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車椅子ブレーキの点検・調整方法
車椅子のブレーキは、安全な移動や停止を支える重要な部品です。日常的な点検や正しい調整を行うことで、事故や転倒を防ぎ、安心して利用できる状態を保てるでしょう。
ブレーキの仕組み
車椅子のブレーキは構造や動作原理を理解しておくと、点検や調整がしやすくなります。
ハンドブレーキ・タイヤ・リム
手元で操作するハンドブレーキは、ブレーキパッドをタイヤのリム部分に押し付けて制動します。タイヤやリムの状態が制動力に直結するため、清掃や摩耗チェックが大切です。
遊び量と制動距離
ブレーキレバーには操作時の「遊び」があり、遊びが大きすぎると制動距離が長くなります。適切な遊び量は、メーカーが定める基準に沿って調整する必要があります。
点検手順
ブレーキの性能を保つためには、定期的な点検が欠かせません。
摩耗・ガタつき・固定ネジ
ブレーキパッドの摩耗やブレーキアームのガタつきを確認します。固定ネジが緩んでいないかもチェックし、必要に応じて締め直します。
左右差の確認
左右のブレーキが均等に効くかを確認します。片方だけ制動力が弱いと直進時にバランスを崩す原因になるため、左右差は早めに解消しましょう。
調整の基本
正しい調整を行うことで、ブレーキの効き具合が安定します。
位置合わせ・テンション調整
ブレーキパッドがリムに対して正しく当たる位置に調整します。ケーブルの張り(テンション)も適正に設定し、軽い力で確実に止まれる状態にします。
安全確認と試走
調整後は必ず平地と坂道の両方で試走し、制動力やレバーの感触を確認します。異音や引っ掛かりがある場合は再度調整しましょう。
まとめ
車椅子のブレーキは、日常の安全を守る要となる部分です。構造や点検ポイントを理解し、定期的な調整を行うことで、安心して利用を続けられるでしょう。