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介護ベッドのメンテナンス完全ガイド|安全長持ちのポイント
電動介護ベッドはモーターやギアを内蔵した精密機器です。小さなネジ緩みやほこりの侵入でも誤動作を招き、転落事故につながることがあります。しかも一度壊れると修理代は高額です。こうしたリスクを減らしながらコストも抑えるコツは、日常点検と半年点検を上手に組み合わせること。本記事では一般家庭で実践しやすいメンテナンス手順と消耗部品の交換目安を中心に解説します。ご自宅のベッドを安全に使い続けるための参考にしてください。
介護ベッドにメンテナンスが欠かせない理由
故障リスクの正体と定期点検の必要性を理解すると、次の具体策が見えてきます。
精密機器ゆえの故障リスク
介護ベッドは昇降モーターや角度センサーによって滑らかに動きます。内部にほこりが入ったり、湿気がたまったりすると回路がショートすることがあり、突然停止するケースも珍しくありません。
定期点検で事故を防ぐしくみ
半年ごとの点検では専門スタッフがモーター電流や安全スイッチを測定し、異常があれば即調整します。介護保険レンタルの場合、定期点検もレンタル料金に含まれているため追加費用は発生しません。
メンテナンスと点検手順のすべて
ここでは毎日・月次・半年という三段階のチェック方法を順番にご紹介します。
毎日チェックで拾うべき5項目
- フレームを軽く揺らし、きしみ音やガタつきを確認します。
- 昇降ボタンを押し、滑らかに動くかを確かめます。
- サイドレールのロックを外し、再固定してピンが確実に噛むかを見ます。
- リモコンコードを手でなで、外皮の裂けや折れをチェックします。
- キャスターブレーキをかけた状態で前後に押し、ずれないかを確認します。
月1回の簡易メンテナンス
- 座面と背布を外して洗い、陰干しします。
- フレームを濡れ布で拭いたあと、乾いた布で水分を除去します。
- 車軸とキャスターのフォークに潤滑油を一滴塗り、余分な油は拭き取ります。
- 六角レンチでアームサポートやフットレストのネジを適正トルクで増し締めします。
半年ごとの専門点検
電源コードの被覆劣化、モーター電流値、リミットスイッチの作動範囲を診断し、基準外部品はその場で調整します。
消耗部品交換の目安と対応
代表的なパーツの寿命と交換タイミングを押さえておくと、突然の故障に慌てません。
モーター・ギアボックス
動作音が大きい、速度が落ちるなどの症状が出たら交換対応になります。
キャスターとブレーキ部品
キャスターのゴムが摩耗ラインを越えたら交換時期です。ブレーキパッドが半分以上減ったときも同様に交換してください。
リモコンスイッチ
ボタンの戻りが鈍くなった、表示が薄れた場合はユニットを交換します。
長持ちさせる使い方と保管ポイント
日々の扱いを少し工夫すると、ベッドは驚くほど長持ちします。
湿気を避ける配置と清掃
ベッド下に湿気がこもらないよう壁から10cmほど離して設置し、週1回はフレーム下を掃除しましょう。
動作中に負荷をかけない乗り降り
昇降中の乗り降りや体重移動はモーターに負荷をかけるため、動作が止まってから行うと寿命が延びます。
停電時の手動操作と災害備え
マニュアル下降レバーの位置を家族全員で共有し、防災リュックに六角レンチと懐中電灯を常備しておくと安心です.
ヤマシタでレンタルできる介護ベッド
ヤマシタでレンタルできる代表的なモデルをピックアップしました。
Q-AURA(クオラ) 2モーター
安全性と使いやすさを追求して生まれたベッドです。手元スイッチに液晶画面がついているので、ベッドポジションが調整しやすくなっています。
楽匠プラス Hタイプ 3モーション
背あげするときに背中をしっかりと支持します。骨盤をしっかりと起こし、身体が足側にずり落ちにくくなるため、床ずれリスクの軽減にもつながります。
サービス概要
定期点検もレンタル料金に含まれます。故障で交換が必要になった場合も、最短翌日に代替機をお届けします。
まとめ
毎日の点検と半年点検を習慣化すれば、介護ベッドを安全に長く使えます。介護保険レンタルは定期点検費込みで経済的です。正しいメンテナンス習慣を身につけ、快適な介護環境を守りましょう。