無理せずシャワーに切り替える判断も大切です。
  • 体調:立ちくらみ・息切れ・寒気が強い日は見送りましょう。食後すぐや空腹すぎるときも避けると安定します。

脱衣所と浴室の転倒対策

  • 濡れやすい場所に吸水マットを敷き、床の水はねは都度拭き取り。電源コードや洗剤ボトルは動線から外します。
  • 照明は足元に影ができない明るさへ。夜間は人感センサーが有効でしょう。
  • 浴室出入口の段差に気を付け、開閉しやすいドアの整備も検討します。

出入りと洗身の安全を高める

入浴事故は「またぎ」「立ち座り」「滑り」で起こりやすいです。支点を増やし、勢いではなく支える仕組みに置き換えます。

またぎ動作の代替と手すり活用

  • 浴槽の出入りは、浴槽手すり+座位での段階動作が安全です。手すりで上体を支え、片脚ずつゆっくりと。
  • 立ち上がりに時間がかかる方はシャワーベンチを使用し、座位で全身を洗ってから最後に短時間だけ入浴する方法も有効です。
  • 手すりは「押せる位置」に。握るだけでなく体重を預けられる向きを選びます。

滑り対策と見守りの工夫

  • 浴室床・浴槽内にはすべり止めマットを配置。石鹸カスは滑りの元なので定期清掃を。
  • 見守りは「最初と最後」を重点に。呼吸や顔色、立ち上がりの様子を観察し、声がけ→返答のやり取りを保ちます。
  • 入浴中の急な体調変化に備えて、ドアは外開き・解錠可能に。携帯ブザーやコールも選択肢です。

安全な入浴を支える介護用品

出入り・洗身・滑り対策に有効な介護用品を紹介します。

浴槽手すり

浴槽の跨ぎ動作が安全に行え、浴槽内での姿勢保持の支えにもなります。
工具不要で取り付けや高さ調整ができるものもあるため、身体の状態に合わせて取付位置や高さを調整しましょう。

シャワーベンチ

背もたれの形状や肘置きの有無、座面の回転機能など、用途に応じて様々なタイプがあります。折り畳みができるものはコンパクトで保管にも便利ですので、浴室の広さも考慮して選びましょう。

滑り止めマット

浴室の入り口や浴槽内に滑り止めマットを設置すると、転倒の危険性が軽減できて安心です。

まとめ

入浴事故は温度差・滑り・またぎ・立ちくらみなどで起こりやすいです。入る前の体調確認と室温・湯温・水分補給、脱衣所と浴室の清掃・照明・マット配置で土台を整えましょう。出入りは浴槽手すりで支点を作り、洗身はシャワーベンチで座位中心へ。滑り止めマットで最後のリスクを抑えれば、毎日の入浴はぐっと安全に近づくでしょう。


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