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自宅で気づく聴力低下と受診へのつなげ方
加齢や生活環境の影響により、聴力は少しずつ変化します。日常生活の中で早めに変化に気づき、適切な受診や環境調整につなげることで、会話や生活の質を保ちやすくなるでしょう。
聴力低下のサイン
日常の中には、聴力低下に気づけるさまざまなヒントがあります。ごく自然な場面での反応や行動を意識して観察してみましょう。
テレビ音量・呼びかけ反応
以前よりテレビの音量を上げるようになったり、背後からの呼びかけに反応しづらくなった場合は、聴力低下のサインかもしれません。本人は自覚しにくいことが多いため、家族の気づきが重要です。
高音域の聞き取り
高音域から聞こえにくくなることが多く、電子音やチャイム音、女性や子どもの声などが聞き取りにくくなったら注意が必要です。
セルフチェックの工夫
自宅でも簡単な工夫で聴力の変化を確認できます。ただし、正式な診断は医療機関で受ける必要があります。
静かな環境・左右の確認
雑音の少ない部屋で会話や音を聞き取り、左右それぞれの耳で確認します。必ずしも両耳同じように聞こえづらくなるわけではないので、片耳ずつの変化にも気を配るとよいでしょう。
記録と共有
聞き取りにくい場面や頻度を記録し、家族や介護スタッフと共有します。これにより、受診時の説明がスムーズになります。
受診前後の流れ
受診にあたっては事前の準備と、診断後の生活改善が大切です。
問診準備・生活上の困りごと整理
聞き取りにくい場面や困っていることを具体的にメモしておきましょう。これにより、医師や検査担当者が適切な判断をしやすくなります。
補聴・環境調整の考え方
診断結果に応じて補聴器の検討や家具の配置変更、会話時の立ち位置改善などの環境調整を行います。生活の中で聞こえを補う工夫が重要です。
まとめ
聴力低下はゆるやかに進行することが多く、気づいたときには生活に支障をきたす場合もあります。日常のサインを見逃さず、セルフチェックと受診を組み合わせて、聞こえやすい環境を維持していきましょう。