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シニアカーは購入する?レンタルした方がお得?それぞれのメリットを解説
高齢者の自動車事故のニュースが流れると、運転免許証の返納の話をする家庭も多いのではないでしょうか。しかし、車がないと生活ができない地域もたくさんあります。車ほど便利ではありませんが、生活圏内を安全に移動する手段として、シニアカーを検討している人もいるでしょう。
本記事では、シニアカーの購入やレンタルした場合のメンテナンスや維持費、そして補助金の有無など、購入・レンタルのメリットデメリットを解説していきます。
介護保険を利用してシニアカーをレンタルするメリット
介護保険を利用してシニアカーをレンタルするメリットは主に3つあります。
- 高額商品を安価でレンタルできる
- 定期的なモニタリング・メンテナンスが行われる
- 身体の状態に合わせて借り換えられる
それぞれ解説していきます。
高額商品を安価でレンタルできる
シニアカーは新品もしくは中古でも、購入するとかなり高額な商品です。
例えば、遊歩スマイルαというシニアカーがありますが、新品で販売価格が418,000円(非課税)です。介護保険を利用すると月額2,500円とかなり安価でレンタルできます。
この価格は、利用者様の負担割合が1割の場合です。2割負担者だと5,000円、3割負担者だと7,500円となりますが、それでも購入よりは安くレンタルすることができます。
定期的なモニタリング・メンテナンスが行われる
介護保険レンタルの場合は、定期的な点検・メンテナンスが行われます。ハンドルの動きや前進・後進の動きのチェック。各計器の動作確認や音声案内が正常にアナウンスされるかなどチェックします。
他にも、車体をコンクリートに接触させてしまいバンパーにヒビが入ってしまったシニアカーを無料で交換することができます。
シニアカーを購入し、ご自身で修理を依頼すると部品代・技術代・出張費用等請求され20,000円〜30,000円程度かかるでしょう。
身体の状態によって借り換えることができる
加齢や病状の進行によって、身体の状態は変化します。例えば、今まで前進スピードに身体が対応できていたものが、病状の進行により操作が遅れてくることがあります。そうした場合、シニアカーには、前進スピードが0.5㎞まで遅くできる商品もあり、借り換えることができます。シニアカーのスピードに反応できなくなると、危険回避ができなくなり、田畑への転落事故などにつながる可能性があり大けが、最悪の場合死亡事故になってしまいます。
シニアカーを購入したほうがいい場合もある?
介護保険上、シニアカーは「車いす」の種目となります。車いすは要介護2以上の認定を受けていないとレンタルできません。そのため、介護度が軽度な人で車の免許を返納した人。買物先まで自転車や歩いて行っていたが徐々に不安になってきた人は、シニアカーの購入も視野にいれていいでしょう。
シニアカーは市町村によって、補助金を出しているところもあります。熊本県高森町は、シニアカーの購入に補助金を出しています。お住まいの市区町村の窓口に問い合わせすることも重要です。
弊社ではレンタル・購入することが可能ですので、検討している人はお問合わせ下さい。市場に出回っている、シニアカーを取り揃えていますのでおすすめできます。
シニアカーを介護保険レンタルする条件
介護保険を利用してシニアカーをレンタルするには要介護2以上の認定が必要になります。または、認定調査の基本調査1-7「歩行」の項目に「3.できない」にチェックがついていれば、要介護2以下の人でも例外として給付を認められます(例外給付)。ただし、例外給付については医師や担当ケアマネジャーとよく相談して決めなければいけません。
あわせて、担当ケアマネジャーが作成するケアプラン(支援計画)にシニアカーについて明記されている必要があります。
レンタル・購入の料金比較
レンタルと購入の料金をまとめさせていただきます。
レンタル料金は利用者負担割合を1割負担で記載しています。
レンタル | 購入 | |
---|---|---|
月額金額 | 2,000円~2,500円 | |
初期費用 | なし | 新車:30万円前後 中古:10万円前後 |
保険 | 総合保障がついている | 各自加入する必要がある |
メンテナンス | レンタル料金に含まれてる | 8,000円~30,000円 |
部品交換 | 無料交換 | 例:タイヤ交換 部材代が約6,800円程度かかり、他に出張料や技術料がかかってきます。 |
処分 | 業者に連絡で終わり | 売却もしくは破棄 |
シニアカーを購入すると、万が一のために個人で保険を契約する必要があります。さらにタイヤやバッテリーなどの消耗品の交換・メンテナンスはご自身で管理する必要があります。
