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高齢者の転倒予防|転倒防止靴の選び方
高齢者の転倒は骨折や寝たきりにつながる危険があり、靴選びは大切な予防策となります。足の形や動きに合った靴を履くことで、日常生活の安全性が向上するでしょう。ここでは、転倒防止靴の選び方を整理します。
転倒リスクの整理
転倒防止靴を選ぶ前に、転倒の原因を知っておくと適切な靴選びにつながります。
内的因子
内的因子には筋力低下やバランス感覚の衰え、視力や聴力の低下などがあります。
外的因子
外的因子には床の滑りや段差、暗い照明などの環境要因があります。雨や風など天候にも注意が必要です。
靴の選び方
足の形や動き、環境に合わせた設計の靴を選ぶことで、転倒リスクを大きく減らせます。
アウトソール・ヒール・トウスプリング
靴底(アウトソール)は滑りにくい素材を選びましょう。ヒールは低めだと安定性があり、つま先の反り(トウスプリング)はつまずきを防ぎます。
サイズ・足幅・着脱のしやすさ
足に合ったサイズと足幅を選び、マジックテープやファスナー付きなど着脱が簡単なデザインが便利です。
屋内外の違い
屋内では軽量で柔らかい靴底が適し、屋外では耐久性や防水性、グリップ力の高い靴が求められます。利用環境によって靴のタイプを変えることも有効です。
使い方と保管
正しい使い方と保管方法を守ることで、靴の効果を最大限に発揮できます。
靴下・中敷・滑り対策
厚さの合う靴下や滑り止め付きの中敷を使用すると、靴内での足の動きを抑えられます。
交換タイミングと保管
靴底の摩耗や劣化が見られたら早めに交換します。保管は直射日光や湿気を避けることが望ましいでしょう。
介護用品との併用
転倒防止靴は、歩行補助用具と組み合わせることでより効果的になります。
室内歩行器
安定性の高い室内歩行器は、足元のふらつきを軽減し、靴の性能を活かせます。
置き型手すり
靴の滑り止め性能に加え、手すりを設置し室内の安全対策を強化することで、転倒リスクはさらに減ります。
まとめ
転倒防止靴は、適切なサイズと機能を持つものを選び、環境に合わせて複数の種類を活用すると効果的です。正しい使い方や保管を心がけ、安全な生活を維持しましょう。