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圧迫骨折のコルセット種類と選び方ガイド

圧迫骨折のコルセット種類と選び方ガイド

背中や腰の激しい痛みで受診し、圧迫骨折と診断される方は少なくありません。体幹を安定させるコルセットは、痛みの増悪を防ぎ生活を取り戻す助けになります。
本記事では種類の違い、サイズ計測、装着のコツ、場面ごとの使い分けを整理し、明日からの動作を安全にする手順をまとめます。

圧迫骨折の基礎知識

まずは圧迫骨折の起こり方と、日常で避けたい動作を押さえるところから始めましょう。

発生しやすい部位と日常の注意点

圧迫骨折は胸椎〜腰椎に起こりやすく、転倒や尻もち、骨粗しょう症などが背景にあります。前かがみ動作で痛みが強まることが多く、洗濯物を持ち上げる、床から物を拾うなどの前屈は控えるのが安全です。起き上がりは「横向き→腕で押し上げ→座位」の順で行うと背骨への負荷を抑えられるでしょう。痛みが強い時期は長時間の座りっぱなしも避け、こまめに姿勢を変えることが大切です。

保存療法の概要とコルセットの役割

保存療法では安静、鎮痛、コルセット装着が中心になります。コルセットは体幹を支持し、微細な動きを抑えて痛みの悪化を防ぐ道具です。適切に使えば活動範囲を確保しつつ回復を後押しできますが、締めすぎや長時間の連続装着は筋力低下や皮膚トラブルの原因にもなります。目的と時間を決めて賢く使いましょう。

コルセットの種類

支持力と装着感のバランスを見極めて選ぶと、痛みの波に合わせて無理なく暮らせます。

軟性(ソフト)コルセットの特徴

伸縮素材を主体とし、腹圧を高めて体幹を包むタイプです。軽量で衣服下に装着しやすく、家事や短距離の外出など日中の活動に向きます。洗濯しやすく乾きも早いため、汗ばむ季節でも清潔を保ちやすいでしょう。一方で強い屈曲抑制は得にくいため、痛みが強い初期には別タイプと使い分ける発想が有効です。

硬性(ハード)コルセットの特徴

プラスチックシェルや硬質プレートを用い、胸郭から骨盤にかけてしっかり支持します。屈曲や回旋の制限効果が高く、疼痛が強い時期に安心感が得られます。ただし圧迫感が出やすく、椅子座位で前縁が当たることもあるため、着座姿勢での当たり確認が欠かせません。肌着との相性や季節の体温調整にも気を配ると良いでしょう。

胸腰椎装具・金属支柱付きの特徴

胸部から腰部まで広範囲を支持するタイプで、支柱長や当てパッドの位置調整がキモになります。姿勢保持力が高く、動作時の恐怖感を減らせる一方、重量や着脱手間が増える傾向があります。装着方法を家族と共有し、鏡で背部の当たりを確認する習慣をつけておくとトラブルを避けやすいでしょう。

サイズ計測とフィッティング

装具は「きついほど効く」わけではありません。適切な圧で支えることが快適さと継続につながります。

採寸ポイント(胸囲・腹囲・身長)

立位で胸囲・腹囲を水平に測り、腹囲は呼気時の自然な数値を基準にします。食後や浮腫で変動するため、調整幅のあるサイズを選ぶと良いでしょう。硬性タイプや支柱付きでは体幹長も測定し、胸骨・腸骨に当たらない位置にプレートが来るかを試着で確認します。装着時に「呼吸が浅くならないか」「前かがみで当たらないか」をチェックしておくと失敗が減ります。

装着時間・着脱のコツ

目安は「動くときは装着、休むときは減圧」です。朝のむくみや食後の膨満感を考慮し、日中は一段階ゆるめ、外出や家事の前に締め直します。装着は寝返り後の横向きで腹圧が抜けた瞬間に行うと均一に巻けます。肌着は綿やシームレスなど汗を吸って擦れにくい生地を選び、汗ばむ季節は替えを用意すると皮膚トラブルを予防できるでしょう。

生活場面別の使い分け

同じコルセットでも、締め方や外すタイミングを工夫すると負担が大きく変わります。

起居動作・移動時・就寝時の留意点

ベッドでの起き上がりや端座位ではやや強めに固定し、立位が安定したら一段階ゆるめます。階段や段差の昇降では息を止めず、動作を「足を置く→体重を移す→次の足」と分解すると痛みが出にくいでしょう。就寝時は基本的に外しますが、寝返りで強い痛みが出る場合は短時間だけソフトタイプを軽く当てる方法もあります。長時間の着用は避け、皮膚の観察時間を作ることが大切です。

肌トラブル・痛みが出たときの対応

赤み・かゆみ・擦れはサイズや当て布の見直しサインです。汗をかいたら早めに肌着を交換し、装着部の汗を拭き取ります。痛みが増す場合は締めすぎを疑い、動作の順序や時間帯を調整します。数日で改善しない違和感やしびれがあるときは、無理をせず装着方法の確認やサイズ変更を検討すると良いでしょう。

まとめ

コルセットは痛みを押し殺すための器具ではなく、背骨にかかる負荷を減らしながら日常を取り戻すための支えです。種類ごとの強みと弱み、採寸の要点、装着のリズム、場面ごとの使い分けを理解すれば、動く自信が戻ってきます。締めすぎず、休むときは外す――この基本を守り、無理のない範囲で「できる動き」を重ねていきましょう。

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