介護保険レンタル可能なおすすめシニアカー3選
【マンション住まいでエレベーターを利用する人におすすめ】
スマート&コンパクトなシニアカーで、スピードを0.5km~6kmにをコントロールできます。エレベーター乗車時には、住人や共用部を傷つけないように慎重に運転ができます。
サイズ | 幅56×長さ109×高さ108cm |
---|---|
座幅 | 42.5cm |
座面高 | 53.5cm |
重量 | 90kg |
最高速度 | 6.0km/h |
連続走行距離 | 約24.0km |
登坂角度 | 10度 |
【シニアカーの初心者におすすめ】
前かごと座面下に10リットルの収納ボックスがありお買い物も十分楽しめます。丁寧な音声案内とカーブを曲がるときに自動減速する機能がついています。初めてシニアカーを利用する人が安心できる万能型シニアカーです。
サイズ | 幅65×長さ119.5×高さ110cm |
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座幅 | 40cm |
座面高 | 56cm |
重量 | 101kg |
最高速度 | 6.0km/h |
連続走行距離 | 約28.0km |
登坂角度 | 10度 |
【山間部や悪路や踏切が生活圏にある人におすすめ】
上記にあげた2つの商品の性能に加えて「傾斜センサー」と「緊急停止バー」と「広幅タイヤ」が装備されています。
登坂10°と傾斜6°以上の時に警告音でお知らせをし、運転中に気が動転しハンドルを強く握ってしまっても緊急停止します。さらに、線路にタイヤがハマる事故などを防ぐためにタイヤの幅が広く設計されています。どんな地域でも適応できるように設計されたシニアカーです。
サイズ | 幅65×長さ119.5×高さ110cm |
---|---|
座幅 | 42.5cm |
座面高 | 55.5cm |
重量 | 98Kg |
最高速度 | 6.0km/h |
連続走行距離 | 約30.0km |
登坂角度 | 10度 |
詳しくはこちらをご覧になって下さい。
車椅子のレンタル|介護用品や福祉用具のレンタル・販売|ヤマシタ すぐきた
シニアカーの選び方と注意点
シニアカーを安全に利用するためには、身体と自宅の環境に合っているものを選ぶ必要があります。例えば、お病気によって右半身が麻痺したにもかかわらず、アクセルレバーが右手側にしかないシニアカーは利用ができません。さらに、置き場所とコンセントから充電ができる場所を確保できないといけません。身体と住環境が合わないと利用すらできない状況に陥る場合があります。
安全性が高いシニアカーを選ぶことも重要です。シニアカーは田畑に落下したり、傾斜が強くて横転してしまう事故が発生しています。アクセルレバーを強く握ると緊急ブレーキがかかるものや、5°以上の傾斜でアラームが鳴るものなど、安全性の高い機能を装備しているシニアカーを選びましょう。
シニアカーをレンタルする流れ
介護保険でシニアカーをレンタルするまでの流れは3ステップあります。
- ケアマネジャーに相談
- ケアプランの作成
- レンタル会社の相談
以上、3ステップになります。
ケアマネジャーに相談
介護保険を利用すれば担当のケアマネジャーがいます。まずは、シニアカーを利用したい旨を相談してみましょう。「できない」ことを「できる・安全にできるようになる」ことを支援するのがケアマネージャーの仕事です。この観点から、なぜシニアカーを利用したいのかをしっかりお伝えすることが重要です。
ケアプランの作成
介護保険のサービスを受けるうえで、ケアプランが作成されないとサービスを受けられません。シニアカーを利用することで、どのように生活が改善されるのかを記載する支援計画書になります。ケアプランはケアマネジャーにしか作成ができないので、ケアマネジャーにしっかり相談をしましょう。
レンタル会社を選び相談する
担当ケアマネジャーから、何社かレンタル会社を提示されると思います。ケアマネジャーの評判やシニアカーのレンタル価格や自宅からの近さ(早急対応できる指標になる)などを考慮してレンタル会社を選ぶといいでしょう。万が一、破損した場合に修理費の有無など確認しておくといいでしょう。
レンタル開始後も定期的なモニタリングとメンテナンスがおこなわれる
レンタル開始後はアフター点検があり、半年に1回程度の期間でシニアカーの利用状況や消耗品のチェックをおこないます。例えば、利用期間が長くバッテリーの消耗が激しい場合でも、無料交換で対応できます。さらに、身体の状態に合わせて商品自体を改めて選定することもできます。
まとめ
シニアカーはレンタル及び購入することができます。どちらもメリット・デメリットがあり、利用者様の生活に合わせることが大切かと思います。弊社ではより詳しく利用者様に合った選び方をご提案できますので、是非ともお問合わせください。