車いすの選び方

車いすを使用することで、ベッドから起きて室内や屋外の移動ができるようになり、生活の範囲は広がります。車いすの特徴や種類、使い方などを知り、ご自分にあった車いすを選びましょう。

車いすの構造

A アームサポート

肘を置いて体を支える部分です。

肘かけ
肘かけが外せたり、はね上げたり、下げたりできる機能です。車いすからベッドなどに移乗する時に肘かけが邪魔にならず、動作がスムーズになります。
B 介助ブレーキ

介助者が速度調整を行うブレーキです。

C 背シート

背を支える部分です。

背張り調整
バックサポートの張り具合を背中の形にあわせて調節できる機能です。背中がバックサポートに当たる圧迫感を軽減できます。
ディルト
座面の角度を変える機能です。体が前にずれにくく、姿勢保持に効果的です。
リクライニング
背もたれの角度を調節できる機能です。姿勢の保持が難しい方も、背もたれを倒すことで楽な姿勢を取ることができます。
D フットレッグサポート

足を乗せ、支える部分です。

スイングアウト
フット・レッグサポートが外側に開いたり、取り外せる機能です。車いすからベッドなどに移乗する時にフット・レッグサポートが邪魔にならず、動作がスムーズになります。
エレべーティング
フット・レッグサポートの上下角度が自由に変えられる機能です。リクライニングを使用する際にも足の角度を安楽に保持できます。
E 座シート

座る部分です。

低座面
標準的な車いすに比べ、前座高が低い車いすです。身長の低い方にはもちろん、足で床を蹴って操作する場合にも、低座面の車いすがおすすめです。
F 駐車用ブレーキ

車いすに立ち座りするときに車輪が動かないように止めるブレーキです。

車いす利用時の注意点

  • 乗り降りの際にはブレーキをかけ、車いすが動かないようにしましょう。

  • 段差は、ティッピングレバーを足で押し下げながら介助ハンドルを手前に引くと、簡単に乗り越えられます。

  • 斜面を下る時には、前方に転倒しないよう後ろ向きに下ると安全です。

  • 脱輪しないよう、溝に対しては直角に、金網などに対しては斜めに進みましょう。

  • 広げる時には、フレームに指を挟まないよう注意しましょう。

  • 持ち運ぶ時には、跳ね上げ部など動く部分は持たないようにしましょう。

車いすを選ぶポイント

車いすは身体の一部。身体と生活に適した機種を選びましょう

Point1 座面の幅 ▶ 座位臀幅+2cm程度

おしりの横で手のひらが入る程度にゆとりがある幅を選びましょう。幅が広すぎると骨盤が左右に傾き、上半身が不安定になります。

Point2 座面の奥行き ▶ 座底長-5~7cm

座面奥行きが長いと座面シートがふくらはぎに当たり、ずっこけ座りの原因になります。座面奥行きが短いとおしりにかかる圧力が大きくなり、床ずれが生じやすくなります。

Point3 シートの高さ ▶ 座位下腿長+2~5cm-クッション厚

下腿長より2~5cmの高さに設定すると、立ち上がりが楽です。座面シートが高すぎると奥まで座ることができず、ずっこけ座りの原因になります。

Point4 座面の奥行き ▶ 座底長-5~7cm

レッグサポートが短いと膝が上がり、後方に押し倒されるような姿勢になります。長いと足をフットサポートに届かせようとおしりを前方に滑らせます。どちらもずっこけ座りの原因になります。

Point5 アームサポートの高さ ▶ 座位肘頭高+2cm+クッション厚

適切な高さに設定することで上半身の重みの一部を肘で支えることができ、特に肩への負担が軽減されます。

ご利用者が車いすを操作する

狭い場所を移動できる小回りのきく車いすに乗りたい

ブレーキのかけ忘れによる転倒を予防したい

足で漕いで移動したい