訪問看護とは何か－サービス内容と利用メリット

病院に近い医療的ケアを自宅で受けながら、慣れた環境で生活を続けられるのが最大の利点です。再入院予防や家族の不安軽減にもつながります。

医療保険・介護保険の利用

重度慢性期やがん末期などは医療保険、要介護認定者の日常ケアは介護保険で利用できます。

訪問介護との違い

訪問介護が生活援助中心なのに対し、訪問看護は点滴・褥瘡処置・吸引など医療行為に対応します。

よくある利用シーン

退院直後のリハビリ、在宅酸素療法、疼痛コントロールやターミナル期の緩和ケアなど。

訪問看護の自己負担割合

介護保険は原則1割（一定所得で2〜3割）。医療保険は年齢等により1〜3割。高額介護サービス費や高額療養費の対象となる場合があります。

訪問看護を始めるまでの流れ

手順を押さえると準備がスムーズです。

1. 主治医へ相談・訪問看護指示書の発行：創部や点滴内容などを記載した指示書に基づき看護計画を作成。
2. ケアマネジャーと調整（介護保険）：ケアプランに組み込み、訪問回数や時間帯を決定。
3. 初回訪問・契約：住環境の安全確認のうえ、個別計画を確定し契約。

訪問看護を支える介護用品とその役割

適切な用品選びでケア効率と安全性が大きく向上します。

介護ベッド

背上げ・高さ調整で処置や体位変換がしやすく、家族の腰痛予防にも有効。

車椅子・歩行器

室内外の移動を安全に。トイレや入浴への動線確保に役立ちます。

ポータブルトイレ・シャワーチェア

夜間の排泄負担や入浴時の転倒リスクを軽減。

介護保険レンタルの活用

介護保険を使えば低負担でレンタル可能。定期点検や故障対応も月額内で受けられ、状態変化に合わせた交換も容易です。

家族と専門職の連携で安全性を高めるポイント

看護師への情報共有

服薬状況や夜間の症状をメモして訪問時に提示すると判断が迅速に。

緊急連絡体制

オンコール番号を見やすい場所に掲示し、発熱や出血時はためらわず連絡。

チームケアの分担

家族は生活支援、看護師は医療ケア、ケアマネは全体調整と役割を明確化。

まとめ

訪問看護は医療の安心と自宅で過ごす快適さを両立します。介護用品を上手に活用すればケア効率と安全性が高まり、家族の負担も軽減。主治医・ケアマネに相談し、あなたの暮らしに合った在宅ケアを整えましょう。