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シャワーチェアの高さの基準と選び方
入浴時の安全性と快適さは、シャワーチェアの高さ設定で大きく変わります。身体に合った高さを選び正しい使い方を心がけることで、転倒リスクを減らし、介助者の負担も軽減できるでしょう。
高さ設定の基本
シャワーチェアの高さは、利用者の安定した姿勢を確保するために重要な要素です。
膝角度90度・足底接地を基準にする
膝が90度に曲がり、両足の裏がしっかり床につく高さが基本です。これにより、姿勢が安定し、立ち座りの際の転倒リスクが減少します。
浴室床の滑り・段差を見込んだ微調整
浴室の床は濡れて滑りやすく、また排水溝や段差がある場合もあります。実際の環境に合わせて高さを1〜2cm調整すると、より安全に利用できます。
測り方とフィッティング
利用者に合った高さを設定するには、正確な測定が欠かせません。
身長・下腿長の測定ポイント
下腿長(膝裏からかかとまで)を測定し、その数値を基準に座面の高さを決めます。座面クッションを使用する場合は厚みも考慮に入れると、実際の使用感に近い設定ができます。
座面高さと座面傾斜の合わせ方
座面が水平であれば座りやすく、わずかに前傾していると立ち座りの腰や膝の負担が減ります。利用者の筋力や可動域に合わせて調整しましょう。
使用時の注意点
高さを合わせても、使い方や管理によって安全性は変わります。
入浴前後の体温変化と立ちくらみ対策
入浴前後は血圧や体温が変化しやすく、立ちくらみが起こる場合があります。ゆっくりと立ち上がる、事前に声かけをするなどの配慮が必要です。
清掃・乾燥・保管の流れ
使用後はシャワーチェアをよく洗い、水分を拭き取って乾燥させます。カビや劣化を防ぎ、長く安全に使い続けるために欠かせない作業です。
ヤマシタすぐきた掲載商品
ヤマシタすぐきたでは、介護保険を利用して購入可能な入浴補助用具を取り扱っています。
商品名 | 主な特長 | サイズ | 1割負担時の販売価格 |
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折りたたみシャワーベンチ FS | 座面後方の持ち手を上に引き上げるだけの簡単操作でコンパクトに折りたたみ | 幅51×長さ40~48×高さ67~77cm | 3,850円 |
シャワーチェア[ユクリア] おりたたみN ミドルSP | かびの発生を表面で抑える防かびタイプ | 幅45.5×奥行49~57.5×高さ64~74cm | 3,223円 |
楽らく開閉シャワーベンチ S | 押して開く、引いてたたむ、開閉アシスト機能 | 幅51×奥行48~53×高さ71~83cm | 4,180円 |
まとめ
シャワーチェアの高さは、安全性と快適性を左右する重要な要素です。利用者の体格や浴室環境に合わせた設定と、日々の清掃・点検を行うことで、安心して入浴できる環境が維持できるでしょう。