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アトピーに配慮した入浴介助
肌刺激を抑えつつ清潔と温まりを両立するには、湯温・時間・洗い方の見直しが要です。ここでは入浴前の準備から入浴後の保湿まで、一連の流れをまとめます。
肌を守る入浴の基本
アトピーの入浴は刺激を減らす・清潔を保つ・保湿へつなぐの三点を意識します。ここでは温度や時間、洗い方、衣類選びの要点を整理します。
温度・時間・洗い方
湯温は37〜39℃のぬるめが目安です。全身浴は10分前後で切り上げ、長湯や高温は避けると落ち着きやすいでしょう。
洗浄は泡立てた低刺激タイプを使い、手のひらでやさしく撫で洗いします。ナイロンタオルでこするのは避け、石けん分はぬるめのシャワーで丁寧にすすぐと残留刺激を減らせます。
保湿と衣類選び
入浴後はできるだけ早めに保湿へ移ります。伸びのよい保湿剤を薄く広げると摩擦が少ないです。
衣類は綿など肌当たりのやさしい素材を選び、タグや縫い目が当たらないものを選ぶと快適でしょう。季節に応じて吸湿速乾や保温を調整し、爪は短く整えると掻きこわし予防に役立ちます。
入浴前後の注意点
入浴前は体調と皮膚状態を確認し、爪を短く整えます。浴室は事前に温め温度差による刺激が生まれないようにしましょう。
入浴後は水気を押さえるように拭き取り、できるだけ早く保湿へ移ると落ち着きやすいでしょう。
季節に合わせて保温・換気を調整し、無理のない所要時間で切り上げる判断も大切です。
まとめ
入浴はぬるめ・短時間・やさしい洗浄を基本に、浴後の素早い保湿までを一連の流れにすると安定します。日々の肌状態や気候に合わせて湯温や時間を微調整し、無理のないペースで続けることが快適への近道です。