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下肢むくみ対策の体操と続け方

夕方に脚が重だるい、朝は靴下の跡がくっきり——そんなむくみは、ふくらはぎを動かすだけで軽くなることが多いです。イスでもベッドでも取り組め、時間がない日でも数分で実践できる体操と、安全に行うポイント、生活に馴染ませるコツをまとめます。

体操の基本

むくみ対策の要はふくらはぎのポンプ作用を呼び戻すことです。大きく動かして血流とリンパの戻りを促し、同じ姿勢が続く時間を小さく分断すると、夕方の張りが和らぎやすいでしょう。

足関節ポンプ・つま先上げ

イス座位でも仰向けでも可。踵を押し出す「底屈」と、つま先を手前に引く「背屈」を交互に行います。ゆっくり4拍で倒す→4拍で戻すイメージで、左右同時または交互に。目安は20〜30回×2セット、朝と夕に。冷えが強い朝は回数を少なめに始め、温まってきたら増やします。
立位の「つま先上げ」は、壁や背もたれで安全を確保し、つま先を持ち上げて踵重心へ。すねの筋肉が働き、歩行時のつまずき予防にもつながります。10〜15回を2セット、無理なく実施しましょう。
コツは足指を反らせすぎないこと。足裏が攣りやすい方は、可動域を小さめに始めて徐々に広げると安定します。

ふくらはぎストレッチ

壁に両手をつき、伸ばしたい側を後ろへ引いて、踵を床に着けたまま体重を前へ。ふくらはぎ下部(ヒラメ筋)を狙うときは膝を軽く曲げ、上部(腓腹筋)を狙うときは膝を伸ばします。20〜30秒×各2回、痛気持ちよい範囲で止めます。タオルストレッチ(座位で膝を伸ばし、足先にタオルを掛けて手前へ軽く引く)も有効です。呼吸は止めず、吐きながら緩め、吸って整えるリズムを意識しましょう。

安全に行うポイント

体操は「呼吸」「回数」「姿勢」の三点を整えると効果が安定します。張りや痛みが強い日は量を減らし、翌日に残らない範囲で続けるのがコツです。

呼吸・回数・姿勢

呼吸は吐く動きに合わせて力を入れ、吸いながら準備が基本。反動や反復横跳びのような勢い任せは避け、ゆっくり大きく動かします。回数は体調に応じて10〜30回の幅で調整し、痛みや攣りが出る前に切り上げます。
姿勢は骨盤を立て、足底をしっかり接地。椅子は深く腰掛けて膝・足首は90度前後に。背もたれから少し離し、胸を開くとふくらはぎが動きやすくなります。仰向け時は枕で頭を支え、膝裏に丸めたタオルを軽く入れると腰が楽でしょう。
むくみが強い日は、体操の前後に足を10〜15cm挙上して5〜10分ほど休むと、巡りが整いやすくなります。

中止すべきサイン

片脚だけの急な腫れ・強い痛み・赤みや熱感、息切れや胸の痛み、めまい・冷汗・唇の紫色などが出た場合は直ちに中止し、無理をしないで相談を検討します。足がつる、しびれが増す、痛みが体操後も長く残るときは、回数や可動域を減らし、別日程に分散するとよいでしょう。
新しい靴・弾性着衣を使い始めた直後は、きつさや擦れで悪化することがあるため、短時間から慣らすのが安心です。

生活への組み込み

効果を積み重ねるには、体操を日々のルーティンに混ぜ込むのが近道です。水分・歩行・衣服の工夫を組み合わせ、むくみが溜まる前に小刻みにリセットしましょう。

水分・歩行・弾性着衣の併用

水分は喉の渇き前に一口ずつこまめに。塩分や濃い味付けは夕方の張りに影響しやすいので、汁物や調味料で調整します。
歩行は1〜2時間に5分のリセット歩きを目安に。家の中でもかまいません。エレベーター待ちやテレビのCM中に、その場足踏みやつま先上げを挟むだけでも違いが出ます。
弾性着衣(ハイソックス・サポーター)は、朝のむくみが少ない時間に装着すると快適です。口ゴムは食い込みにくいものを選び、寝る前には外して肌の状態を確認します。肌が乾燥して擦れやすいときは、就寝前に保湿を。
靴は踵が安定するものを選び、室内でも踵の収まりが良い軽量シューズがあると、ふくらはぎが働きやすいでしょう。長時間同一姿勢が避けられない日は、「毎正時に10回の足ポンプ」のようにトリガーを決めておくと続きます。
就寝前は、軽いストレッチ+足の挙上で締めくくると翌朝の足取りが楽になります。冷えが強いときは、足首やふくらはぎを冷やしすぎないよう膝掛けやレッグウォーマーを重ねるとよいでしょう。

まとめ

下肢のむくみ対策は、足関節を大きく動かす体操・無理のないストレッチ・生活の小さな工夫の掛け合わせが要です。呼吸と姿勢を整え、痛みの手前で切り上げるリズムを守れば、数分でも積み上がります。水分と歩行、弾性着衣や挙上を組み合わせ、毎日少しずつ続けることで、夕方の張りやだるさは和らいでいくでしょう。


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